外資K物語 第4話:二週間缶詰の海外研修を香港/韓国/インド/フィリピン/シンガポール/オーストラリア人と過ごして学んだこと

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シンガポールでの入社研修 with AsiaPacificリージョンの同期

私が転職した外資系企業は、入社直後に海外研修を行うことが恒例となっていました。

AsiaPacificリージョン各国の同期と、一緒に、二週間缶詰。

楽しみな一方で、私はあることを恐れていました。

それは、オファーレターに記載されていた「研修の修了試験に落ちたらクビ。」という合意事項です。

オファーレターとは?

内定通知のようなもの。職位、責務、給与等の諸条件が記載されてる。会社とこちらの双方が署名することでこれらに合意するための文書。

オファーレターにサインする時はかなり不安でした。

外資系はシビアって聞くし、せっかく入社したのにすぐクビになったらどうしよう。。。


そんなこと言っても、今さらサインしないという選択肢があるはずもなく、私は不安な気持ちを抱えたままオファーレターにサインをしました。

差を感じたのは英語力だけ。他は十分通用した。

シンガポールオフィスの研修室には、AsiaPacificリージョン各国(シンガポール、香港、韓国、フィリピン、インド、オーストラリア)から同期が集まっていました。

日本から参加していたのは私1人だけ。

かなり不安でした。。。


英語ネイティブのオーストラリア人はもちろん、英語を公用語としているシンガポール人、香港人、フィリピン人、インド人の英語も、非ネイティブとして十分なレベル。

韓国人は、一部、英語が帰国子女レベルの人もいたけれど、その他は私と同じく、英語に不安を抱えているようでした。


研修は全て英語で行われましたが、意外なことに、これが十分についていけるレベル。

日本で前職時代に経験してきたことが、英語で説明されているだけで、内容自体はすでに知っていることがほとんどだったからです。


なんだ、外資系企業って、こんなもんなんだ。


オーストラリア人、シンガポール人、香港人、フィリピン人、インド人と比較した場合、

私の英語力はまだまだ改善の余地はありましたが、仕事の経験と知識は十分に通用したのです。


外国人も同じ人間。ただ英語を話しているだけで、それ以外の能力は自分と大差ない。

英語力さえ改善できれば、彼らと対等にやっていける。

その意味では自信を得ることができました。


もちろん、くやしい思いもしました。

英語ができなくてくやしい。

言いたい事が思い通りに言えないって辛い。

自分もくやしいし、何よりも、相手に申し訳ない。

フィリピン人Aの言葉

この二週間、研修は大変だったけど、各国のみんなと色々とお話しできたことは、とても良い経験になりました。

私の英語は、はっきり言ってボロボロでしたが、フィリピン人のAも、オーストラリア人のSも、香港人のCも、全く気にしていなかったし、

むしろ、それくらいで十分、もっと自信持て、と言ってくれました。


英語ヘタとか外国人は気にしていない。

萎縮するのは損以外の何ものでもなかった。


フィリピン人Aの言葉が印象に残っています。

フィリピンでは7歳から英語の授業が始まる。算数とか科学とか他の教科の授業も英語でやるんだ。

(私「うわぁ、すごい。だからフィリピン人は英語がペラペラなんだね。日本の授業は全部日本語。英語の授業も日本語なんだ。」)

いや、それは悪いことじゃないと思うよ。フィリピンはとても欧米化されちゃったけど、日本には日本らしさがまだ残っているじゃないか。それに、そんな日本で育ったのに、君くらい英語が話せれば十分だよ。もっと自信持って良いよ。

1日1日と研修は進んで行き、試験がある最終日の3日前くらいからは、夜のスタバで試験勉強をしたり、なんだか大学生時代に戻ったようでした。

帰国後に知った試験の結果は、勉強の成果もあり、無事合格。

なんとかクビだけはまぬがれることができました。

(後から聞いた話では、落ちた人もいたけど、結局2回目のチャンスがあって、それに合格してセーフだったそうです。)

外国人も同じ人間。必要以上にビビる必要はない。

私はこの研修で、外資系企業でやっていく基本的なメンタルを身に付けました。

特に、次のことに気づけたことが、興味深く、そして、その後の私のメンタルに、大きな影響を及ぼしています。


この研修で出会ったみんなの顔、体格、性格、喋り方のどれもが、今まで日本で出会った誰かのそれに似ていた。


ただ話している言葉が違うだけで、人間はみんな同じ。

外国人も普通の人間。

必要以上にビビる必要はない。

私の仮説

外国で会った誰もが、日本で会った誰かに、どこかが似ている。その理由の1つとして、似た人同士は一部共通のDNA配列を持っているんじゃないかと。つまり、このDNA配列を持っていると、こういう顔、体格、性格、喋り方になる、っていう。こういう研究、どこかで誰かがやってないでしょうか?

深夜のナイトサファリ

修了試験を終えた後は、その時点ではまだ試験結果を知らないまま、

韓国人の女子3人と一緒に、シンガポールのナイトサファリへ行きました。

動物達も眠そうだったけど、私たちも眠かった。

せっかくトラムに乗ったのに、Hは最後の方で寝落ちする始末。

その寝顔がかわいくて、危なかったです(何が?)


さて、シンガポールでの研修を楽しみ、ここまでは順調に来ているかに見えた私の外資K物語。

しかし、世の中はそんなに甘くはありませんでした。

帰国後、とあるテレカンで、私は今でも癒えない心の傷を負うことになるのでした。

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  • この記事を書いた人

K

日系企業を3年未満で退職し、外資系9年目(3社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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