
テックキャンプのイナズマスタイルに参加したので、体験談をまとめました。
結論から言うと、教材の質やコーチの人間性は良いと思ったのですが、高額の料金の割に、得られるものはこれ?という印象で、コスパの面であまり満足できませんでした。
ちなみに、私はプログラミングの完全な初心者です。
でも、プログラミングに興味があって、また、コロナでの自粛期間を有意義に過ごしたいと思い、
思い切ってプログラミングを学んできました。
このネット時代にますます高まるプログラミングの価値。
プログラマーへの転職はキャリアを考えるうえで有力な選択になりますし、
プログラマーにならずとも、時代に取り残されないため、
社会人として、現代人として、プログラミングを学ぶことは、決して無駄ではないと思ったのです。
正直、テックキャンプイナズマスタイルに参加するか、決断する前はとても迷いました。
- 料金も安くないし、本当にそれだけの価値があるの?
- 初心者が本気でがんばったら、どれくらいまで成長できるの?
過去の私と同じように悩んでいる方へ、この記事が参考になれば幸いです。
この記事を読んでわかること
- テックキャンプの概要
- イナズマスタイル体験談(良かった点、イマイチだった点、できるようになったことなど)
- 私が1日10時間x7日をがんばれた理由
- テックキャンプを検討中の方に伝えたいこと
この記事を書いた人
日本生まれ日本育ちの日本人。英語力をきっかけに外資系に転職し今年で外資系10年目、4社目。英語や転職をテーマにブログを書いています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。
-
-
【脱・失敗】転職・退職の注意点と解決方法
5回転職してわかった10のこと 人生は転職で本当に変わる。 転職先は意外な程たくさんある。 ホワイト企業は普通に存在する。 ダメな会社は優秀な人から辞めて行く。 転職に罪悪感は不要。社員に辞められる会 ...
続きを見る
テックキャンプとは?
堀江貴文さんが絶賛、本田圭佑さんもイナズマスタイルを受講
テックキャンプとはどんなスクールなのか?
まずは2つの動画を観ていただくのが早いと思います。
どちらも約1分30秒。
短い動画ですので、ぜひご覧になってみてください。

テックキャンプの概要
テックキャンプの概要
- プログラミングスキルを通じて人生を変える機会を提供する
- 未経験からプロのエンジニアになるまでを保証する
- 10週間〜半年(イナズマは1週間)の短期集中プログラム
- 転職実績は99%(転職できなかった場合は全額返金保証)
- 未経験者99%、非IT業出身者90%、30代以上30%
- 教室の他、オンラインでも受講可

短期集中/夜間休日とイナズマスタイルの違い(内容と料金)

項目 | 短期集中/夜間休日 | イナズマスタイル |
学習内容 | Webコース AIコース デザインコース |
Webコース |
学習期間 | 短期集中:10週間 夜間休日:半年間 |
7日間 × 10時間/日 +復習期間:23日間 |
料金(税抜) | 短期集中:648,000円 夜間休日:848,000円 |
248,000円 |
分割払い(税込) | 短期集中:35,000円〜 夜間休日:46,000円〜 |
なし |
全額返金保証 | あり | あり |
受講生の数 | 9000人以上 | 1000人以上 |
学習場所 | 教室・自宅(オンライン) | 教室・自宅(オンライン) |
無料カウンセリング | あり | あり |

テックキャンプイナズマスタイル体験談
私がプログラミングを学びたかった理由
具体的な理由は正直ありません。
強いていうなら、知的好奇心と、時代に置いていかれる危機感の両方から。
そして、コロナ問題でゴールデンウィークが暇になりそうだったから。
これが私がプログラミングを学びたいと思った理由です。
もう少し掘り下げると、漠然となのですが、テクノロジーの進化にちゃんとついて行く、何か作りたいと思ったとき、できることとできないことの区別がついたり、どこを掘り下げればいいかがわかるようになる、何がわからないかもわからない、という状態を脱する。
というようなイメージも持っていました。
ちなみに、私の本職はメディカルライターという仕事で、プログラミングとは無縁の完全初心者です。
また、プログラマーに転職したいわけでもありません。
仕事のためというより、一個人として興味があって、テックキャンプに行くことにしました。
イナズマにした理由
テックキャンプには3つのスタイルがあり、私はその中でイナズマを選びました。
その理由は、私の生活スタイルでは、イナズマしかなかったからです。
テックキャンプ3つのスタイル
- 短期集中スタイル:月〜金(10:00〜22:00)
- 夜間・休日スタイル:月〜金(19:00〜22:00)、土日(11:00〜22:00)
- イナズマスタイル(一週間):11:00〜21:00
月〜金は本業の仕事があるので短期集中は無理ですし、夜間・休日でやるのは大変そう。。。
そんな時、ちょうどコロナで外出自粛になり、ゴールデンウィークに外出することもできず、
ピンチをチャンスに変えるじゃないですけど、思い切ってイナズマに申し込んでみました。
イナズマ参加前の不安
- 1日10時間x7日間って大変そう。自分にできるかな?
