私の転職体験談:外資系金融機関に転職したわかったこと【就職と転職は全くの別物】

私の転職体験談:外資系金融機関に転職したわかったこと【就職と転職は全くの別物】

年齢・性別 30代、男性
転職理由 お役所的な日系金融機関への違和感
利用した転職サイト・エージェント 日経キャリアネット、ビズリーチ
転職前 転職後
業界 日系金融機関 外資系金融機関
職種 財務 投信企画・投信計理
従業員規模 5000名 100名
年収 1000万円 1400万円
年齢 30代半ば 30代後半

私の略歴:「海外」を目指して仕事と勉強の両立

私は大学を卒業後、「資金面での社会貢献」と「海外」というキーワードをもとに、日系某大手銀行に就職しました。

その後は、2年弱の国内営業店勤務を経て本部の外国為替部署に異動になります。

ここは海外取引も多い部署で英語もある程度使いますし、何より毎年海外支店への赴任者が出る部だったので、「海外」に近づけた感があり熱意をもって仕事に取り組みました。

英語は社会人になって初めてTOEICを受けましたが、600点程度だったので、海外赴任レベル800点を目指して仕事後に独学で勉強をしていました。

教材はALCのヒアリングマラソン(1000時間)だけで、平日は通勤時の2時間、休日は3時間やりましたが、実力がアップしている実感がなかったのでシャドーウィング(追い読み)も追加しました。

さらにTOEICの出題形式に慣れるため問題集を使って、本番さながらの練習を何回も繰り返しました。

ヒアリングとシャドーウィングを半年間ひたすら繰り返した結果、リスニング能力だけでなく語彙力もアップし、点数も600点から790点まで急激にアップ。

これによって海外への道が開けました。

転職理由:お役所的な日系金融機関への違和感

日系金融機関では国内営業店を経験した後、本部で外国為替業務を担当し、5年目でロンドン支店へ研修生として赴任しました。

ロンドン支店では主に投資業務を担当し、初めて債券投資等のファイナンスの世界に足を踏み入れました。

この経験を元に、帰国後に海外業務の本部に異動となりましたが、リスクを取りスピード感のある意思決定を行う海外とは違い、新しい取引の判断やルールの決定については国内基準との比較感で行うため、リスクテイクもスピードもなく、ただただ書類を作成するだけの日々。

その後、海外大学院に行ったのですが、そこで学んだ金融技術や、現地金融機関に努めている同級生から聞く米国の状況などから、自分の経験してきたことがますますお役所的な仕事だったと感じるようになります。

帰国後も、部署は違っても本部であったことから、引き続き書類作成を中心とした仕事が続きます。

それでも仕事は面白く、使命感を持って取り組みましたが、やはり自分の志向との違いから外資系金融機関への転職を目指すことにしました。

転職中:ジェネラリスト x 日系企業での経験 x 英語力

転職では日経キャリアネットとBizreachを利用しました。金融機関に絞った転職でしたので、この2つは金融機関の案件数が多く、市場動向も良く分かり、非常に役に立ちました。

日経キャリアネットは案数が多く金融系にも強かったのですが非公開案件がなかった点が弱点で、一方Bizreachは案件の質や非公開案件など非常に良かったのですが、会員登録で手数料を払わないとエージェントとコンタクトできない点が不満なところでした。

日系金融機関で様々な業務を経験していたため、「これをやりたい」という業務が明確でなく、「組織や働き方に対する違和感」をきっかけとして転職活動を始めたため、専門家を求めていた転職市場では非常に苦労しました。

もちろん自分の得意だった業務や、やりたいと思った業務に絞って活動しましたが、それでも経験年数が短いため、ジェネラリスト的に「金融業務であればある程度何でも出来る」というのは「スペシャリストとして何も強みがない」と受け取られたのかもしれません。

英語面でも面接対策で若干苦労がありました。英文の職務経歴書や英語での面接が必須なわけですが、職務経歴書はサンプルを元に自作し、エージェントに添削してもらうことで準備をしていました。

面接対策は自分で想定Q&Aを準備して、それを英文にし、一人で模擬面接を行いました。実際に話してみると、英語の表現だけでなく論理や一貫性で弱い点がはっきりして効果的でした。

