【転職・昇進アドバイス】1000人以上採用してきた人事マンは職務経歴書・面接のどこを見ている?

【転職・昇進アドバイス】1000人以上採用してきた人事マンは職務経歴書・面接のどこを見ている?

「何を言うのかよりも、誰が言うのか」の方が、その話がより真実であるかどうかの判断指標になると聞いたことがあります。

その視点で言えば案外私も、今回のテーマについて記事を書く資格があるかもしれません。

過去30年以上にわたり、日系・外資系企業で人事全般を司る立場に身を置き、自身でも転職を8回経験してきました。

2001年にキャリア・アドバイザーの認定資格を取得し、30歳の頃には副業として、とある転職エージェントで転職希望者のコンサルタントをしていました。かなり成績が良かったので、何度も「うちに転職しないか」と誘われたほどです。

机上ではない、企業人事の現場で培った知見を基に、これから転職や昇進を目指す方にアドバイスさせていただけることを光栄に思います。

この記事を読んでわかること

  • 職務経歴書の合否を分けるポイント。
  • 面接の合否を分けるポイント。
  • 昇進するために必要なこと。
  • 収入の10%を自己投資せよ。
れおん
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人事・面接官が見ている職務経歴書・面接のポイント

私自身が採用活動に携わり実際に採用した方は通算で1000人以上います。

2012年には当時勤務していた外資系製薬メーカー社長から「年間大量採用」を褒賞されました。

職務経歴書を拝見したり面接をした方は1万人は下りません。

私の認識眼が絶対などと言うつもりは全くありませんが、それでもこれ程多くの候補者と直接的間接的に接していると、書類審査や面接の評価にも一定のポイントがあることが分かります。

まずは職務経歴書を、その次に面接について、説明していきます。

職務経歴書の合否を分けるポイント

例えば、営業職で応募された方が、経歴書の中に営業成績を記載していない場合は即刻「見送り」ボックス行きです。

なぜなら、企業は営利組織なので、探しているのは結果を出せる人だからです。

例えば、「XXX年目標売上金額△△円 実績◇◇円 達成率○○%」の記載が無い職務経歴書の営業職候補者を、書類審査で通過させることは絶対にありません。

もう1つの例として、マネージャー職を見てみましょう。以下は、悪い例と良い例です。

  • 悪い例:マネジメント人数○○人。チーム内の対話を重視し、チームワークを醸成した。
  • 良い例:メンバーを適材適所に配置し、チームの成果をXX%向上させた。

以上をまとめると、職務経歴書が書類審査を「通過できる」か「落ちる」か、その最も大きな違いは、

他者が見た時にあなたが生み出した成果が明確にアピールされているかどうかです。

読み手が「だから、何なの?」と突っ込みを入れられない内容になっているか、職務経歴書を作成する際は、この点を意識して書くようにしてください。

面接の合否を分けるポイント

面接室に入った瞬間に、「ご縁があるかどうか」を感じる

面接を受ける方の年齢、性別、国籍を問わず、明るく・元気で・素直な印象を発しているかどうかが面接官が候補者を評価する際に大きな影響を与えます。

つまり「顧客だったら、この営業職から購入したいと思うか」あるいは、この候補者を部下(同僚)にして一緒に働いてみたいと思えるか、という観点です。

なぜならば、新規顧客開拓をする際に当社の営業職として初めて訪問する客先に出向き、そこで話を聞いてもらえるかどうかは正に部屋のドアを開けた瞬間に感じる印象次第だからです。

また、この人と一緒に働きたいかを考える際、明るく・元気で・素直な人と、そう出ない人のどちらがいいかは、言うまでもありません。

では、良い印象を与えるためには何が必要でしょうか?

それは「準備」です。

面接であれば、志望動機などの想定問答を最低10個以上は考えて、その回答を頭の中だけではなく書き出し(重要!)て、簡潔に相手に伝わるようにしておきます。

この作業により根拠の「ある」自信が持てます。

等身大の自分を見てほしいと謙虚になれます。

虚勢を張らなくて良いので面接官に傲慢な印象を与えません。

面接は候補者が役柄を演じる舞台です。その舞台で最高のパフォーマンスを見せるために幕が開く前にしておくべきこと、といったほうが案外分かりやすいかもしれません。

面接中のアピールが空振りする例

候補者のアピールポイントが、仕事の成果にどうつながるかが明確かどうか?私はこの点に注目しています。

その理由は、ここでもやはり、企業という営利組織は結果を出せる人を探しているからです。

例えば、多くの方が自分の強みとして挙げる「コミュニケーション力」ですが、「人と話すことが好きです」とか「お客様に丁寧に商品説明できます」としか言えないのでは、コミュニケーション力が高いとは言えません。

つまり、自分の強みと思っているコミュニケーション力を活用した結果、商品を購入する気持ちのなかったお客様の心が揺れ、遂には購入を決断していただいた、という成果発揮があって、初めてビジネス上強みになるのです。

そうでないならば単に、日本語でおしゃべりできます、と言っているに過ぎません。

面接合否の最終決定に最も重要なこと

とは言え、面接の合否は候補者の人柄、考え方、経験、知識などを総合的に勘案して最終決定します。

その際のポイントは「自分を俯瞰(ふかん)できる方かどうか」です。

なぜならば、自分を俯瞰できる方は自己を振り返ることができ、改善・成長していける方だからです。

別の表現をすると、少し斜め上から自分自身を観察することができ、今の自分の言動を自己評価し、必要に応じて修正行動を取ることができるかどうかが、ビジネスに限らず人生において重要です。

何かの機会にPDCA(Plan, Do, Check, Action)を回すことが大切だ、と聞いたことがあると思いますが、そのためには独りよがりでなく、自分を客観視する姿勢が欠かせないためです。

昇進するために必要なこと

報告・連絡・相談の重要性

昇進するために必要なことの一つは、報告・連絡・相談をきちんとすること、だと私は思っています。

なぜならば、上司は「この社員には、より大きな活躍の場を与えて成長して欲しい。そして当社により大きな成果をもたらしてほしい(そうなれば上司個人も会社への貢献を評価されます)」と思っているのに、

当該社員の日々の成果が十分に把握できなければ、何もやりようがないからです。

例えばここで「えっ、成果を把握・評価するのは上司の仕事でしょう?」と考える方は、自分の仕事を半分放棄していると言われても仕方がありません。

なぜなら、あなたの上司の部下はあなただけですか?