- 初心者が1週間やって、どんなことができるようになるの?
- 料金高くね?本当にそれだけのサービスなの?
1日10時間x7日間って大変そう。自分にできるかな?
1日10時間x7日間ってやばいですよね。
普通の仕事が1日7.5時間だとして、2.5時間残業して、しかも土日出勤もしてるのと同じわけで。。。
本当に大変だとは思ったんですけど、コロナxゴールデンウィークっていうタイミングを逃したら、自分は一生プログラミングを学ぶことができない気がして。
ここしかない!っていう気持ちが高まり、思い切って参加しました。
実際やってみた感想は、意外なほど行ける!
- 40分:自己学習
- 5分:学習のまとめ
- 5分:グループで学んだことをアウトプットし合う
- 10分:休憩
テックキャンプは、一時間を上記のスケジュールで繰り返して行きます。
このサイクルが意外なほど早く、私も、一緒のグループになった人も、
「40分短い」
「1時間あっという間」
「気づいたら1日終わってた」
「1週間大変だったけど、このサイクルだからやり切れた」
と口を揃えて言っていました。
「1日10時間x7日間」と聞くと、スパルタとか根性的なものを想像しがちですが、
実際にはちゃんと10分の休憩を挟みますし、ランチやディナーも自由にとれる、現実的なスケジュールになっています。
「楽」とか「簡単」と言うつもりはありませんが、「1日10時間x7日間」は決して無理なスケジュールではありませんし、私なりに本気でがんばったので、充実した1週間になりました。
初心者が1週間やって、どんなことができるようになるの?
イナズマの最終課題はミニブログアプリを作ること。
完全初心者の私が一週間本気でがんばった結果、↑の画像のようなミニブログができました。
HTML、CSS、Ruby、Railsのコードは生で、自分で書いています。
シンプルなミニブログアプリですが、ログインの有無で Log In、Log Out、New、Edit、Deleteなど表示が変わるようにプログラムを組んでいます。
ご興味があれば下記でログインしていただいても構いません。
- Email: aaa@aaa
- Password: aaaaaa
また、「test」という文で投稿し、EditやDelete機能を試してもらっても構いません。

補足1
このミニブログアプリは、コメント機能がありませんが、実装する能力自体は、イナズマの1週間で身につきます。ただ、このブログ記事としては「初心者x1週間」でどこまでできるか、リアルをお伝えした方がいいと思ったので、ここで作業を止めています。
補足2
メンターの人によると、イナズマの1週間でここまでいく人は少ないそうです。私がここまでできた理由は、予習をがんばったからだと思います。初心者の人はゼロの状態でイナズマを開始すると、ここまで来れないと思います。イナズマの1週間を充実したものにするため、予習はできるだけやっておいた方がいいと思います。
でも、一週間がんばって、この程度っていうのはが現実なんですよね。当時のテックキャンプの公式サイトには「7日間の集中学習でプログラミングをマスター」とあり、これは明らかに誇大広告だと言わざるを得ないと思います。この点は後で改めて、きっちり批判したいと思います。
料金高くね?本当にそれだけのサービスなの?
