最近、私は転職をしました。
次の会社で、外資系4社目になるのですが、モチベーションレターを書いたのは今回が初めてでした。
最初は、
- 英文のカバーレター(送付状)とどう違うの?
- このレターは個人応募の人が書くもので、転職エージェントを使う場合は不要じゃね?
- 今時、紙で郵送することなんてなくね?電子で送るんだから、住所とか関係ないと思うけど・・・
という状態でしたが、転職エージェントにアドバイスをもらいつつ、自分の頭でも考えることで、効果的なモチベーションレターが書けたと思います。
実際、転職エージェントからは「効果があった、特に英文レターは、最終決定権を持つ海外の承認を取得するときに効果があった」とのコメントも入手しています。
そこでこの記事では、私の経験にもとづき、モチベーションレターの書き方を紹介したいと思います。
モチベーションレターで面接後にも追加アピールをして、内定を確実に勝ち取りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事はこんな方におすすめ
- モチベーションレターの使い方や書き方を知りたい
- モチベーションレターの具体例(英文・和文)を見てみたい
- 面接後にも追加アピールをして、内定を確実に勝ち取りたい
この記事を書いた人
外資系歴10年以上、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICは915(2019年)。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。
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モチベーションレター(またはカバーレター)とは?
- 一般論:履歴書に添える送付状
- 私の使い方:面接後に追加アピールする手段
一般論:履歴書に添える送付状
一般論では、モチベーションレター(またはカバーレター)とは履歴書に添付する送付状のことです。
このレターは転職活動だけでなく、海外の大学や大学院に応募する際にも添付されるものです。
大まかな内容は
- 左上に相手の名前、所属、住所(採用担当者)
- 右上に自分の名前、住所、連絡先
- 挨拶
- 応募の経緯(求人広告、知人の紹介、自己応募など)
- 自己紹介とアピール
- 採用検討のお願い
となりますが、私的には様々なツッコミどころがあります。
例えば
- 住所は郵送する際に必要なもので、電子で送る場合は関係なくね?
- 送付状は郵送物に添えるもので、履歴書を電子で送る場合は関係なくね?
- このレターは個人で応募する人が使うもので、転職エージェントを使っている場合は必要なくね?
- 送付状はあくまで添え物で、本質は履歴書や面接の内容じゃね?
- このレターは応募時に添えるものみたいだけど、転職エージェントに言われたのは、面接の後だった・・
結論から言うと、私は自分の疑問点を信じました。
つまり、ネット上の一般論は無視して、自分の頭で考えて、自分なりのモチベーションレターを書きました。
具体的には次のとおりです。
私の使い方:面接後に追加アピールする手段
私がモチベーションレターを書くに至ったきっかけは、応募時ではなく、部門長との最終面接を終えた後でした。
転職エージェント曰く
「あなたの他にも応募者がいるらしい」
「その面接は1週間後に予定されている」
「ただ待っているのではなく、モチベーションレターで追加のアピールをしよう」
とのことで、私は面接後の追加アピール手段として、モチベーションレターを書くことになりました。
その他と合わせ、一般論との違いは下記のとおりです。
一般論 | 私の状況 | |
レターの役割 | 履歴書送付時の添え状 | 面接後の追加アピール |
レターの読者 | 人事部の採用担当者 | 日本部門長と海外部門長(最終承認者) |
レターの送付方法 | 自分で送付(紙または電子) | 転職エージェント経由で電子 |
正直、最初はこのような状況に戸惑いましたが、転職エージェントのことは信頼していましたし、
転職エージェントがそう言うからには、このようなタイミングでモチベーションレターを書くのもありなのだろう、
と言うことで、私は初めてのモチベーションレターを書くことになりました。
具体的な書き方は次に続きます。
モチベーションレターの書き方
モチベーションレターの内容と言語
レターの内容
- Why you want to join ○○ = 志望動機
- Positive points about interviewers = 面接官の良かったところ
- How you can contribute, etc. = あなたが貢献できること等
転職エージェントからは上記の内容で書くようにアドバイスがありました。
私なりの解釈ですが、志望動機と貢献できることは論理を重視し、
面接官の良かったところは、人間同士の相性や感情に訴えることを意識しました。
レターの言語
- 日本語(日本の最終承認者=日本部門長に読んでもらうため)
- 英語(海外の最終承認者=海外部門長にも転送してもらうため)
上記の用途で、私は日本語と英語の両方で、モチベーションレターを書きました。
日本語だけでなく、英語でも書いた理由は、採用の最終決定権は海外部門長が持っているためです。
どんなに日本部門長に気に入ってもらっても、それが海外部門長に伝わらなければ意味がない、
ということで、日本部門長が海外部門長にアピールしやすいよう、英文レターを用意するのです。
