初めての洋書には小説『アルジャーノンに花束を』がおすすめな5つの理由




洋書を読んでみたいけど、たくさんありすぎて、どれから読めばいいかわからない。

『アルジャーノンに花束を』って何?

なぜそれがおすすめなの?


この記事は、洋書が大好きで、今までに何十冊と洋書を読んできた私が、初めての洋書に『アルジャーノンに花束を』がおすすめな理由を熱くプレゼンします。


よくありがちな「短い」とか、「単語が簡単」とか、そういう理由ではありません。

私の体験にもとづいた、私にしか語れない理由があります。

英語と向き合う上で大切なメッセージを詰め込みましたので、ぜひ記事本文をご覧になってみてください。

この記事を書いた人

今年で外資系歴10年目になる、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICは対策なしで915@2019年。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。


初めての洋書には『アルジャーノンに花束を』がおすすめ

『アルジャーノンに花束を』とは?

概要

  • アメリカの作家ダニエル・キイスによるベストセラー小説。
  • 世界文学史上に残る名作中の名作。
  • 映画化・ドラマ化多数。日本の直近では2015年のTBSドラマ(山下智久さん主演)が記憶に新しい。

あらすじ

  • 主人公は知的障害を持つ心の優しい青年チャーリィ・ゴードン。
  • 小説のタイトルにもなっているアルジャーノンは、脳手術の動物実験で天才になったネズミ。
  • チャーリィは、アルジャーノンが受けた脳手術を、人間として初めて受ける。突然天才になったチャーリィとアルジャーノンはどうなるのか?脳手術の効果と副作用とは?

『アルジャーノンに花束を』がおすすめな5つの理由

5つの理由

  1. 主人公に知的障害がある設定のため、単語と文章がシンプルでわかりやすい。
  2. 主人公の日記に誤記が多いため、前後の文脈から意味を推測する練習になる。
  3. 主人公の誤記から、間違ってもいい場所がわかる(間違ってはいけない場所もわかる)。
  4. 物語の力に引っ張られ、多少わからない部分があっても、早く次を読みたくなる。
  5. 細部まで100%理解できなくても【洋書で泣く】という体験ができる。

主人公に知的障害がある設定のため、単語と文章がシンプルでわかりやすい。

『アルジャーノンに花束を』は、主人公のチャーリィが、博士から書くよう依頼された「経過報告(Progress Report)」という形式で進んで行きます。

報告書を書くのは知的障害のあるチャーリィなので、難しい文章は書けません。

物語の設定上、チャーリィの知能は6才児レベル。

以下に、アマゾンの「なか見!検索」で見れる無料部分から、冒頭を紹介しますので、ちょっと読んでみてください。

たくさんスペルミスがありますが、それでもけっこう意味はわかると思います。

progris riport 1 martch 3

Dr Strauss says I shoud rite down what I think and remembir and evrey thing that happins to me from now on. I dont no why but he says its importint so they will see if they can use me. I hope they use me becaus Miss Kinnian says mabye they can make me smart. I want to be smart.

誤記がある部分とその修正文はこちら
progris (正: progress) riport (正: report) 1 martch (正: march) 3

Dr (正: Dr.) Strauss says I shoud (正: should) rite (正: write) down what I think and remembir (正: remember) and evrey (正: every) thing that happins (正: happens) to me from now on. I dont (正: don't) no (正: know) why but he says its importint (正: important) so they will see if they can use me. I hope they use me becaus (正: because) Miss Kinnian says mabye (正: maybe) they can make me smart. I want to be smart.



最初は誤記に戸惑うかもしれませんが、英文自体は簡単なことが感じられたと思います。

誤記はネガティブにとらえないでください。

この誤記が良いんです。

この誤記があるからこそ、『アルジャーノンに花束を』は初めての洋書におすすめなんです。

その理由が次です。

主人公の日記に誤記が多いため、前後の文脈から意味を推測する練習になる。

チャーリィの誤記に違和感があったと思いますが、前後の文脈から、誤記とその本当の単語/意味は推測できたと思います。

この推測という行為こそが、私が『アルジャーノンに花束を』を初めての洋書におすすめする理由の1つであり、

今後の英語人生のあらゆる場面に活かせる貴重な経験になります。

なぜなら、あなたや私が英語ネイティブではない以上、どんなに勉強しても、知らない単語にはキリがなく、「その単語を知らないから、これ以上先に進めない」というメンタルでは、永遠に洋書は読めないし、ひいては英語もできるようにならないからです。