項目 | 短期集中/夜間休日 | イナズマスタイル |
料金(税抜) | 短期集中:648,000円 夜間休日:848,000円 |
248,000円 |
(2020年5月当時の)料金を再掲しましたが、決して安い金額ではないですよね。
ただ一つ言えることとして、「お金を払ったからがんばれた」ことは間違いないと思います。
無料または低予算で、独学で、プログラミングを学べるに越したことはないですし、センスのある人や、意志の強い人はそれでもできるのだと思います。
でも、私も含め、人間はそんなにセンスのある人ばかりじゃないし、意志の強い人ばかりでもない。
無料または低予算だと、最初はがんばれても、だんだん続かなくなったり、本業の仕事が忙しいと「今日は休んでいっか」となり、次第にその頻度が増え、気づいたら止めていた、なんてことになりがちですよね。
肉を切らせて骨を断つじゃないですが、安くないお金を払うことで、元を取りたいという意識が働き、人はがんばれるのだと思います。
ただ、そうは言っても、この料金は高すぎるのではないか?
いくらなら適正価格なのかはわからないですが、イナズマを1週間やりきった自分の、正直な感想として、この金額を払う価値があった!と心から言える満足感は得られませんでした。
前述のとおり、「7日間の集中学習でプログラミングをマスター」と公式サイトでうたっているにも関わらず、できるようになるのは、前述のミニブログ程度(しかも、それは進捗が早いごく一部の人のみで、ほとんどの人はここまでたどりつけない)。
あまりスクールの批判はしたくないですが、「7日間の集中学習でプログラミングをマスター」などと、勝手にハードルをあげたのはテックキャンプさん自身なので、このように批判されても仕方ないとは思います。
イナズマ体験談
全体の流れ
- 受講2週間前:教材の閲覧が可能に。予習開始!
- 1日目:初回オリエンテーション後、学習開始!
- 2〜7日目:自己学習でインプット、ワークで力試し!
- 6〜7日目:ミニブログアプリ作成にチャレンジ!
- 23日復習期間:応用編、AIコース、デザインコースを自主学習!
1. 受講2週間前:教材の閲覧が可能に。予習開始!
テックキャンプの教材はTECH::MASTERというサイトになっていて、受講開始の2週間前から閲覧が可能になります。
イナズマのカリキュラムの目次は下記のとおりです。
Webコース
- 準備編
- HTML / CSS編
- Ruby編
- Rails基礎
- 応用編
私はプログラミングは完全に初心者なので、結構まじめに予習をしました。
日中は仕事があるので、全てはできませんでしたが、Rails基礎編の途中まではなんとかできました。
また、途中で気分転換に、ProgateのHTML/CSS、Ruby、Railsもやって本番に臨みました。

2. 1日目:初回オリエンテーション後、学習開始!

短期集中/夜間休日は受講前に初回オリエンテーションをしますが、イナズマは初日の最初にやります。
初回オリエンテーションでは主に下記の説明がありました。
- テックキャンプの目的
- 学習の進め方の説明
- オンライン環境設定の説明(予習期間に一人でできなかった人もここで追いつけます)
テクノロジーがすべての産業の中心になる時代
プログラミングを身に付けることで、社会で活躍し、成功体験の機会を増やす
それが幸せな人生に繋がる
最初に上記のような説明があり、プログラミングを学ぶ意味が自分の中でより明確なものになりました。

3. 2~7日目:自己学習でインプット、ワークで力試し!
テックキャンプの学習スタイルは、自己学習が中心なので、自分のペースで学ぶことができます。
当然わからないところも出てきますが、そんな時はメンターに質問し放題なので安心。
TECH::MASTERというサイトで、メンターをワンクリックするだけで、即ビデオ通話がつながります。
画面共有もワンクリックでできるので、オンラインによる不便さは全くありませんでした。
ワークで力試し

4. 6~7日目:ミニブログアプリ作成にチャレンジ!