英文レターがあれば、日本部門長は、私のアピールポイントを考えたり、海外部門長を説得する手間が省けます。
日本部門長は、ただ英文レターを転送するだけ。
これで普通なら声が届かない海外部門長に、自分の声で直接アピールすることができます。
おそらく他の候補者はモチベーションレターを書いてないはずなので、他者との差別化ができますし、こちらの熱意を伝えることもできます。
面接後は、ただ結果を待っているだけではなく、モチベーションレターを書いて追加アピールをした方が絶対に得策です。
(ちなみに、海外部門長の名前はわからないので、和文、英文ともに、宛名は日本部門長宛てにしました)
モチベーションレターの構成例
私は下記の構成でモチベーションレターを書きました。
パートごとに英語と日本語の具体例を記載しましたので、参考にしてみてください。
長さはA4一枚に収まる程度です。
英語 | 日本語 | |
Date | December 01, 2020 | 2020年12月1日 |
Reader(日本部門長) | Dear Mr./Ms Family Name | 苗字 様(下の名前がわからなかったため苗字のみ) |
Intro | First of all, thank you very much for taking your time to have the interview with me the other day. With this letter, I would like to tell you how passionate I am to this ○○ position. | 先日は電話面接のお時間をいただき誠にありがとうございました。今回の応募の件で、私の熱意をお伝えしたく、本レターをお送りさせていただきます。 |
Body | The biggest reason why I would like to join ○○ is because ~.(数文追加で一段落)
In the interview, you ~.(同上) I can contribute to ~, based on my experiences as ○○ (Please see the details in my resume).(同上) Last but not least, I am convince that ~.(同上) |
私が御社を志望した最大の理由は、~。(同上)
面接時、○○様は~。(同上) 私は○○の経験をもとに○○に貢献できます(詳細はレジュメをご覧ください)。(同上) 最後ですが重要なこととして、~。(同上) |
Conclusion | I hope my enthusiasm for this ○○ position thoroughly conveyed to you. Thank you very much for your consideration. I look forward to working with you in ○○. | 私の強い熱意が○○様に届くことを願っています。ご検討よろしくお願いいたします。○○で一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。 |
Sender(自分) | Sincerely, First Name Family Name |
敬具 苗字 名前 |
英文レターを書くときのアドバイス
アドバイス
- 英語で書いてから和訳する
- 理由1:採用の最終決定権は海外部門長が持っているので、英語と日本語の自然さは英語を優先する
- 理由2:自然な翻訳は難しいので、日本語→英訳だと行き詰まる可能性が高い(翻訳は、より自由がきく、日本語で処理する)
英語で書くのは難しいかもしれませんが、私は上記の理由から、英語で書くことをおすすめします。
モチベーションレターに限らず、私は仕事柄、英語と日本語を同時に扱うこともあり、その時によくやっているのが、上記のアプローチになります。
英文のサンプルは前セクションで紹介しましたし、検索すれば他にも様々に出てきます。
外資系に応募しようという方であれば、英語→和訳は、日本語→英訳よりも、結果的には効率が良く、質の高い英文レターがかけると思います。
補足
日本語より英語が優先と言っても、日本部門長に気に入られることも大切なので、できる限り和訳も自然な形に整えたいところです。
そこで、どうしても和訳が難しい場合は、その部分だけ、先に日本語で書いて、英訳するのも手です。
要は、原文と翻訳文を分けて考えるのではなく、英語と日本語の両方のバランスを常に意識するというわけです。
一文ごと、一段落ごとに、英語が書けたら、自然な和訳ができるかな?と考えながら進むと、英語と日本語の両方のバランスが取れておすすめです。
(まとめ)モチベーションレター
モチベーションレターまとめ
- 一般論:履歴書に添える送付状
- 私の使い方:面接後に追加アピールする手段
- 読者:日本部門長(日本の承認者)と海外部門長(最終承認者)
- 目的:日本部門長からのアピールをプッシュし、最終承認者である海外部門長にアピールすること
- 内容:志望動機、面接官の良かったところ、あなたが貢献できること等
- 構成:Date、Reader、Intro、Body、Conclusion、Sender
- 長さ:A4一枚
- 言語:日本語(日本部門長用)と英語(海外部門長用)
- 書き方:英語→和訳がおすすめ
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