洋書大好き!私のおすすめ厳選ベスト20【初心者〜上級者・感動・ベストセラー・全てKindleあり】

洋書大好き!私のおすすめ厳選ベスト20(難易度・ジャンル付)May The Books Be With You!


私の趣味は読書で、英語の勉強も兼ねて、今までに何十冊と洋書を読んできました。

一人の世界に浸れる、新しい学びがある、感動できる、ついでに英語の勉強にもなる。

本、ひいては洋書を好きになったことで、人生が豊かになったと本気で思っています。


この記事では、私が読んできた洋書の中から、おすすめ中のおすすめを、20冊に厳選。

作品の概要と、おすすめの理由も添えましたので、参考になれば幸いです。


本好き、洋書好きとして、心を込めて。

あなたと本が、ともにありますように!

May The Books Be With You!

この記事を書いた人

今年で外資系歴10年目、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICは対策なしで915(2019年)。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。

おすすめの洋書ベスト20一覧表

洋書初心者におすすめx4

  • Who Moved My Cheese?
  • The Little Prince
  • Flowers for Algernon
  • The Alchemist

洋書中級者におすすめx8

  • The Catcher In The Rye
  • The Kite Runner
  • Investment Biker
  • The Da Vinci Code
  • Deep Thinking
  • Hear The Wind Sing
  • The Great Gatsby
  • Why Dylan Matters

洋書上級者におすすめx8

  • My Name is Red
  • Never Let Me Go
  • The Way to Paradise
  • One Hundred Years of Solitude
  • The Book of Tea
  • On The Road
  • Breakfast at Tiffany’s
  • The Motorcycle Diaries
れおん
上記20冊すべてにKindle版、ほとんどにAudible版もあります!

洋書初心者におすすめの4冊

おすすめ1:Who Moved My Cheese?

ジャンル:ビジネス・ベストセラー・Kindle・Audible

全世界で3000万部近く売れている大ベストセラー!

ここがおすすめ

短く、読みやすい = まず最初に1冊読み切って、洋書を読めるという自信を持とう。

ざっくり紹介

  • 設定=2匹のネズミと2人の小人がチーズを求めて迷路の中を探し回る
  • チーズ=私たちが人生で求めているものの比喩、迷路=世界や社会など私たちがいる環境の比喩
  • 要点:ある日、チーズがなくなった(環境が変化した)、その時、彼らはどのような行動をとるか?

『Who Moved My Cheese?(チーズはどこへ消えた? )』は、洋書デビューのど定番中のど定番です。

その理由は、

  • 短く、おとぎ話風で、読みやすい
  • 英語もそこまで難しくない

この一行が有名です。

What would you do if you weren’t afraid?

もし怖くなかったら、どうする?

▼和訳版はこちら

チーズはどこへ消えた? (Spencer Johnson)
created by Rinker


▼オーディブル版もあります





おすすめ2:The Little Prince

ジャンル:小説・感動・ベストセラー・Kindle・Audible

全世界で1億4千万部以上売れている超ベストセラー!

ここがおすすめ

童話風で読みやすい。内容的にも感動できる。

ざっくり紹介

  • 主人公の「僕」は、サハラ砂漠に不時着した飛行士。
  • 星の王子さまは、6つの星を旅して、サハラ砂漠にやって来る。
  • 僕は飛行機を修理しながら、王子さまの話を聞く。
  • 僕にとって王子さまがかけがえのない存在になるが、やがて別れの時がやってくる。

短く、語彙も簡単で、内容が深い。

本作もまた、洋書デビューのど定番中のど定番です。

王子さまが旅する6つの星は、人が人生で溺れがちなものを象徴しています。

  1. 王様の星(権力)
  2. 大物気取りの男の星(人気)
  3. 酒びたりの男の星(快楽)
  4. 実業家の星(金)
  5. 規則に従うガス点灯人の星(労働)
  6. 地理学者の星(学問)

What is essential is invisible to the eye

いちばんたいせつなことは、目に見えない

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おすすめ3:Flowers for Algernon

ジャンル:小説・感動・ベストセラー・Kindle・Audible

売り上げ500万部以上のベストセラー!

ここがおすすめ

6歳児レベルの文章 x 世界文学最高峰の感動

ざっくり紹介

  • アルジャーノン=脳手術の動物実験で天才になったマウス。
  • チャーリィ・ゴードン=知的障害を持ち、人間として初めてその脳手術を受ける。
  • 脳手術で、突然、天才になったアルジャーノンとチャーリィ。脳手術の効果と副作用とは?

正直に言うと、先の2冊は、社会的評価が大きすぎるので、やむをえず本書より先に紹介しました。

洋書初心者の方に、私が本当におすすめしたいのは、『Flowers for Algernon(アルジャーノンに花束を)』です。

その理由は下記の5つです。

  1. 主人公に知的障害がある設定のため、単語と文章がシンプルでわかりやすい。
  2. 主人公の日記に誤記が多いため、前後の文脈から意味を推測する練習になる。
  3. 主人公の誤記から、間違ってもいい場所がわかる(間違ってはいけない場所もわかる)。
  4. 物語の力に引っ張られ、多少わからない部分があっても、早く次を読みたくなる。
  5. 細部まで100%理解できなくても感動できる、という体験ができる。

Its easy to make frends if you let pepul laff at you.

友達を作るのは簡単だ、自分のことをみんなに笑わせてあげれば。

※ブログ筆者注:黄色マーカーは誤記部分です

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おすすめ4:The Alchemist

ジャンル:小説・感動・ベストセラー・Kindle・Audible

世界で累計1億5千万部売れている超ベストセラー!