あなたの上司の仕事はあなたの成果を評価することだけでしょうか?

(年1回の評価面談で全てが分かるなんて、思わないでください。)

報告・連絡・相談をきちんとしてくれる部下は、上司にとって大変助かります。

その部下の成果がきちんと出ているのかどうか、もっと成果を出してもらうために、あるいはもし出ていないのなら、コーチングやその他の方法で支援しよう、という気持ちにもなります。

部下も更に勉強して所期の目標を達成できるようになろうと動機づけされます。

このサイクルを上手く回すことが、高い成果を出すための起点になります。

そしてそれがあなたの昇進につながります。

以上のような理由で、報連相が極めて重要だというわけです。

転職・昇進を目指す人へのアドバイス

自分を磨き続けるべき理由

ズバリ「自分を磨き続けて」ください。

なぜなら、この変化の激しい時代において、どんなに最先端の知識・技術を学生時代に習得したとしても、数年間放っておくだけで、それらは必ず陳腐化してしまうからです。

海外のライバルたちはこの事を十二分に認識して日々爪を研いでいます。

彼らと競いながら自らのポジションを確保し、更に昇進まで望むのであれば、あなたが今直ちに何をしなくてはならないかは自明の理です。

私がこう考えるに至った具体例としては、足掛け8年に渡り欧州に駐在した経験があります。その流れで、大学院も英国のそれを選びました。また、仕事や学問を通じてドイツ、英国、米国、中国その他多くの国籍の方々と競いあいました。

その中で痛感したのは「日本人は企業に入って以降、本当に勉強しない」ということです(最近は少し様子も変わってきたかもしれませんが)。

中学、高校にしろ、あるいは大学(専門学校)・大学院にしろ、学校を卒業した時が最も知識が豊富で考える力が(相対的に)高い。

そしてその時に持っているものを定年まで徐々に減価償却して食いつなぐのがこれまでの多くの日本の企業人でした。

業務遂行能力は右肩下がり、しかし給与だけは右肩上がり。これは経済原則に合いません。

例えば、英語を勉強する

ITを活用すれば、場所や時間を選ばずに勉強できる極めて便利な世の中ですし、勉強すべき項目はいくらでもあります。

例えば、まず英語です。

なぜなら、英語ができるできないでは、仕事の幅、成果、役職、給与、実績などが、まるで違ってしまうからです。

私は人事担当者として、良きにつけ悪しきにつけ、このような事例をたくさん見てきました。

英語だけできれば安泰ということは決してありませんが、英語の重要性は決して侮れません。

どれくらいの英語力が必要?

英語を学習する際の目標は、ただ単に「英語が話せるようになる」とするのではなく、英語であなたの今やっている仕事ができるようになることにしてください。

なぜなら、必要な英語力は人それぞれであり、そのレベルこそが、あなたに必要なレベルだからです。

TOEICが何点必要ですかと採用面接でよく聞かれることがありますが、「あなたが、あなたの仕事を英語で自信をもってできるならばTOEICの点数なんてどうでも良いです」と回答しています。

「英語の内容が分かっているか、どうか」はあなたが一番分かっているのですから、これほど明確な判断指標はありません。

収入の10%を自己投資せよ

私が20年来、心底傾倒するある方は「収入の10%を自己投資せよ」と以前から提唱されています。

「そんなことをしたら、成長する前に餓死してしまう」と当初は思いましたが、この教えを継続して実行したから40歳から8回も転職ができたのだろうと思います。

何よりも、20年間この教えを続けてきた私は、老後にほとんど不安のない気持ちで、つい最近還暦を迎えることができました。

「10%の自己投資」はどんな金融商品にも保険にも負けない「黄金の投資術」だったと断言できます。

まとめ

職務経歴書

  • 読み手が「だから、何なの?」と突っ込みを入れられない内容にすること。
  • 悪い例:マネジメント人数○○人。チーム内の対話を重視し、チームワークを醸成した。
  • 良い例:メンバーを適材適所に配置し、チームの成果をXX%向上させた。

面接

  • 明るく・元気で・素直な印象を発すること。
  • アピールポイントが、仕事の成果にどうつながるかを明確にアピールすること。
  • 自分を俯瞰(ふかん)できる方かどうか(PDCAを回すために必要なことだから)。

昇進

  • 報告・連絡・相談が重要。
  • なぜなら、上司には他の部下がいるし、他の仕事もあるから。
  • 自分から報告・連絡・相談をしないと、

メッセージ

  • 自分を磨き続けよう(最先端の知識は数年で陳腐化するため)。
  • 英語ができるできないでは、仕事の幅、成果、役職、給与、実績などが、まるで違ってしまう。
  • 必要な英語力は、自分の仕事を英語で自信をもってできるレベル(TOEICの点数はどうでもいい)。
  • 収入の10%を自己投資せよ。

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  • この記事を書いた人

れおん

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年目(3社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEIC 915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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