私は予習をしていたので、5日目の終わりまでに、Rails基礎までを2週することができました。
メンターの方によると、このペースはかなり早いようですが、その理由は下記の2つにあると思います。
- 予習を真剣にやっていた。
- 完璧主義にこだわらず、8割理解できればOKとして先に進んだ。
私が作ったミニブログアプリについては、前述の「初心者が1週間やって、どんなことができるようになるの?」でお伝えしたとおりです。
5. 23日復習期間:応用編、AIコース、デザインコースを自主学習!
イナズマスタイルは「1週間=1日10時間x7日間」というイメージが先行しがちですが、実際には1ヶ月と考えていいと思います。
なぜなら、1週間終了後も、復習期間の23日間は、メンターに質問し放題なので、自分がやりさえすれば、本番1週間と同じ学習の質と量をトータルで1ヶ月維持できるからです。
流石に1日10時間x30日間はできなかったのですが、私は自分にできるペースで学習を進めて行きました。
特に、AIコースとデザインコースはイナズマの対象外ですが、教材は見放題ですし、安くない受講料を払っているので、元を取りたい一心でがんばりました(笑)
以下に学習内容のキーワードを抜粋しましたので、参考にしてください。
キーワード
- Webコース 応用編:Rails(ログイン機能、ユーザーページ、グループページ、タイムライン機能)、JavaScript、Git、情報セキュリティ、データベースとSQL、API、サーバーなど
- AIコース:人工知能とは、機械学習とは、現在のAI業界、Python、住宅価格の予想、データの分類、次元削減など
- デザインコース:デザインの基本、Photoshop(画像の加工、色調補正、フィルター)、Illustrator(名刺、ショップカード、Webバナー、広告)、Webデザイン(UI設計、レスポンシブデザイン)、PCサイト、スマホサイトなど
テックキャンプの良かったところ
- 独学の失敗率90%を回避できる
- アウトプットを意識したインプット
- 自分のペースでできる
- メンターの人間性や生徒へのサポート体制
- 最後までやりきる、成功体験が自信につながった
独学の失敗率90%を回避できる
プログラミング初心者の90%は独学で挫折してしまうそうです。
主な原因は、エラーが出たとき一人では解決できないから。
初心者の私も体験してわかったのですが、プログラミングでエラーが出ることは日常茶飯事。
そんなとき一人で悩むのは時間の無駄であることが、身に染みてわかりました。
メンターに質問すればエラーは瞬殺ですし、エラー文の読み方や、解決に向けた考え方を学べるのも大きかったです。
イナズマの後半、5〜6日目頃、小さなエラーではあったのですが、自力でエラー文を読み、解決できたことがありました。
テックキャンプ参加前の自分とは別人になっていることに気づき、テックキャンプに参加してよかったと思えた瞬間でした。
アウトプットを意識したインプット
イナズマは1時間を以下の内容で1サイクルとして進んでいきます。
1時間の内訳
- インプット:40分
- グループでのアウトプット:10分
- 休憩:10分
独学だとただインプットして終わり、わかった気になってしまうことに注意が必要ですが、
イナズマはアウトプットの場があるので、常にアウトプットを意識しながらインプットできたのも良かったです。
ただ闇雲にインプットするのとは、理解度が全然違いました。
また、2〜7日目は15:00〜16:00にワークといって、グループで問題をとく実践的な場もあります。
そこで自分が理解できていることと、できていないことが明確になるのも良かったです。
自分のペースでプログラミングが学べる
テックキャンプは自己学習の時間が多いので、自分のペースでプログラミングが学べます。
また、場所についても、教室とオンラインの両方があり、自分の好きな方を選べます。
人との対面を重視する人や、自宅だと集中できない人は教室に行けばいいですし、
人と話すのが苦手、人がいるところだとリラックスできない人(私はこっちです)は、自宅からオンラインで受講できます。