ここがおすすめ

夢か現実か?世界共通のテーマに共感できる。物語も大人向けの童話風で読みやすい。

ざっくり紹介

  • スペインで羊飼いをしている少年が、エジプトのピラミッドに宝物があるという不思議な夢を見る。
  • このまま羊飼いを続けるか、夢を信じて旅に出るか。少年は心の声に従って、後者を選択する。
  • 旅の途中、様々な困難と出会いを経て、少年は成長していく。

Alchemy(錬金術)は金をつくることと思われがちですが、広義には「1つのものがより良いものに変わること」を意味します。

つまり、錬金はAlchemyの一例でしかなく、Alchemy(何かがより良いものに変わること)自体は可能なんです。

本当は可能なのに、やる前から不可能と決めつけることの象徴として、「Alchemy」はぴったりだと気づいたとき、私は衝撃を受けました。

I wanted to show you that it was possible.

わしはできるということをおまえに見せたかったのだよ。

一部、引き寄せの法則だとか、スピリチュアルだとか、非科学的とするネガティブコメントがあり、私もその部分は大いに共感するところではあるのですが、

それを帳消しにして有り余るほど、Alchemyを持ってくる作者の発想は、あざやかだと思います。

実際に鉛が金になることはありません。そんなことはわかっています。

でも、フィクションならそれを書けるし、それに意味を持たすことができる。

『The Alchemist(アルケミスト)』で、フィクションが持つ力を感じてください。

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洋書中級者におすすめの8冊

おすすめ5:The Catcher In The Rye

ジャンル:小説・感動・ベストセラー・Kindle

全世界で6,500万部以上売れている超ベストセラー!

ここがおすすめ

唯一無二の文体が最高に魅力的!和訳では味わえない「英語の文体」を感じてください。

ざっくり紹介

  • 高校を退学になり寮を出た16歳の少年が、ニューヨークの家に帰るまでの3日間の出来事。
  • 主人公ホールデンは大人のPhony(インチキ)が大嫌い。Lie(嘘)への不満を一人称で語り続ける。
  • 世界的ベストセラーだけどアンチも多く、好みが分かれる。

『The Catcher In The Rye』の何がおもしろいかわからない。

ただ高校生が社会にブーブー文句を言って、3日間ニューヨークをプラプラするだけの物語でしょ。

って思っている人にこそ、英語で『The Catcher In The Rye』を読んでみてほしいです。

なぜなら、本書最大の魅力は、唯一無二の文体だからです。

どんな名翻訳者も、この文体までは翻訳できません。

英語オリジナルの文体を感じれば、きっと人間ホールデン・コールフィールドの魅力がわかるはずです。


英語の難易度は「中の下」くらいなので、中学・高校レベルの単語・文法力があれば十分。

一部のスラングには辞書が必要ですが、それは主人公ホールデンの口癖であり、それこそがホールデンの個性です。何度もそのスラングを読んでいると、それがホールデンのキャラとなり、愛着が湧いてきます。

What really knocks me out is a book that, when you’re all done reading it, you wish the author that wrote it was a terrific friend of yours and you could call him up on the phone whenever you felt like it.

僕が本当に感動するのは本だ、全部を読み終わったとき、筆者が最高の友人で、電話したいときにいつでもかけられたらいいな、って気持ちになれる、そんな本だ。

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※オーディブル版はありません(2020年5月時点)





おすすめ6:The Kite Runner

ジャンル:小説・感動・ベストセラー・Kindle・Audible

本作と次作『A Thousand Splendid Suns』を合わせた売り上げは、全世界で3800万部!

ここがおすすめ

涙腺崩壊! 「洋書で泣く」という体験ができる。

ざっくり紹介

  • アフガニスタンのカブール出身の作家、カーレド・ホッセイニさんによる作品。
  • 出版は2003年のアメリカ。当時のアフガニスタン情勢もあり、時代とのタイミングはバッチリ。
  • アフガニスタン出身の作家だからこそ書けるこの作品は、多くの人の心に刺さり、ニューヨークタイムズ誌のベストセラーリストでNo.1を獲得。その後も2年間ずっと同リストに残り続け、アメリカだけで800万部が売れた。もちろん世界中で大ヒット。

本作には、主人公のアミールが、友人のハッサンがいじめられている現場を見て見ぬ振りをする場面があります。

作者のホッセイニさんがインタビューで

「そのシーンは、タリバンに苦しむアフガニスタンを見て見ぬ振りをする、国際社会に対する皮肉だ。」

と言っているのを聞いたとき、ドキっとすると同時に、文学の持つ力を感じたことを良く覚えています。

For you, a thousands times over.

君のためなら千回でも。

これは、日本語版の小説及び映画の邦題にもなり、本作の中では二回登場する重要な一行です。

これだけだと、何のことかわからないと思いますが、一回目のシーンが良い前振りとなり、二回目のシーンでは涙腺崩壊。

「全米が泣いた」「全世界が泣いた」を地で行く感動の物語です。

アフガニスタンという自分にない視点をくれて、なおかつ泣くほど感動できた体験は、私が洋書および世界文学にハマって行く過程において、とても大きな影響を受けました。

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おすすめ7:Investment Biker

ジャンル:旅行・経済・Kindle・Audible

22ヶ月、52ヶ国、モーターバイクの旅!走行距離65,065マイルはギネスブック記録!

