薬剤師からメディカルライターへの転職体験談【未経験での在宅は難しかった】

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薬剤師からメディカルライターへの転職体験談【未経験での在宅は難しかった】


薬剤師の資格は取ったけれど、調剤や投薬以外の仕事をしてみたい。

こう思っている薬剤師は意外と多いのではないでしょうか。

その理由として、調剤や投薬などの仕事に飽きてしまった、企業で働いてみたくなった、在宅ワークをしたくなったなどが挙げられますが、

そのように感じている薬剤師に今注目されているのがメディカルライターという仕事です。

「メディカルライター」という名前から医療系の文章を書く仕事だということは想像がつくと思いますが、その仕事内容の詳細はあまり知られていませんよね。

実はメディカルライターと一言で言っても、働く企業、場所によって仕事の内容はかなり違います。

今回は、メディカルライターの仕事内容や、メリットやデメリット、どのようにすれば転職成功の可能性が高くなるかなど、

実際に医療メディアのメディカルライターを経験した筆者の経験からお話しいたします。

K
この記事はフリーランスライターのCさんに執筆いただきました。
Cさん、ありがとうございます!
うなぎ

メディカルライターの仕事

メディカルライターの仕事は多岐にわたるので、まずは大まかに3つに分けてみました。

3つのメディカルライター

  1. 医療系メディアのメディカルライター
  2. 広告代理店のメディカルコピーライター
  3. 製薬企業やCROのメディカルライター

医療系メディアのメディカルライター

医療系の出版社やポータルサイトで、医師から一般の人まで、様々な読者を対象に記事を執筆します。

論文を読む、学会に行く、医師に取材するなど、自ら情報を集め、記事の内容を考え、文章を書きます。

今回紹介する3つのタイプのメディカルライターの中では、「ライター」という言葉のイメージにもっとも近いタイプです。

広告代理店のメディカルコピーライター

医薬品、医療機器、ヘルスケア用品などの販売促進を目的としたライティングです。

仕事内容はマーケティング・プロモーションの企画から広告のコピーライティング、カタログやポスターなどのツール作成、イベントの企画まで多岐にわたります。

勤務先は広告代理店が多いですが、医薬品・医療機器メーカーにもこのような仕事はあります。

製薬企業やCROのメディカルライター

治験の実施や新薬の申請に関するライティングをします。

主な仕事内容は、治験薬概要書、治験実施計画書、治験総括報告書などの治験関連文書の作成や、

新薬の申請のために国に提出する申請資料の作成です。

K
ブログ管理人の私はここに属します。


メディカルライターになりたかった理由

私がメディカルライターになろうと思ったきっかけは、私自身が海外在住になったことです。

海外では薬剤師の仕事が生かせない、かといって日本の会社に通勤もできないということで在宅ワークという選択をすることにしたのです。

在宅ワーク、かつ薬剤師の知識や経験を生かせるしたいとインターネットで検索した結果、メディカルライターという仕事がヒットしました。

もともと文章を書くことが好きだった私は、薬剤師の知識も生かせるこの仕事をしてみたいと思い転職活動を始めました。

メディカルライターへの転職活動

  1. 転職サイトに片っ端から申し込み
  2. クラウドワークスやランサーズに登録


1. 転職サイトに片っ端から申し込み

まず私は、多くの転職サイトに申し込んで、メディカルライターとして働ける求人を探してもらおうとしました。

病院から保険薬局への転職や、保険薬局から保険薬局への転職の際、転職サイトに助けていただいた経験があり、結果的に良い職場に巡り合えた経験があったからです。

「転職サイトの調剤薬局の求人は多いイメージがあるけれど、メディカルライターの求人ってあるの?」と思った方もいますよね。

私自身も当時、調剤業務への転職とメディカルライターへの転職の難易度はかなり違うことはなんとなく分かっていました。

だからこそ、片っ端から、、、実際には4つの大手の転職サイトに登録をして求人を探してもらうことにしたのです。

メディカルライターの種類はとにかく何でもよかったので、どんな求人でも応募してみるつもりでした。

ですが結果は、「メディカルライターの仕事は、多くは経験者求人だけれど、未経験でも応募可能なものもある。しかし、未経験でかつ在宅勤務を希望している場合はかなり難しい。経験者や通勤してくれる人を望んでいる企業が多い。」というようなことをどの転職サイトでも言われてしまいました。


