



これから英語面接を受ける方へ。
特に、初めて英語面接を受ける方は、いろいろと不安なことがあると思います。
私も初めて外資系に転職する時は、英語面接の前はとても不安でした。
しかし、今思うと、英語面接といっても、特別に恐れる必要はありません。
ちゃんと対策さえすれば、「英語だから」落ちるということもありません。
そこでこの記事では、私の経験や転職エージェントのアドバイスをもとに、英語面接の対策をまとめました。
これから英語面接を受ける方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読んでわかること
- 英語面接の電話・ビデオ・対面に共通の対策
- 英語面接の電話・ビデオ・対面ごとの対策
- 英語面接のよくある質問集+回答時間の目安
この記事を書いた人
今年で外資系歴10年目になる、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICスコア915@2019年。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。
英語面接対策:電話・ビデオ・対面で共通のこと
ロバート・ウォルターズの公式サイトが便利
結論から言うと、英語の面接対策には、ロバート・ウォルターズの公式サイトが参考になります。
なぜなら、ロバート・ウォルターズは世界的に有名な転職エージェントであり、
面接前の準備から、面接当日、面接後のフォローアップに加え、よくある質問などが、その公式サイトにわかりやすくまとまっているからです。
もちろん、すべて無料で確認できます。
ロバート・ウォルターズとは?
英語面接対策で重要なことは、ほとんどロバート・ウォルターズの公式サイトでカバーされています。
基礎的なことはそちらでご確認ください。
以下、この記事では、私自身の経験を中心に、説明をして行きます。
STARフレームワークを意識する
STARフレームワーク
- S = Situation(どんな状況で)
- T = Task(何を担当し)
- A = Action(どんな行動をとり)
- R = Result(どんな結果を得たか)
STARフレームワークの目的は、企業側が応募者の能力や価値観を引き出すこと(=ミスマッチを防ぐこと)にあります。
面接官の研修でも教えられる手法なので、一般的によく知られている手法と言っても過言ではありません。
つまり、企業側は、このようなことを、面接で確認したいわけです。
これを逆手に取るなら、私たち転職者は、この点を意識して面接の回答を準備すれば良い、ということになります。
あなたのキャリアの概要を話す時や、具体的なエピソードを話す時は、このSTARを意識して回答を作れば、効果的なアピールができるようになります。
面接前にパワーポーズを2分間とる
これは2019年11月現在、TED公式サイトで約5,500万回、Youtubeで約1,700万回、合計7,200万回再生されている、もっとも有名なTED Talksの1つです。
このTEDの要点
面接の前は、トイレなどの個室に入り、パワーポーズを2分間とりましょう。
日本語字幕もありますので、詳しくはTEDの動画をご覧ください。
面接官の名前をLinkedinで検索する。
面接官の名前が事前にわかる場合は、その名前をLinkedinで検索することをおすすめします。
そうすることで、面接官(多くは未来の上司)がどんなキャリアを重ねて来たのかがわかり、以下2点のメリットがあります。
- 面接で話がふくらみそうなこと、はずまなそうなことのあたりがつく。
- 面接最後の「何か質問はありますか?」のネタになる。
Linkedinとは?