ここがおすすめ

筆者と一緒に世界を旅し、世界のこと+伝説の投資家の視点を学べる。

ざっくり紹介

  • 筆者のジム・ロジャーズさんは、ウォーレン・バフェットさん、ジョージ・ソロスさんと共に、世界三大投資家に数えられるレジェンド。
  • ジム・ロジャーズさんは、投資で儲けまくり、早期リタイア。長年の夢だった、世界一周旅行に出ます。
  • 移動手段はなんとバイク。陸路だからこそ得られる体験談は、飛行機の旅では得られない深みがあります。

単純に、金にものを言わした豪華旅行というわけでもなく、命の危険があるゲリラ地域を通過したり、文字どおり命をかけた大冒険は、スリル満点です。

人がうらやむほどの資産を手に入れながら、守りに入ることなく、死の危険を冒してまで、情熱のままに旅する姿勢は、とてもかっこいいです。

ただの金持ちの、お気軽旅行とは全然違って、情熱を持って旅した人の体験談からは、学ぶべきものが大いにあります。

I’d always wanted to see the world once I realized Demopolis, Alabama, really wasn’t the center of the Western World.

私はずっと世界を見てみたいと思っていた、アラバマのデモポリスが実のところ、西側世界の中心ではないことを知ってしまった時から。

れおん
ちなみに、ジム・ロジャーズさんは、ベンツ(車)で世界2周目をしていて、そのことは『Adventure Capitalist』という本になっています。こちらもおすすめです。

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おすすめ8:The Da Vinci Code

ジャンル:ミステリー・サスペンス・ベストセラー・Kindle・Audible

全世界で8,000万部以上売れている超ベストセラー!

ここがおすすめ

知的好奇心が刺激される、The Page-Turner!(どんどんページをめくりたくなってしまうほど、おもしろい本)

ざっくり紹介

  • レオナルド・ダ・ヴィンチの作品を聖杯伝説と結びつけたミステリー・サスペンス小説。
  • 登場するダ・ヴィンチ作品▶︎『ウィトルウィウス的人体図』、『モナ・リザ』、『岩窟の聖母マリア』、『最後の晩餐』
  • 聖杯伝説▶︎処女マリアから生まれた神の子キリストは実は人間で、結婚して子孫を残し、その血脈は現在も続いている(聖杯とは磔刑時にキリストの血を受けたものとされていたが、実は女性の子宮のことだった、その女性とは娼婦マグダラのマリアだった。)

聖杯伝説が真実だと仮定すると、2つの立場から利害が正面衝突します。

一方は、バチカンの教会。神の子キリストが実は人間だったとなると、キリストの神性が失われて困る。マグダラのマリアがキリストの妻だったとなると、女性の地位が向上して困る。キリストとマリアがセックスしていたとなると、セックスという行為が肯定されて困る。教会はキリストの死後ずっと歴史を捏造し、証拠を隠滅しようとしてきた、というストーリーが描ける。

もう一方は、シオン修道会。この組織は聖杯伝説の証拠が消されないように守り続けてきた秘密結社で、リーダーにはレオナルド・ダ・ヴィンチ、アイザック・ニュートン、ヴィクトル・ユーゴー等の歴史的人物が名を連ねている。教会の権力はいつの世も絶大で、聖杯伝説を声高に叫ぶことはできなかったが、レオナルドは『最後の晩餐』の中で聖杯伝説を暗号として残していた、というストーリーが描ける。

聖杯伝説の真偽は別として、ミステリーの題材としてはとても興味深かったです。知的好奇心が刺激され、ページをどんどんめくりました。少なくともその意味において、筆者のダン・ブラウンは見事だと思います。

History is always written by the winners. When two cultures clash, the loser is obliterated, and the winner writes the history books-books which glorify their own cause and disparage the conquered foe.

歴史はつねに勝者によって記されるということだ。ふたつの文化が衝突して、一方が敗れ去ると、勝った側は歴史書を書き著す。自らの大儀を強調し、征服した相手を貶める内容のものを。

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おすすめ9:Deep Thinking

ジャンル:テクノロジー・ビジネス・Kindle・Audible

遺伝子工学はハエを使うことで発展しました。AI研究ではチェスがハエの役目を果たします。

ここがおすすめ

今後、人工知能(AI)とどう向き合っていくべきなのか、AIに負けた先輩から学べる。

ざっくり紹介

  • 1997年、筆者のガルリ・カスパロフさん(当時のチェス世界チャンピオン)は、IBMのスーパーコンピューター『ディープ・ブルー』に負けました。
  • カスパロフさんはその後、企業(例:Google, Facebook)、ヘッジファンド、銀行、オックスフォード大学などに招かれ、人間とマシンの関係についての対話を続けてきました。
  • 本書では、一般社会に先がけてAIと戦い、敗れ、その後も世界トップの知性と対話を重ねてきた筆者の考え方を、学ぶことができます。

AIに奪われる職業、残る職業、みたいな話は、誰もが一度は目に、耳にしたことがあると思います。

人類の歴史をマクロ的視点で見ると、21世紀は、人工知能(AI)が人間の知能を超えていく時代なのかもしれません。

具体的には、2045年、AIの知能がシンギュラリティーに到達=人間の知能を越える、と言われています。


シンギュラリティーの2045年から数えると、カスパロフさんは1997年に、つまり48年先に、AIへの敗北を経験していることになります。

そんな先人が、AIと戦い、負け、何を思ったのか? 人々に何を伝えたいのか?

チェスの話も多いので、マニアックな話は軽く流し、人間とAIの違いや、カスパロフさんからのメッセージに注目する読み方がおすすめです。

Instead of worrying about what machines can do, we should worry more about what they still cannot do.

私たちはマシンができることを心配するのではなく、マシンがまだできないことを心配するべきだ。

※ブログ筆者注:マシンにもできないことがある=世界にはまだ未解決の問題がある

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おすすめ10:Hear The Wind Sing

ジャンル:小説・Kindle・Audible

日本発世界的作家、村上春樹のデビュー作!