2. クラウドワークスやランサーズに登録

転職サイトで求人紹介が難しいと言われても、メディカルライターを諦められなかった私は、インターネットでメディカルライターの仕事を探しまくりました。

そして、クラウドワークスやランサーズという仕事を依頼する人と仕事を探す人が集まるサイトがあることを知ったのです。

そこには報酬は少ないけれど、未経験でもできるメディカルライターの仕事がいくつかありました。

少しずつですが、そこでメディカルライターの仕事を重ねて経験を増やし、今に至ります。

メディカルライターになって感じたこと

大変だったこと

  • 信頼関係を築くこと
  • お金を稼ぐこと


1. 信頼関係を築くこと

在宅のメディカルライターとして一番難しいのは、クライアントとの信頼関係を築くことです。

顔が見えない中でメッセージだけで対応しますので、お互いに信頼関係を作り、仕事をする大変さを毎日感じています。

ただ、これはメディカルライターに関してだけでなく、在宅ワーク全般に言えることですよね。

私はクライアントさまとのやり取りのメールは、言い回しなど、誤解を招かないような心配りをいつもするようにしています。


2. お金を稼ぐこと

在宅のメディカルライターで十分な給与を得ることは本当に大変です。

会社では時間分働けばお給料が一定額稼ぐことができると思いますが、在宅では、文字数がお金として計算されることがほとんどですので、アイデアが浮かばなかったり、筆が進まないといくら時間をかけてもお金にはなりません。

しかも、会社勤務のように次から次へと仕事があるわけではなく、自分で営業したり仕事を探したりしないと次がありませんので、毎月安定した額を稼ぐのはかなり厳しいというのが正直な実感です。


良かったこと

  1. 自分の時間が持てる
  2. 自分の経験・知識を再確認できる


1. 自分の時間が持てる

良かったことはズバリ、自分の時間を持てるという点です。

信頼関係やお金の問題はあるものの、自分の時間を持ってゆったり仕事ができ、人生を楽しめることに私はとても幸せを感じています。


2. 自分の経験・知識を再確認できる

文章を書くことによって、自分の経験や知識をもう一度見直すことができることもメディカルライターの利点と言えると思います。

リサーチすることで薬の知識が増えたり、自分の過去の経験を文章にすることで今の自分への教訓になることも珍しくありません。

これらは、お金では得られない自分の貴重な財産とも言えると思います。

メディカルライターになるために必要なこと

  1. 経験があること
  2. 文章を書くことが好きなこと
  3. リサーチ力や英語力があること


1. 経験があること

医療系のメディカルライターは、疾患や薬剤の知識がないと記事が書けませんし、専門性が必要な仕事だからこそ、未経験のライター、特に未経験フリーランスライターが自力で仕事をとるのはとても大変です。

メディカルコピーライターが書く広告は、薬機法を守る必要がありますから、未経験のライターが自由に書いていいものではありません。

製薬会社やCROのメディカルライターには、治験や承認申請のガイドラインに沿ったライティングが求められます。

このように、メディカルライターは経験がものを言う仕事と言い切ってもい過言ではありません。

でも、安心してください。

経験豊富なあの人もこの人も、最初は誰もが未経験者です。

今未経験であることを理由に、メディカルライターへの道をあきらめる必要はありません。


2. 文章を書くのが好きなこと

文章が書くことが好きかどうかもチェックしてほしいポイントです。

仕事が忙しいときは一日中文章を書いていることも珍しくないため、文章を書くことにすぐに飽きてしまったり、嫌いであったりするとかなりのストレスになることが予想されます。

逆に、書くことが好きで、人に説明することや伝えることも好きである人はメディカルライターに向いていると言えるでしょう。


3. リサーチ力や英語力があること

メディカルライターとして仕事をしているときにリサーチ力や英語力が役に立つ場面が数多くあります。

記事に書く題材のことをいつも知っているわけではないので、時々リサーチをしながら執筆をするのですが、知りたい内容に鋭くヒットさせるような検索単語をどれだけ思い浮かべることができるかというリサーチ力はかなり大切に感じます。

また、リサーチに必要な記事が英語でしか書かれていない場合もありますので、英語力はないよりもあった方がいいです。

特に製薬会社のメディカルライターは、英語の論文を読み、英語で報告書を書くこともありますので、英会話は苦手でも大丈夫ですが、読み書きの能力は重要になってきます。

まとめ

改めて私の転職活動を振り返ると、在宅ワーク限定で未経験からメディカルライターに転職することはとても難しいというのが率直な実感です。

しかし、企業に勤務するメディカルライターとしてなら、未経験からでも転職できる可能性は十分にあります。

最近は、在宅可能の企業も増えてきているので、在宅勤務を希望している人も、まずは出社型で仕事に慣れて、信頼関係を築き、その後少しずつ在宅勤務の時間を増やしていく、というのがもっとも理にかなったメディカルライター転職だと思います。

まずは薬キャリなどの転職サイトを利用してみてください。

転職サイトには未公開求人というものもあり、インターネットでは検索できない求人もありますので良い企業に巡り合い、転職できる可能性もぐっと高まります。

昭和や平成と違い、令和は転職なんてして当たり前ですし、1つの職場にずっと居続けると他所で通用しない人間になってしまいますので、キャリアにとってはむしろマイナスです。

長い人生のキャリアプランを見直すという意味でも、この機会に転職サイトの担当者としっかり話し合ってみてください。

参考:薬剤師限定の転職サイト



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※関西の薬剤師はこちらも

エクスファルマ

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  • この記事を書いた人

K

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年目(3社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEIC 915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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