このような対策のかいもあり、とある外資系金融機関との面接は明るい雰囲気で想定通りに進み、3~4回の面接を経た後に内定をもらうことができました。

その企業は、従来の専門的経験者より、違う知見を持った人を希望しており、私のようなジェネラリストで、日本の金融業務に経験があり、かつ英語でコミュニケーションが取れる人を探していたのでした。

転職後:会社と私生活をバランス良く

転職ごは、新しい職場に着任する前に、外部講習に社内研修扱いで参加させて頂いたため、比較的スムーズに新しい仕事に慣れることが出来ました。

職場環境の面でも、もちろん社内公用語は英語ですが、普通に日本人もいるため、海外にいるかのような環境でもなく、ほとんど違和感なく馴染めています。

外資系企業であれば必ずですが、海外本社とのミーティングが発生するため、その時だけは早朝あるいは深夜に会議に参加しなければなりませんが、それ以外はほぼ日本時間で働くことができます。

社長以下、多くの社員たちは早朝に来て夕方定時に帰るというパターンが多く、日本企業とはほぼ真逆かもしれません。

私の仕事は本社よりクライアントである別の日系金融機関との仕事が多かったので、夜まで働いていましたが、それでも日系金融機関にいた頃と比べてかなり早く帰れたため、家族との時間はもちろん、自分の勉強や英語力のブラッシュアップ(プレゼンスキル向上など)に多くの時間を割くことができるようになりました。

今は会社=生活のすべて、という働き方ではなく、会社と私生活を切り離してうまくバランスを取ることができています。

転職による人生の変化:就職と転職は全く別物

もともと仕事と私生活をある程度切り離したいと考えていたので、外資系企業でその働き方を実現できたのは良かったと思います。

また転職してみて分かったことは、就職と転職は全く別物だということです。

就職とは「企業に所属する」ことで、企業の指示に従って仕事や勤務地が決められ、やりたい仕事や行きたい場所など必ずしも思い通りにはならず、一言でいえば「自由度」は低いです。

その反面、雇用が確保され、年功序列によってある程度の賃金上昇や退職金も見込まれ、退職後には企業年金があり、と手堅い生活が保証されています。

一方転職は、自分のやりたい仕事や勤務地を自分で選ぶという自由度はありますが、自分個人の力・スキルを売るという意味で、所属ではなく「職を得る」ということです。

別の言い方をすれば、自分を守るのは自分のみで、よほど大きく成功しないと雇用面でも報酬面でも保証は少なくなります。

そのため、色々な意味で安心はなく、雇用と報酬のリスクヘッジのため、自分個人のスキルを磨くこととネットワークを広げておくことに力を入れるようになりました。

転職時の参考に

面接の時についた嘘:マネジメントの経験人数

何人のマネジメント経験がありますか?と聞かれ、とっさに多い人数を答えたことがあります。

管理本部系であれば少ない人数でも良いと思いますが、明らかに大人数をイメージしている時に5人程度のマネジメント人数だとインパクトが小さいと思い10人以上と答えました。

しかし実際に経験してみて、例えば5人と20人ではマネジメント手法が全く違います。

一人で目が行き届く限界が5~10人で、それこそ20人をマネジメントしようとすると、中間層にもう1~2名いないと難しいです。

ですので、あまり大人数を言ってしまうと実際に入社してみて自分の首を絞めることになるかもしれません。

英語力で得したこと:英語がペラペラであること自体に大した意味はない

外資系企業であれば、英語がペラペラだからといって、転職時の年収でプレミアムが付くことはないと思います。

「仕事はデキるけど英語は下手な人」の方が「仕事はデキないけど英語だけペラペラな人」より、企業にとっては断然有益なので、企業が高い給与を払うのは前者です。

海外企業もそれをすぐ見抜きます。そして英語が下手でも仕事が出来る人にコンタクトします。なぜなら流暢に会話することが目的でなく、ビジネスが目的だからです。

ただし、業務に支障が出るほど、全く英語ができないようでは、確実に損をします。

一方、日系企業であれば英語が出来るとチャンスが巡ってきます。どんな業種でも、どんな企業規模でも海外取引を視野に入れないビジネスは少ないと思いますので、英語だけでなく中国語も含め、語学は自分の武器になるのは間違いありません。

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  • この記事を書いた人

れおん

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年目(3社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEIC 915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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