ここがおすすめ

原文が日本語だからか意外にも読みやすい。中編小説なので読むのも比較的に楽。

ざっくり紹介

  • 1970年の夏、主人公の僕(大学生)が港街に帰省し、友人の鼠とビールを飲みまくる。
  • 女の子と出会い、ラジオのディスクジョッキーと会話を交わし、ジュークボックスにかかるレコードを聴く。
  • 結局何も言っていない、けどかっこいい、抽象絵画のような小説。
カンディンスキーのコンポジションⅧ


私にとって村上春樹さんの『Hear The Wind Sing(風の歌を聴け)』は、カンディンスキーの『コンポジションⅧ』(抽象絵画)のような本です。

誤解を恐れずに言うと、「中身がない」、「で?」 という話なのですが、不思議なことに、なぜかかっこ良く、読んでいて楽しかった。

抽象絵画のように、何も言わずに何かを書く。

これはとてもすごいことだと思います。


まだ小説や文学に興味がなかった20代の頃、村上春樹さん有名だし、これ短いし、ちょっと読んでみるか、と軽い気持ちで読んだところ、このことが衝撃で。

読了後、作中に登場する、デレク・ハートフィールドという作家のことを知ったときは、さらに衝撃で、

「村上春樹さんすごい!」、「フィクションっておもしろい!」となりました。

『Hear The Wind Sing(風の歌を聴け)』は、私に小説や文学を好きになるきっかけをくれた、思い出の本です。


下記はデレク・ハートフィールドが書いたとされている文章で、私はこれを慰めにしてブログを続けることができています。

There’s no such thing as a perfect piece of writing. Just as there’s no such thing as perfect despair.
完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。

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おすすめ11:The Great Gatsby

ジャンル:小説・感動・ベストセラー・Kindle・Audible

全世界で3,000万部売れている大ベストセラー!

ここがおすすめ

アメリカで過去5度も映画化!アメリカを象徴するアメリカ人が大好きな小説(=アメリカを知るためには欠かせない1冊)。

ざっくり紹介

  • 舞台は狂騒の1920年代(Roaring Twenties)、アメリカ、ニューヨーク。
  • ギャツビーという青年が元カノを取り戻すために成り上がるが、不運な事故に巻き込まれ死亡する。
  • ギャツビーは過去をやり直せると信じていたが、やり直せなかった。

『The Great Gatsby(グレートギャツビー)』最大の読みどころは、アメリカ文学史上最大のアメリカンドリームと、その危うさとの対比です。

ギャツビーは貧しい農家の生まれなんですけど、凄まじい野心で成り上がります。しかし、ギャツビーは貧しい農家の生まれですから、本物の上流階級にはなりきれません。ところどころ、急激に成り上がった感、金で固めた胡散臭さ、虚勢を張って、無理してがんばっている感が散見されます。


もう1つの読みどころは、バブルに群がる蛾どもと、誰よりもイノセントなギャツビーの対比。

時は狂騒の20年代、Roaring Twentiesですから、みんな浮かれています。灯りに蛾が群がるように、クズどもがニューヨークに群がって来ます。ギャツビーのことを知りもしないくせに、ギャツビーは人を殺したことがあるとか、根拠もなしに好き勝手なことをあれこれ言います。一方のギャツビーは元カノデイジーを取り戻すために、全力でがんばります。その姿は誰よりもイノセントで、クズ共との対比が際立ちます。

デイジーという女性にそこまでの価値があるのかっていうのはさておき、一人の愛する女性のために、ここまで全力でやり切れるっていうのは、グレートだなと思います。

“They’re a rotten crowd,” I shouted across the lawn. “You’re worth the whole damn bunch put together.”

「あいつらみんな腐ってる」私は芝生ごしに叫んだ「腐った奴ら全員が束になって、ようやく君1人と同じ価値だ(それくらいギャツビーはグレートだ)」

れおん
補足:『The Great Gatsby(グレートギャツビー)』の難易度は「上級」とされることが多いですが、私は「中の上」くらいかなと思います。確かに序盤は難しい部分もありますし、また、ところどころフィッツジェラルド特有の表現が難しかったりしますが、それ以外は基本的に平易で読みやすい文章で書かれています。本作に限らず、洋書は一字一句100%理解する必要はないと思いますので、気軽に楽しんでみてください。

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おすすめ12:Why Dylan Matters by Richard F. Thomas

ジャンル:評論・ノーベル文学賞・Kindle・Audible

古代ローマの格言:The art of poetry is to not say everything.(詩の奥義は全てを言いきらないこと。)

ここがおすすめ

文学とは何か?なぜシンガーソングライターがノーベル文学賞の対象になるのか?文学好きは必読!

ざっくり紹介

  • ハーバード大学に、古代ギリシャやローマの詩人と一緒に、ボブ・ディランを扱う講義がある。
  • ニューヨークタイムズ誌はその講義を「The coolest class on campus.(キャンパスでもっともクールな講義)」と評している。
  • 本書の執筆者はその講義の担当教授。なぜボブ・ディランがノーベル文学賞に値するのか、ハーバード大学の講義をのぞき見できます。

ニューヨークタイムズ誌の書評が魅力的だったので、以下に引用します。和訳は私がつけました。

The coolest class on campus'
キャンパスでもっともクールな講義

When the Nobel Prize for Literature was awarded to Bob Dylan in 2016, the literary world was up in arms. How could the world's most prestigious book prize be awarded to a famously cantankerous singer-songwriter in his seventies, who wouldn't even deign to make a victory speech?
2016年、ノーベル文学賞がボブ・ディランに贈られることになったとき、文学の世界は憤慨していた。なぜ世界でもっとも権威のある文学賞が、気難しいことで有名で、受賞スピーチさえしようとしない、70代のシンガーソングライターに贈られるのかと。