私が参加した2020年のゴールデンウィークは、コロナ問題でオンラインしかなかったのですが、私にとってオンラインはとても快適でした。
自分の好きな音楽をかけて気分を上げたり、リラックスできる音楽をかけて集中力を高めたり。
10分の休憩中は、ベッドに横になったり、お菓子を食べたり、他人の目を気にすることなく、自分の好きなようにリラックスできたことは、1日10時間x7日間やり抜くうえで、大きかったと思います。
メンターの人間性や生徒へのサポート体制
メンターにすぐ質問できるのはテックキャンプの良いところの1つです。
どの方に質問しても、親身になって教えていただけたので、プログラミングの知識があるだけでなく、人間的なコミュニケーション能力の高い人たちが揃っているな、という印象を受けました。
私たちは人間ですから、親身になって教えてもらったり、はげましてもらったり、褒めてもらったりしたら、うれしいですし、がんばろうと思えるもの。
プログラミングの知識はもちろん、メンタル的なサポートをしていただけたことは、予想以上に効果的で、これがあるからがんばれたと言っても過言ではありません。
イナズマでは1時間ごとに学んだことをSlackのグループに投稿することになっています。
そこで、毎回メンターからのコメントがあり、はげまされたり、疑問点などを書いておくとその回答をもらえたり。
7日目の卒業時には、今までの投稿をまとめたグーグルドキュメントを作って、自分の学習を振り返れるようにしてくれたり。
メンターからのサポートは充実していると言っていいと思います。
最後までやりきる、成功体験が自信につながった
テックキャンプの目的はただプログラミング技術を習得することだけではなく、小さな成功体験を得ることで、未来への挑戦の自信を得ることにあります。
そのために、最初から大きなことをしようとせず、ミニブログアプリをしっかり作りきる。
シンプルなアプリだけど、自分の手でコードを書いて、それを全世界に公開する。
私のようなガチの初心者が、HTML、CSS、Ruby、Railsでミニブログアプリを作り、それを全世界に公開できたことは、自信になりました。
プログラミングはちゃんとがんばればできる。
そして、自分はイナズマをがんばれたんだから、イナズマ以外のこともがんばれるはずだ。
このようなメンタルを得られたことは、テックキャンプの良いところだと思います。
テックキャンプのイマイチだったところ
イナズマは受講開始から1ヶ月後にテキストが見れなくなる
私はテックキャンプのイナズマに参加して良かったと思っているのですが、この点だけは意味がわからないです。
短期集中・夜間休日スタイルは卒業後もテキストが見れるのに、なぜイナズマは見れないのか?
テックキャンプのテキストが特別に優れていて、世界のどこにも書いてない、「誰でもプログラマーになれる秘密」が書いてあるわけではないので、別に見れなくなって困ることはないのですが、
安くないお金を払っているのだし、1週間本気でがんばった思い出的なこともあるので、テキストの閲覧権限は継続させて欲しかったなと思います。
料金が高すぎるし、「7日間でマスター」は誇大広告
項目 | 短期集中/夜間休日 | イナズマスタイル |
料金(税抜) | 短期集中:648,000円 夜間休日:848,000円 |
248,000円 |
(2020年5月当時の)料金を改めて再掲します。私は248,000円(税込で、272,800円)支払ったのですが、正直、この金額で、この程度の収穫か・・・って思いました。
この金額で大満足!とはならなかったです。
その理由は、前述のとおり、7日間でできるようになったのが、あのミニブログ程度であることと、
正直、月額約1000円の、プロゲートというオンラインスクールの方が圧倒的にコスパがいいと思ったからです。
私のようなガチの初心者や、プログラミングは教養として学びたい、という人であれば、絶対にプロゲートがおすすめです。
「7日間の集中学習でプログラミングをマスター」なんていう誇大広告をするから、ハードルが上がり、現実とのギャップにショックを受け、生徒の満足度が下がるのだと思います。
