私の転職体験談:アカデミアか民間か?英語ができるポスドクの決断

私の転職体験談:アカデミアか民間か?英語ができるポスドクの決断

年齢・性別 30代、男性
転職理由 雇入側の理解不足+都合良く使役されているだけだと気づいた
利用した転職サイト・エージェント doda
転職前 転職後
業界 大学研究員 メーカー(化学)
職種 研究職 研究職
従業員規模 20名 500名
年収 250万円 500万円
年齢 20代後半 30代前半

私の略歴:オンリーワンの研究を目指して。

私は、大学研究機関(アカデミア)で活動する研究者になるために、大学院を修了してすぐに、他大学の研究室に所属を決め、博士研究員として勤めていました。

職場の環境は、雇い主である上司が1人と同僚が10人程度、学生が10名程度といった環境でした。

普段は、上司から与えられた実験業務や雑用、学生の面倒を見ながら、空いた時間に自分自身の研究テーマを進めていました。

私の主な研究テーマは、医薬原料の機能解析で、人類の医療に貢献できる非常にやり甲斐のある仕事でした。

平日は10時間以上勤務するのがほとんどで、土日の多くは出勤しておりました。

ちなみに、この勤務スタイルは博士研究員では極々一般的なものです。民間に就職した同年代の人たちと比べると給料は低く、福利厚生も充実しているとは言えませんでしたが、知的好奇心と研究の楽しさに魅せられて、毎日研究のことばかり考えて励んでいました。

何より、自分の研究は、世界中のどの研究者もやっていない最先端の研究であるということ誇りを持っていました。

転職理由:雇入側の理解不足+都合良く使役されているだけだと気づいた

私が転職を決めた主な要因は2つありました。1つは、「ポスドク(=博士研究員)問題」です。

この問題は、ポスドクのキャリパスに対する雇入側の理解・整備が不十分であることが主な原因です。加えて、ポスドクは非正規雇用者(3年前後)です。

そのため、多くの若手研究者が大学や研究機関、民間企業の正規職員に就くことが難しく、行き場のないポスドク人口の増加と高年齢化が深刻になっています。

2つ目は、アカデミックハラスメントの問題です。私の居た研究室では、ポスドクは「下っ端のお手伝いさん」状態でした。

上司は好き勝手に仕事を増やし、処理し切れない仕事をポスドクにどんどん回すものですから、貴重な研究時間を奪われていました。

上司が稼いだ研究費で私は雇われていますから、一定の理解はできます。しかし、ある日、そこに付け込まれて都合良く使役されているだけだと気づきました。

日本中の研究現場には「日本の科学を担う若手研究者を育てる」という姿勢が少ない。

この現状はさらに悪化していき、もはや手遅れだと感じました。

私は自分の研究人生を今一度見直し、そして、アカデミアを離れて民間企業で研究するために転職する決意をしました。

転職中:厳しい転職条件ながらも、しっかりサポートしてくれた担当エージェント。

知名度の高さと口コミ評価を参考にして、私はdodaの転職エージェントサービスを活用することにしました。

実際に公募を見てみると、その情報量は非常に豊富で、特にライフサイエンス分野は他のサイトと比べて多い印象を受けました。

dodaの個人ページも他の転職サイトよりわかりやすかったと思います。

dodaへの登録後は、すぐに担当エージェントと面談がありました。私がアカデミアから民間に転職する難しさや、30代の転職で不安に思っていることなどを、素直に伝えましたところ、丁寧にアドバイスを頂くことができました。

また、担当エージェントが、私のようなアカデミアから民間に移るケースの転職サポート経験が豊富であることを聞かされ、安心することができました。そのおかげで、私に適した充実した公募情報を効率的に収集することができたと思います。

転職活動期間はなるべく短くしたいと考えていたので、私は担当エージェントと積極的にコミュニケーションをとって信頼関係を築いて、自分の事をよく知ってもらえるよう心掛けました。

その甲斐もあって、企業とのマッチングや自己PR方法、面接の質疑応答に至るまで、自分に合った踏み込んだアドバイスを頂けたのが良かったです。

連絡も非常に迅速で、充実したサポートを受けながら転職活動を続けることができ、活動から4か月目に内定を頂くことができました。

転職後:新たな研究人生=チーム一丸となって同じ目標に向かう。

一番新鮮に感じたのは、研究に対する姿勢です。

アカデミア研究は自分で興味のある研究テーマを設定しますから自由度が高いことが特徴です。

一方、企業の研究は自社の増益が目的ですので、顧客のニーズを意識した研究をしなければいけません。

最初のうちは、自分の裁量が減った分実験しにくいと感じましたが、だんだんと組織の中で研究を進めるメリットと、その面白さを感じるようになりました。

そして、チーム一丸となって同じ目標に向かうやり甲斐と楽しさを感じることができました。

未だわからないことや不安に思うこともありますが、担当して頂いている先輩メンターが多方面でサポートしてくれるので、とても助かっています。

先輩後輩の間に垣根がなく、意見交換や質問がしやすくなっていて、社員個々人を尊重する社風にも好感が持てています。

また、これまでと違って残業が少なく、土日も休めるので、ライフワークバランスを充実させることができました。

最近は空いた時間を友人と過ごしたり、自分の趣味のことを調べたり取り組んだりして有効に使っています。

転職による人生の変化:これまで以上に仕事とプライベートに真剣に向き合えるようになった。

面接の際に、「貴方のキャリアはいったん白紙に戻るかもしれませんが、それでもこれまでのアカデミアでの経験は決して無駄にはなりません」と面接官に言っていただいたことが、とても励みになりました。

この時、自分の経験や磨いてきたスキルは無駄ではなかった、そして、他の場所で活かせるという可能性に初めて気づくことができました。

また、給与面や福利厚生などの雇用条件も大幅に改善したことによって、研究以外のことを考えたり取り組んだりする時間と心の余裕ができました。

そのおかげで、仕事とプライベートを両方と真剣に向き合い、大事に思えるようになりました。

これらの大切なことに気づけたのは、転職活動のおかげだと思っています。

仕事に関しては、医薬品開発チームに所属が決まったので、人類の未来に貢献できる新薬の開発に全力で取り組んでいます。

また、プライベートでも目標ができました。プログラミングの勉強をしてソフト開発技術を磨き、将来的に独自のソフトを使った研究ツールと作りたいと考えています。

転職時の参考に

英語スキルは面接突破と年収アップのための絶好のアピールポイント。

多くの日本企業は、日本国内の業務にとどまらず、世界に舞台を広げて活躍しています。

グローバル化が推し進められるようになって久しくなり、就職活動時にもTOEICの成績を提示するなど、英語スキルが求められています。

一方で、英語を使える人はまだまだ少ないのが現状です。

したがって、英語スキルを持っていることが、他に差をつける絶好のポイントだと考えます。実際に面接でも英語スキルについて聞かれました。

私はTOIECのスコアはなかったものの、国際学会での発表経験があったので、十分英語で対応が可能ですと明快に答えることができました。

もちろん、英語スキルに自信満々というわけではなかったのですが、今後も英語の勉強を続ける意思があることをアピールできたことが良かったと思います。

また、給与面で大幅アップが見込めた理由の1つは、英語スキルが評価されたからだと思います。新しい仕事では、海外でのプレゼンテーションや外国人研究者との意見交換などに英語を活用することができそうです。

この記事は以上です。

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  • この記事を書いた人

れおん

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年目(3社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEIC 915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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