In Why Dylan Matters, Harvard professor Richard F. Thomas answers that question with magisterial erudition. A world expert on classical poetry, Thomas was initially ridiculed by his colleagues for teaching a course on Bob Dylan alongside his traditional seminars on Homer. Virgil and Ovid. Dylan's Nobel Prize win brought him vindication, and he immediately found himself thrust into the limelight as a leading academic voice in all matters Dylanological.
Why Dylan Mattersでは、ハーバード大学の教授リチャード・F・トーマスが権威ある博識を持ってその問いに答える。古代の詩に関する世界的な専門家トーマスは、最初、ホメロス、ウェルギリウス、オイディウス等を扱う伝統的な講義で、ボブ・ディランも一緒に教えようとすることを、同僚の教授たちに笑われた。しかし、ディランのノーベル文学賞受賞は彼が正しかったことの証明となり、ディラン学のあらゆる問題に関し、世界トップの学術的な声として、すぐに脚光を浴びることになった。

This witty, personal volume is a distillation of Thomas's famous course, and makes a compelling case for moving Dylan out of the Rock & Roll Hall of Fame and into the pantheon of classical poets. The most dazzlingly original and compelling Dylan book in decades. Why Dylan Matters will amaze and astound everyone from the first time listener to the lifetime fan. You'll never think about Bob Dylan in the same way again.
機知に富み、個人的な本書は、トーマスの有名な講義を蒸留したものであり、ディランをロックの殿堂から古代の詩人たちのパンテオンへと移動させるのに、十分に説得力のある事例を示している。(本書は)ここ数十年で、もっとも輝かしく、オリジナルで、説得力のあるディラン本である。Why Dylan Mattersは、初心者から往年のファンまで、あらゆる人を驚嘆、仰天させるだろう。あなたはボブ・ディランのことを二度と同じようには考えられなくなるだろう。

※和訳版はありません


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洋書上級者におすすめの8冊

おすすめ13:My Name is Red

ジャンル:小説・歴史・ミステリー・ノーベル文学賞・ベストセラー・Kindle・Audible

ノーベル文学賞理由:故郷の街のメランコリックな魂を探求する中で、文明の衝突と混交との新たな象徴を見出した。

ここがおすすめ

イスラムの価値観を学べ、自分の感覚が根底からぶっ壊されるような衝撃を体験できる。

ざっくり紹介

  • トルコのイスタンブール出身のノーベル文学賞作家、オルハン・パムクさんの代表作。
  • 16世紀イスタンブールの細密画の世界を舞台にした長編ミステリー。
  • 絵画を題材に、西洋とイスラムの文明の衝突を描く。
  • 国際IMPACダブリン文学賞(アイルランド)、最優秀海外文学賞(フランス)、グリンザーネ・カヴール賞(イタリア)受賞。

トルコの首都イスタンブールは、物語のネタとしての質と量がワールドクラスです。

歴史的には東ローマ帝国とオスマン帝国の首都であり、したがって宗教的にはキリスト教とイスラム教。地理的には東洋と西洋の接点。


本作は、そのイスタンブールを舞台に、世界の二大文明、西洋とイスラムの価値観が、正面衝突します。

題材の絵画はあくまでも媒体であり、本質は二大文明の衝突。

絵画を通じて、両文明の価値観の違いが浮き彫りになって、とても興味深く読めました。


この場所とテーマ設定で、おもしろくないわけがない。

本記事の20冊はすでに何十冊から厳選した20冊ですが、その中から、さらに1冊に厳選するなら、『My Name is Red』。

読んでいる時、読み終わった時、自分の感覚が根底からぶっ壊されるような衝撃がありました。

They paint what they see, whereas we paint what we look at.

彼ら(西洋人)は目に見えるものを(客観的に)描く(遠近法=人間の視点)、私たち(イスラム人)は見るものを(主観的に)描く(非遠近法=神の視点)

※ブログ筆者注:翻訳者を困らせる文・・・(かっこ)は私が補いました。

(see = 見ようとしなくても視界に見える、look at = 見ようとして見る)

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おすすめ14:Never Let Me Go

ジャンル:小説・感動・ノーベル文学賞・ベストセラー・Kindle

ノーベル文学賞理由:壮大な感情の力を持った小説を通し、世界と結びついているという、我々の幻想的感覚に隠された深淵を暴いた。

ここがおすすめ

人間とは何か?本質を浮き上がらせる手法が秀逸。小説および小説家の存在意義が明確にわかります。

ざっくり紹介

  • 前提として、1997年に、世界で初めてのクローン動物、羊のドリーが発表されたことがあります。
  • 本作では、臓器を提供するためだけに生まれ、死んでいく、クローン人間がいる世界を描きます。
  • テーマは人間とは何か?に迫ることであり、クローン人間や臓器提供について問題提起している訳ではありません。

一般的に、小説には作家の表現したい主張があるはずで、その主張は数行にまとめられるはずです。

でも小説家はみんな長い物語を書きます。これはなぜでしょう?自分の主張があるなら、数行で直接表現すればよいのでは?

理由はいくつかあるのでしょうが、私はその理由の1つが、本書にあると思っています。


例えば、一つの主張を表現するために、もしわざと主張と逆の内容を書き続けたらどうなるでしょう?

本来の主張が逆の内容の中から浮き上がってくる。つまり、写真のポジとネガみたいな関係。言い換えるなら、光が強ければ強いほと影がくっきりとできる、みたいな。


本書で言うなら、クローン人間を描くことで、人間のことが鮮明に浮かび上がってくる、というわけです。

その手法は見事だなと思いますし、小説や小説家の存在意義みたいなものを、私は本書に感じました。


作者のカズオ・イシグロさんは、2017年にノーベル文学賞を受賞。

こういう作家がノーベル文学賞を受賞するんだな、と、一つのラインを感じることができるのも、私が本書をおすすめする理由の一つです。

ノーベル賞作家の作品はやっぱりすごい。ただ売れたとか、共感したとかいう次元を超えて、人間の根源的な何かに迫ってくる凄みがあります。

Memories, even your most precious ones, fade surprisingly quickly. But I don’t go along with that. The memories I value most, I don’t ever see them fading.