コーチの皆さんは良い人たちだったので、あまりスクールの批判はしたくないのですが、これは批判されても仕方ないと思います。
本気でエンジニア/プログラマーに転職したい方は、半年(夜間・休日)コースでじっくりやった方がいいと思いました。
ただ、それでどこまでの実力が身に付き、どのレベルの企業に転職できるのかは、私にはわからないです。
転職成功率99%と言われても、本人が納得行く転職かどうかはわからないですからね。
極論、転職ガチャで、ブラック企業に転職したとしても、一応は「転職成功」となって、99%の数字に含まれるのでしょうし。
実際はどうかわかりませんし、今は改善されているのかもしれませんが、少なくとも当時のテックキャンプは、誇大広告をする会社だったということで、他に色々疑われても仕方のないことだと思います。
テックキャンプを検討中の方へ伝えたいこと
- 独学者の90%は挫折する
- 1週間でプログラミングをマスターは言い過ぎ
- 開始前にテキストの予習とprogateは必須
- イナズマは1週間ではない(1ヶ月以上)
- 私が1日10時間x7日間をがんばれた理由
- 料金値上げの可能性が高い
独学者の90%は挫折する
初心者として初めてプログラミングを学んでみて、この数字には心から納得しました。
プログラミングのエラーは日常茶飯事ですし、自分一人で悩んでいると本当に心が折れます。
困ったとき、すぐメンターに質問できる環境は、自分にとってありがたかったです。
テックキャンプに限らず、他のスクールでもいいと思いますが、初心者の方はすぐ講師に質問できる環境でプログラミングを学ぶことをおすすめします。
ただエラーを解決してもらうだけでなく、エラーが起こったとき、どのように考えて、どう解決していくのか、講師から「考え方」を学ベることは、独学では絶対にできない体験です。
1週間でプログラミングをマスターは言い過ぎ
2020年9月現在、イナズマの公式サイトに「7日間の集中学習でプログラミングをマスター」と書いてあるのですが、これは流石に言い過ぎなので、間に受けないよう注意してください。
7日間でプログラミングがマスターできるなら、みんなすぐプログラマーになれるし、プログラマーの給料もそんなに高くないはず。
プログラミングでの転職を考えている人は、1週間のイナズマスタイルより、10週間の短期集中スタイルや、半年間の夜間休日スタイルの方がいいと思います。
1週間のイナズマスタイルは、私のように個人的に興味がある人や、プログラミングの基礎や概要をサクッと学びたい人、社内のエンジニア/プログラマーとの会話をもっと理解できるようになりたい人におすすめです。
実際、私がワークを一緒にやったグループのメンバーは、自分の仕事と直接の関係はないけど、社内のエンジニア/プログラマーがやっていることをもっと理解したいという人達でした。

テキストの予習は必須。progateもやるとベター。
テックキャンプは本番開始2週間前から教材が閲覧できます。
初心者の人は特に、予習をしっかりやっておくことをおすすめします。
予習をしていくのと、完全にゼロの状態で始めるのとでは、受講期間中の充実度がまったく違ってしまうからです。
安くない料金を支払っているわけですから、最大限に元を取るために、予習の段階から本気を出して行った方がいいと思います。
また、テックキャンプの教材が難しかったり、煮詰まってきた場合は、progateもやるとベターです。
私はprogateの中で、イナズマでやる予定のHTML、CSS、Ruby、Railsの無料部分をやった後、少し時間が余ったので有料部分もやりました。
イナズマは1週間ではない(1ヶ月以上)
イナズマはどうしても1週間(1日10時間x7日間)が強調されてしまいますが、実質1ヶ月以上あります。
イナズマの期間
- 開始2週間前:教材閲覧開始(メンターへの質問は不可)
- 本番7日間:1日10時間x7日間(メンターへ質問し放題)
- 復習23日間:教材閲覧継続(メンターへ質問し放題)
特に、復習の23日間は、グループでのワークやアウトプットがないだけで、本番の中心となるインプットとメンターへの質問は、本番とまったく同じ環境が続きます。