Wikipediaによると、2018年時点で、ユーザー数は5億4000万人以上。
参考までに、他のSNSのユーザー数は、Facebook 20億人、Instagram 10億人、Twitter 3億人、LINE 2億人。
英語面接対策:電話・ビデオ・対面ごとの対策
電話面接
対策のポイント
- 静かな環境で受ける。
- 手元に英文レジュメを用意する。
- スキル・経験のアピールより、会話の成功を意識する。
1. 静かな環境で受ける。
基本中の基本ですが、静かな環境、できれば自宅の個室で受けることをおすすめします。
(逆に、外部でノイズがある場所、例えば、路上とか、スタバとかは論外です)
電話面接に集中するためはもちろん、余計な減点をされないため、プロフェッショナルな印象を与えるために、静かな環境が重要になります。
諸事情でどうしても自宅で受けれない場合は、とにかくノイズが少なく、電波の良い場所を確保してください。
2. 手元に英文レジュメを用意する。
相手の手元には100%あなたの英文レジュメがありますから、こちらも手元にレジュメを用意しておきましょう。
相手の意識が今どの辺りにあるのか、手がかりになりますし、自分のスキル・経歴をアピールする際のサポートにもなります。
念のためペンも用意しておくとベターです。相手の質問が長くなったとき、メモをとることで、記憶のサポートにもなるためです。
3. スキル・経験のアピールより、会話の成功を意識する。
私の経験上、ガチの外資系の場合、書類選考の次は海外HR(人事部)との英語電話インタビューになることが多いです。
相手はHR担当者であり、あなたの業務の細かいことまでは知らない、ということは意識した方が良いと思います。
おそらくチェックされているのは、あなたが英語でちゃんと会話ができるか、あなたが失礼で明らかに論外な人じゃないか、といった程度のことのはず。
スキル・経験をアピールしようとして話が長くなるよりも、簡潔に、論理的に、元気よく、会話を成立させることを意識した方が好印象を残しやすいです。
ビデオ面接
対策のポイント
- 可能な限りビデオの動作確認を済ませておく。
- スーツを着てプロフェッショナル感を演出する。
- 今度はスキル・経験のアピールを意識する。
1. 可能な限りビデオの動作確認を済ませておく。
ガチの外資系企業の場合、HRとの電話面接の次は、海外にいる未来の上司とのビデオ面接になることがあります。
ビデオ面接の場所が日本オフィスで、日本のHRがすべてセッティングしてくれる場合は心配ないのですが、自宅からビデオ面接を受ける場合は、注意が必要です。
私が自宅から受けたビデオ面接では、シスコの WebEx というシステムを使いました。
WebEx の使い方は、企業からのビデオ面接の日程確定メールに書いてあるはずなので、当日になってパニックにならないよう、事前にしっかり読んでおくことをおすすめします。
私の場合、普段の業務(会社のWindows PC)で WebEx を使っているので慣れていましたが、自宅の個人PCがMacなのが不安でした。
結論、Macでも普通に使えたので、おそらく問題ないのだと思いますが、あなたの動作環境までは責任を負えないので、ご自身でご確認をお願いします。
2. スーツを着てプロフェッショナル感を演出する。
ビデオ面接だと、顔はもちろん、首から下の服装も映りますので、スーツを着るべきです。
スーツでバシッと決めて、プロフェッショナル感を演出しましょう。
私の場合、背景が白い壁になるように、とか、面接時間の日の当たり方まで事前に確認して、明るい印象を与えられるようにしました。
散らかった部屋の生活感など、余計な情報は画面に入れない方が得策です。
3. 今度はスキル・経験のアピールを意識する。
ビデオ面接では、あなたのスキル・経験を具体的にアピールすることを意識してください。
なぜなら、ほとんどの場合、面接官は将来の上司ですから、業務の細かい話をしても伝わりますし、面接官の側もそれを求めているからです。
念のために補足すると、英語の電話面接の下記ポイントは、ビデオ面接にも当てはまります。
- 静かな環境で受ける。
- 手元に英文レジュメを用意する。
対面面接
対策のポイント
- 握手のビジネスマナーを知っておく。
- スモールトークを用意しておく。
1. 握手のビジネスマナーを知っておく。
私の経験上、最終面接は対面になることが多いです。
海外の未来の上司がたまたま日本に来ていたり、わざわざ面接のために来日してくれたり、日本支社のトップが外国人だったり、様々な状況がありますが、とにかく、対面で英語面接になることも十分にあり得ます。
私が思うに、この時に気をつけたいのが、握手のビジネスマナーです。
握手のビジネスマナー
- 握手をしながら、相手の目を見て笑顔を作る。
- 握手の強さは、相手に合わせる。
日本人がやってしまいがちなのが、まったく握り返さない弱い握手。
握手が弱すぎると自信のない印象を与えてしまうので、注意してください。
逆に、握手が強すぎると攻撃的な印象を与えてしまうので、これも注意が必要です。
力加減は難しいですが、相手の強さに合わせることを意識しておけばOKです。
面接官が会議室の中でスタンバイしている場合、握手の機会はないかもしれませんが、
会議室の外で出会った場合、握手になる可能性があるので、心の準備はしておいた方が良いと思います。
2. スモールトークを用意しておく。
面接官と会議室の外で出会い、会議室内の会議が少し長引き、外国人面接官と二人っきりで外で待たされる可能性もあります(実際、私は経験があります)。
この時、ずっと無言だと気まずいですよね。
無言で減点されることはないと思いますが、印象は良くないかもしれません。
そんな時、何らかのスモールトークで一言、二言でも言葉をかわすことができれば、面接本番前に良い雰囲気を作ることができます。
スモールトークの機会があったら、それはチャンスです。
私も経験があるのですが、本番前にスモールトークができた時は、面接への入っていき方がとてもやりやすかったです。
スモールトークの例
- 天気1:It’s a beautiful day today.