記憶は、 あなたにとって最も大切なものであっても、驚くほど速く色あせてしまう。でも、私はそのようには行かない。私が最も大切にしている記憶は、少しも色あせていかない。

※ブログ筆者注:語っているのはクローン人間です。

▼和訳版はこちら



※オーディブル版はありません(2020年5月時点)





おすすめ15:The Way to Paradise

ジャンル:小説・感動・ノーベル文学賞・ベストセラー・Kindle

ノーベル文学賞理由:権力構造の地図と、個人の抵抗と反抗、そしてその敗北を鮮烈なイメージで描いた。

ここがおすすめ

読了後、茫然自失するような、最高レベルの読書体験が味わえる。

ざっくり紹介

  • ペルー出身のノーベル文学賞作家、マリオ・バルガス・リョサさんの代表作。
  • 二人の反逆者、ゴーギャンとトリスタンの生涯を、交互に描き進めることで、二人の生き様が重なり、読者の心に2倍の強さで迫ってくるように設計されている。
  • ポール・ゴーギャン(画家)▶︎文明社会に反逆し、南太平洋のフランス領、タヒチ島で原始的な生活を送りながら、今日の私たちが知る原始的な作品を製作した。
  • フローラ・トリスタン(その祖母かつ社会革命家)▶︎ブルジョア社会に反逆し、女性および労働者の権利を訴えた。

率直な感想は「ゴーギャンめちゃくちゃやりすぎ」。

ゴッホをthe mad Duchmanと呼ぶ資格はない。ゴーギャンも十分にmad、というかmore mad。完全に頭がおかしい。

でも、なぜ、私はゴーギャンがmadだと思ったのか?

それは私が常識や先入観に毒されてる証拠。私が本当にゼロベースで考えられていない証拠。これこそゴーギャンが戦っていたものだったんじゃないか。

ゴーギャンは完全に頭がおかしい、と同時に、誰よりも正しい。そんなことを思いました。


一方、ゴーギャンの祖母トリスタンのことは、本書で初めて知りました。

この時代は女性と労働者の権利がめちゃくちゃだったようで、読んでいて本当に辛かったです。トリスタン達ががんばったから今があるのだなと、先人たちに感謝したくなりました。


二人の生き様が壮絶すぎて、また、筆者の文体(ゴーギャンとトリスタンを、我が子のように、二人称で呼ぶ)が絶妙で、読了後は文字どおり茫然自失。

こんな読書体験はなかなかできるものじゃない。こんな体験ができる本に、人生であと何冊出会えるだろう?

こういう作品を書く作家が、ノーベル文学賞を受賞するんだな。

『My Name is Red』や『Never Let Me Go』のこともあり、ノーベル文学賞ってすごいんだなと思った作品です。

ただ売れたとか、共感したとかだけでなく、人間の権利や、根源的な何かに訴えかける、強さや凄みのようなものが、ノーベル文学賞作家の作品にはあるなと思いました。

The only noteworthy event here has been the sudden death of an individual named Paul Gauguin, a reputed artist but an enemy of God and everything that is decent in this world.

ここで起こった特筆すべきただ1つのことは、ポール・ゴーギャンという名前の個人の、突然の死だった。彼は有名な画家だが、神と、この世界の常識すべての敵だった。

▼和訳版はこちら



※オーディブル版はありません(2020年5月時点)





おすすめ16:One Hundred Years of Solitude

ジャンル:小説・感動・ノーベル文学賞・ベストセラー・Kindle

ノーベル文学賞理由:現実的なものと幻想的なものとを融合させて、一つの大陸の生と葛藤の実相を反映する豊かな想像力の世界を構築した。

ここがおすすめ

小説という手法で表現できることの、一つの最高到達点を体験できる。

ざっくり紹介

  • 南米コロンビア出身のノーベル文学賞作家、ガブリエル・ガルシア・マルケスさんの代表作。
  • 舞台はコロンビアの架空の村=蜃気楼の村マコンド。ブエンディア一族の草創、繁栄、滅亡の100年を描いた。
  • ざっくりは説明できない深さと複雑さがあるので、続きの説明をお読みください。

洋書を読む時は、当然知らない単語に出会うわけですが、それをいちいち辞書で調べていたら読書スピードが落ちて、気持ちが萎えてしまいます。

なので、洋書を読むコツは、知らない単語の意味を、文脈から推測すること(アマゾンキンドルのワンタッチ辞書があれば、すぐに答えあわせできます)

とは言うものの、洋書の単語レベルはピンキリで、本書はそのレベルが高くてキツかったです。推測可能な範囲を超えていて、まるで暗号を解読しているようでした。


なぜこんな話をしたかというと、本書内の、サンスクリット語で書かれ、さらに二重の暗号がかけられた物語を解読するところが、英語を解読しようとしている自分と重なるように感じたためです。

つまり、もしかしたら、本書は、日本語よりも不自由な英語で読んだ方が、逆に、リアリティーのある読書体験ができるのかもしれないなと、一見めちゃくちゃな発想ですが、そんなことを思ったわけです。


本書の理解が難しかったのは、英語の問題の他に、①登場人物の名前が似てる、②出来事が時系列になっていない、③死んだはずの人間が普通に再登場する、といった要素もあります。