つまり、私たちに必要なことは、

  • 知らない単語をどう処理するか
  • その単語の意味は知らないけれど、今の語彙力の範囲でなんとか処理する

ということなんです。


具体的には、文脈から意味を推測したり、文脈から重要度を推測し、重要じゃないと判断した場合は深追いせず軽く流したり。

このようなメンタル、技術を養う第一歩として、『アルジャーノンに花束を』は最適な素材となっています。

『アルジャーノンに花束を』で、物語を楽しみながら、推測力を鍛えてみてください。

一度身についた推測力は、この後の人生でずっと、あなたを支え続けてくれるはずです。

主人公の誤記から、間違ってもいい場所がわかる(間違ってはいけない場所もわかる)。

英語は多少発音が間違っていても、文法がしっかりしていれば、ちゃんと相手に伝わります。

逆に、どんなに発音が完璧でも、文法が破綻していると相手に伝わりません。

先に紹介した冒頭の文を、後で確認してほしいのですが、

スペルミス(仮想発音ミス)はあっても、文法(語順と時制)は間違えていません。

作者のダニエル・キイスが意図的にミスしたところと、意図的にミスしなかったところ。

そこから、伝わる英語の本質を感じてください。


また、ミスがあっても相手に通じる=完璧じゃなくても大丈夫、ということを、チャーリーの作文で身をもって感じていただけたことと思います。

一般論として、日本人は英語の発音や文法のミスを必要以上に怖がる傾向がありますので、その呪縛から解放されるためにも、『アルジャーノンに花束を』はおすすめです。

物語の力に引っ張られ、多少わからない部分があっても、早く次を読みたくなる。

あらすじで触れたとおり、知的障害のあるチャーリィは脳手術によって天才に生まれ変わります。

それに伴い、「経過報告」の文章レベルも上がり、洋書に慣れていない方にとっては、読むのが難しくなってくるかもしれません。

でも、そこまで読み進めたあなたは、きっと、物語に引き込まれ、早く次のページを読みたくなっているはずです。

もう、細かいことは気にならなくなり、この感動的な物語の結末を知りたい、と思うようになっているはずです。

なぜならこの本は、

時代と国境を超え、人の心の琴線に触れ続けてきた名作だから、

世界文学の最高峰に位置する傑作だから、

本物の作家が書いた本物の文学だから。


『アルジャーノンに花束を』は、子供向けの内容の薄い本とは、わけが違います。

たいていの場合、読みやすい本=内容の薄い本なので、仮に読めたとしても、内容が薄っぺらいので、読んでいて楽しくありません。だから続かないんです。

でも『アルジャーノンに花束を』は、世界文学最高峰の深さ x 6才児レベルの文章 という、深さと読みやすさが奇跡的に両立されたとてもとても稀有な小説です。

最初の入り口はやさしく、でも、物語の深さは最初から最後まで一級品。

楽しいから読む。読みたいから読む。

多少わからないところがあっても、早く次が読みたい。

まるで、砂漠で水を求めるような、物語に飢えた状態。


『アルジャーノンに花束を』以上に、最初の入り口をやさしく、挫折リスクを低く、優しいレベルから始め、段階的に、少しずつ、この状態に導いてくれる本を、私は他に知りません。

細部まで100%理解できなくても【洋書で泣く】という体験ができる。

私は『アルジャーノンに花束を』の洋書を読んで、泣きました。

恥ずかしながら、いい大人が涙腺崩壊です。

でも、お伝えしたいのは、「最初から最後まで、一字一句、100%完璧に理解して泣いたわけではない」、ということです。

多少わからないところがあっても、洋書は十分に楽しめますし、100%理解できなくても、洋書で泣くことはできるんです。

『アルジャーノンに花束を』には、それくらい物語の力があります。


何を伝えたいかというと、木を見て森を見ずのように、細部にこだわるあまり、物語の本質、最も感動できる部分を見逃してしまうのは、とてももったいない、ということです。

『アルジャーノンに花束を』は世界文学史上に残る名作ですから、物語の力に不足はありません。

細かいことは気にせず、ただ物語に身を委ねていれば大丈夫です。

あなたも私と同じように、『アルジャーノンに花束を』で泣くかもしれません。


本当の傑作には、英語の勉強なんていう小さな次元をはるかに超えた、大きな感動があります。

洋書をとおして、『アルジャーノンに花束を』をとおして、ぜひ本物の文学が持つ力を感じてみてください。

その体験は一生の財産になります。

そしてあなたは、次の洋書を読みたくなっているはずです。

そうなったらもうあなたの勝ちです。

楽しいから読む。読みたいから読む。

感動するからもっと読みたくなる。

そうして1冊、1冊と洋書体験を積み重ねて行くことで、洋書が人生の一部になります。

その時には、今では想像もつかないほどの語彙力、文法力、推測力、読解力の全てが、結果的に、身についていることでしょう。

そのはじめの一歩として、私からあなたへ、『アルジャーノンに花束を』をおすすめします。

まとめ

初めての洋書に『アルジャーノンに花束を』がおすすめな5つの理由

  • 主人公に知的障害がある設定のため、単語と文章がシンプルでわかりやすい。
  • 主人公の日記に誤記が多いため、前後の文脈から意味を推測する練習になる。
  • 主人公の誤記から、間違ってもいい場所がわかる(間違ってはいけない場所もわかる)。
  • 物語の力に引っ張られ、多少わからない部分があっても、早く次を読みたくなる。
  • 細部まで100%理解できなくても【洋書で泣く】という体験ができる。


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  • この記事を書いた人

れおん

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年目(3社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEIC 915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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