- 天気2:It’s getting cold/hot/warm recently.
- 感謝:Thank you very much for coming to Japan for this interview.
- フライト1:How was your flight?
- フライト2:How long was your flight from XX to Japan?
- NG:政治、宗教、家族、外見、サラリーのことなど
天気ネタは外国人相手にも通用する鉄板ネタです。
相手が面接のためにわざわざ日本に来てくれている場合は、そのことへの感謝を伝えるのも良いでしょう。
あとは、フライトの話なんかも、無難なとこで、数十秒くらいの時間つぶしにはなります。
言うまでもないと思いますが、NGトピックは絶対に振らないようにしてください。
英語面接のよくある質問集+回答時間の目安
- Tell me about your self. 1分以内
- Why did you leave your last job? 1分以内
- What experience do you have in this field? 2分以内
- What do you know about this company? 1分以内
- Why do you want to work for this company? 2分以内
- Are you a team player? 2分以内
- How long would you expect to work for us if hired? 10秒以内
英語面接でよくある質問と回答時間の目安を列挙しました。
この記事の前半で紹介したSTARフレームワークを意識して回答を準備してみてください。
1 Point Advice
英文の丸暗記だと、ちょっと違った質問がきたら対処できませんし、丸暗記してる感が出てしまうと機械的に聞こえてしまいます。
演技で良いので、その場で考えてる感、感情を乗せて話してる感を出していきいましょう。
1 More Advice
なぜなら、1人でやるだけだと、ビジネス英語として不自然な表現を使っているリスクがあるからです。
このようなことでもったいない減点をされないよう、事前に転職エージェントに英語の表現をチェックしてもらってください。
おすすめの転職エージェントは、外資系転職に強いロバート・ウォルターズです(▶︎公式サイト)。
まとめ
英語面接対策の重要ポイント
- 英語の表現。
- 英語のビジネスマナー(握手やスモールトークなど)。
- 基本的には日本語面接と同じ。
長文記事をここまでお読みいただき、ありがとうございました。
いろいろと書きましたが、私からのメッセージをざっくりまとめるなら、上記のとおりです。
基本的に、私は英語面接ならではの特別な質問や対策はないと思っています。
日本語か、英語か、言葉が違うだけで、今までのキャリアの説明、志望動機、退職理由など、英語面接で聞かれることはだいたい同じですし、今の会社の悪口などネガティブなことを言わないなどの、基本的原則も同じです。
あえて注意点を挙げるとしたら、英語の表現やビジネスマナーくらいかなと思います。
これらの点は、転職エージェントに回答案をチェックしてもらったり、模擬面接をしてもらったりすれば、英語面接が初めての人でも安心です。 4回転職してわかったこと 人生は転職で本当に変わる。 転職先は意外な程たくさんある。 ホワイト企業は普通に存在する。 ダメな会社は優秀な人から辞めて行く。 転職に罪悪感は不要。社員に辞められる会社が悪 ... 続きを見る
転職まとめ記事
【脱・失敗】転職・退職の注意点と解決方法
外資系転職の関連記事
外資系転職の定番エージェント

ロバート・ウォルターズ
- 外資系・日系グローバル企業への転職に強い。
- 外資系転職を狙うなら必ず登録すべき(日系狙いの人には不要)。
- 1985年に英国ロンドンで設立。世界の主要都市にオフィスを構える。
- ▶︎ロバート・ウォルターズの公式サイト・無料登録はこちら
JACリクルートメント
- 日本および海外で30年以上の歴史を持つ大手転職エージェント。
- 日系企業だけでなく、外資系企業や海外転職にも強い。
- 利用者の満足度が高く、93%が「友人・知人に紹介したい」と回答。
- ▶︎JACリクルートメントの公式サイト・無料登録はこちら