100年分の名前、時系列、生と死がぐちゃぐちゃに入り乱れて、最後は突然来る停電みたいに、突然バッサリと断ち切れて終わる。

不思議なことに、その突然に、強引さは感じませんでした。

なぜなら、物語の舞台マコンドは蜃気楼の村だから。ここでは全てが蜃気楼のように出現と消失を繰り返し、そこに実態は残らないから。

アマゾンのレビューに書いてあったように(2015年、そんなレビューがあった記憶があるのですが、今確認しに行ったら、そのレビューが消えていた?見つけられませんでした。)、小説は、特にこの物語は、読んでる瞬間にしか実態がない。であるならば、名前、時系列、生と死など、どうでもいい。全てがぐちゃぐちゃに入り乱れ、100年という期間内に同時にパッケージされる。

もちろん最後は消失して終わり。そこに実態は残らない。それが蜃気楼の村マコンド。


読了後の私には何も残ってない。ただ蜃気楼のような、微かな残像があるだけ。

書くという行為で、小説という形式で、こんなことが表現できるなんて。

作者のガブリエル・ガルシア・マルケスすごすぎる。。。これがノーベル文学賞作家の実力か。。。

と読了後に言葉を失った作品です。

It's enough for me to be sure that you and I exist at this moment.

この瞬間にあなたと私が存在している、そのことを確信できれば十分だ。

▼和訳版はこちら






おすすめ17:The Book of Tea

ジャンル:歴史・文化・Kindle・Audible

2016年、世界的名著を取り扱うペンギンブックスのレパートリーに加わりました!

ここがおすすめ

現代の日本人が忘れてしまった、日本人の心がわかる。

ざっくり紹介

  • 1906年、ニューヨークで出版された英語の本。
  • 当時の国際人、岡倉天心が「西洋はいつになったら東洋を理解するのだろう、いや、理解しようとするのだろうか?」という想いで書いた。
  • 茶道の作法や心得というより、日本人の精神性について書いた本。

よく日本には宗教がないと言いますが、私は茶道が日本の宗教だと思っています。

戦国時代は、たかが茶道具のことで、戦争になり、人が死にました。

時の権力者の豊臣秀吉に対し、千利休という1人の茶人が真っ向から対抗できるほどの影響力を持っていた。

たかが茶に、なぜそれほどまでの力があったのでしょうか?


ヨーロッパでは俗の皇帝と聖の教皇が権力を二分していたのに似て、日本では俗の将軍(秀吉)と聖の茶人(利休)が対立構造になっていました。

ヨーロッパでは、カノッサの屈辱で、皇帝が教皇に謝罪した一方、日本では、豊臣秀吉からの「謝罪or切腹」という二択に対し、千利休は謝罪せず、高貴な死を選びました。

この時、千利休が謝罪していたら、茶道がここまで大きな力を持つことはなかったかもしれません。

キリストが死ぬことで神性を得たように、千利休も死ぬことで神性を得た。

この時、日本に、茶道という宗教が誕生した。

と、私は(勝手に)思っています。

「私たちの住まい、習慣、衣食、陶器や漆器、絵画、そして文学に至るまですべてに茶道の影響がみられる。日本文化の研究をするものは茶道の存在を無視することはできないだろう。」

「礼節を重んじる社会の風習はもちろん、日常のこまごました決めごとにも茶人たちの存在が感じられる。和食の繊細な料理もその供し方も、その多くは茶人たちの創案である。」

「彼らは日本人に、地味な色の服だけを着るよう教えた。花に接するときの正しい精神も教えてくれた。素朴さを愛する自然な心を大切にせよと説き、謙譲の美徳を示した。こうした教えを通じて、茶の心は日本人の生活に浸透していったのである。」

▼和訳版はこちら(左ページに英語、右ページに日本語の対訳版)

れおん
日英対訳版にKindleはありませんが、英語がかなり難しいので、個人的にはこの日英版がおすすめです。


▼オーディブル版もあります





おすすめ18:On The Road

ジャンル:小説・旅・ベストセラー・Kindle・Audible

2001年、アメリカのビジネスマンが『On The Road』のオリジナル原稿(後述の巻物)を購入した金額は、なんと2.43百万ドル(2019年の価値で3.51百万ドル)!

ここがおすすめ

旅人のバイブル。日本が『深夜特急』なら、アメリカは『On The Road』。

ざっくり紹介

  • ビート・ジェネレーションを代表する作家ジャック・ケルアックが、自らのアメリカ大陸放浪の旅を自伝的に書き上げた物語。
  • ケルアックをモデルとした若い作家サル・パラダイスが、Roadの上で生まれいつも躁状態という狂人ディーン・モリアーティとともに、アメリカ大陸を自由奔放に駆け抜ける。
  • そこにあるのは、若さ、自由、酒、セックス、ドラッグ、そしてジャズ。

サルとディーンは当時のアメリカに定着しつつあった、安定や平穏といった価値観を全否定するかのように、ひたすら非生産的で享楽的な旅を続けます。

この旅を綴った『On The Road(路上)』は、当時の社会全体に決定的な影響を与え、あのボブ・ディランは「この本は僕の人生を変えてしまった。」とまで言いました。

本作には1つの伝説があります。

ケルアックは7年間にも渡った旅の経験をたったの3週間で一気に書き上げたと言われています。タイプライターにその都度紙をセットするのが面倒で、予め紙を120フィート(≒36.6メートル)まで繋ぎ合わせた後、ケルアックは溢れ出る言葉達を一気に叩き付けた。巻物のように繋がった原稿は、まるで彼が旅をしてきたRoadのようだったとか。

2人を旅に駆り立てていたもの、それはIT(イット)でした。

では、そのITとは何か?ITについてサルが訊ねた時、ディーンは次のように答えています。

Now you’re asking me impon-de-rables.