その気になれば、1日10時間を30日間やることもできるわけです(笑)
また、教材はイナズマでやるWebコースの他に、AIコースとデザインコースの教材も見ることができます。

その気になれば、1ヶ月以上テックキャンプのサービスを使い倒せますので、たった1週間で248,000円は高すぎ!と思う必要はないと思います。
イナズマの1日10時間x7日間をがんばれた理由
先にも少し書きましたが、普通に考えて、1日10時間x7日間って、かなりきついですよね。
そんなにがんばれるのか、イナズマ参加前は不安に思っていましたが、やってみると意外とできたことは、お伝えしたい点です。
今振り返ると、私ががんばれた理由として、下記の3つが思い当たります。
- すぐメンターに質問できた
- 一緒にがんばる仲間がいた
- 安くないお金を払った
1. すぐメンターに質問できた
これは本当に大きかったです。私はプログラミングは本当にガチの初心者なので、一人でやっていたら確実に挫折していたと思います。
メンターにすぐ質問できて、エラー文の読み方や、対応の考え方を学べたことは、本当に良かったです。
2. 一緒にがんばる仲間がいた
予想外でしたが、これも大きかったです。
毎日のワークや、毎時間のアウトプットをグループでやったのですが、一人でこもってやるのではなく、適度に人と話せる環境があったことで、どれだけ精神的に救われたことか。
例えば、「ここ難しいですよね」「(3日目頃に)そろそろ体力的にきつくなってきましたね」「今日も残りは1時間。最後の1時間がんばりましょう」とか、こんな会話をするだけでも気持ちが楽になりました。
また、彼らも私と同じく、安くないお金を払って参加しているので、モチベーションが高く、そんな人たちと励まし合いながらやれたことは、確実にイナズマをやりきる力になりました。
3. 安くないお金を払った
これが一番大きいかもしれませんが、248,000円も支払ったんだから、イナズマの一週間は全力で学んで元をとってやる!という意識で、私はがんばれました。
プログラミングに限らず、英語とかも、無料または低予算で学ぶ方法はいくらでもあります。
でも、人間はそんなに強くないのが現実。自分を追い込んでいない状況で最後までやり切れる人は、ほとんどいないと思います。
ライザップイングリッシュのように、安くない料金を支払うことで、自分にプレッシャーをかける。
がんばらざるを得ない環境を作ることで、損したくない!という気持ちをエンジンに全力で学ぶ。
一人でやるのが苦手だったり、一人だとついダラダラしてしまう人は、お金を払って自分を追い込むのも一案だと思います。
結論:テックキャンプイナズマコースはおすすめしない
テックキャンプのイナズマコースで、多くのことを学びましたし、コーチの方々には感謝していますが、正直、料金が高すぎて、満足度は低かったです。
「7日間の集中学習でプログラミングをマスター」なんていう誇大広告も、テックキャンプの印象が悪くなってしまう原因の1つです。
結論、私の家族や友人に、テックキャンプイナズマコースをおすすめするかというと、答えはノー。
あまりスクールの批判はしたくないですが、これが正直な結論です。
この記事は以上です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
プログラミング関連記事
■英語TOPページ
-
-
失敗しない英語学習法:基礎・独学・オンライン英会話・コーチング・アプリ x TOEIC
英語学習には、何年もの地道な努力が必要で、近道などない。 これは半分正しくて、半分間違っている、というのが私の考えです。 確かに英語学習には何年もの地道な努力が必要ですが、近道はあります。 今までに何 ...
続きを見る
■転職TOPページ
-
-
【脱・失敗】転職・退職の注意点と解決方法
5回転職してわかった10のこと 人生は転職で本当に変わる。 転職先は意外な程たくさんある。 ホワイト企業は普通に存在する。 ダメな会社は優秀な人から辞めて行く。 転職に罪悪感は不要。社員に辞められる会 ...
続きを見る