そう訊かれてもなあ、うまく言えねえよ。

ITは狂人ディーンでさえも言葉にすることはできない。いや、言葉にできない「何か」のことを、ITと言うのかもしれません。


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おすすめ19:Breakfast at Tiffany’s

ジャンル:小説・感動・ベストセラー・Kindle・Audible

Audible版もおすすめ!(理由:約2:50分と短いので聴くのが比較的楽)

ここがおすすめ

ヒロインのホリーがとにかく魅力的!思いっきり振り回されたい!

ざっくり紹介

  • 1950年代のアメリカ、ニューヨークで、作家志望の青年(僕)が、同じアパートに住む女優の卵(ホリー)に恋をする。
  • ホリーは病的なまでに自由奔放で束縛が大嫌い。
  • ホリーはいつまで自分を貫けるのか?

『Breakfast at Tiffany’s(ティファニーで朝食を)』は、今までに、日本語版、英語版それぞれ通しで3回以上読み、部分的に何度も読み、Audibleb版も聴くほど、私の大好きな小説です。

そんな私からのおすすめの読み方は、とにかくヒロインのホリーの言動を楽しむこと。

ぶっちゃけ、物語の筋とかはどうでもいい。

自由奔放なホリーが動くことで、物語が動いて行くので、私たち読者はホリーに思いっきり振り回されることが、この小説をもっとも楽しむ方法だと思います。


ところで、『ティファニーで朝食を』って、何の比喩なんでしょうね?

私なりの解釈は次のとおりです。

  • ティファニー=安らげる場所の比喩
  • 朝食=そこを見つけたことの比喩(安らかに寝れる→起きた後そこで朝食が食べれる)
れおん
ホリーを動かしているのは「安らげる場所を見つけたい」という想い。物語を動かす力が凝縮された、良いタイトルだと思います!

Well, so, tough titty. Anyway, home is where you feel at home. I’m still looking.

そう、それはとても残念。でも、ホームとはお家でくつろげるような場所のこと。私はそんな場所を今も探し続けている。

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おすすめ20:The Motorcycle Diaries

ジャンル:旅・感動・ベストセラー・Kindle

本書には含まれませんが、ゲバラは次の旅でカストロと出会い、キューバ革命へ参加する流れになります。

ここがおすすめ

英語は難しい、けどゲバラの純粋な魂に感動する。こんな冒険、一度はしてみたい。

ざっくり紹介

  • 主な登場人物は二人、ゲバラ(当時23歳、医学生)と、友人のアルベルト(当時30歳、ハンセン病を専門とする生化学者)。
  • 2人は中古のバイク「ポデローサ2世」で南米放浪の旅に出る。
  • アルゼンチン、チリ、ペルー、コロンビア、ベネズエラを7ヶ月かけて旅した時の旅行記です。

旅のベースにあるのは、若者のはちゃめちゃ貧乏旅行。当然のように無計画で行き当たりばったり。常にお腹を空かせている。医学生であるのをいいことに口からでまかせを言い、現地の人々や名士にとりこみ、食事と寝床を確保する。

うさんくさいはずの2人が各地で歓迎さていく様子は、良く言えばコミュニケーションお化け、悪く言えば詐欺師。

ワインを盗もうとしたり(見つかって失敗)、乗船を断られた船に忍び込み密航したり(バレて肉体労働で支払わされる)。こんなのばっかりだったら読者の心はこれほどまでに掴めなかったはず。

しかし、ゲバラは旅の途上で南米の現実を目撃することになります。不当に搾取される人々、リソース不足の病院、鉱山の労働者、ハンセン病患者、スペインの侵略以降今も差別されるインディアン。時に、アメリカへの敵意を隠そうともせず、怒りを滲ませながら言葉を書き付ける。そしてゲバラは常に弱者の側に立つ。

これらの誠実な文章は、若さを言い訳にした(悪い意味の)はちゃめちゃを帳消しにしてお釣りがくるほどに、それらを若者のかわいさとして笑って許せてくるほどに、読者の心に響いてきます。

This is not a story of heroic feats, or merely the narrative of a cynic; at least I do not mean it to be. It is a glimpse of two lives running parallel for a time, with similar hopes and convergent dreams.

これは英雄の偉業の物語でもなければ、単なる皮肉屋の談話でもない;少なくとも私はそれを意図していない。これは2つの人生を垣間見た物語である、その2つの人生はある一定の期間並走した、似た希望と同じ夢を持ちながら。

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※オーディブル版はありません(2020年5月時点)





その他のおすすめ:洋書の多読(Kindle)・多聴(Audible)ツール

洋書多読:Amazon Kindle(アマゾンキンドル)

Amazon Kindle(アマゾンキンドル) paperwhite(ペーパーホワイト)

洋書を読むときは、ワンタッチ辞書機能のあるAmazon Kindle(アマゾンキンドル)が便利です。

特にこだわりがなければ、もっとも標準的な↑のPaperwhiteモデルがおすすめです(私が使ってるのもこれです)。

他モデルとの違いなど細かなことは、アマゾン公式サイト内 (中段にスペック比較表あり)をご覧ください。

参考までに、当ブログの Amazon Kindle(アマゾンキンドル)レビュー記事はこちらです。

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洋書多聴:Audible(オーディブル)

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最近は洋書を聴く楽しみ方もあって、新しい世界が広がっています。

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詳しくは、公式サイトまたは詳細記事をご覧ください。

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この記事は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

改めまして、

あなたと本が、ともにありますように!

May The Books Be With You!





JAC Recruitment
  • この記事を書いた人

れおん

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年目(3社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEIC 915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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