洋書:Shadow and Bone 暗黒と神秘の骨 原作・あらすじ・Netflixドラマ版との違い【魔法師グリーシャの騎士団】

洋書:Shadow and Bone 暗黒と神秘の骨 原作・あらすじ・Netflixドラマ版との違い【魔法師グリーシャの騎士団】

『Shadow and Bone 暗黒と神秘の骨』は、グリーシャ(魔法使い)達が登場するYAファンタジーです。

Amazonでは『Shadow and Bone 3部作』、『Six of Crows 2部作』、『King of Scars 2部作』のシリーズ各巻が軒並み万単位のレビュー数を誇っており、Netflixにもドラマ化されています。

この記事はそんな大人気シリーズの原作(洋書)を紹介しつつ、Netflixのドラマ版との違いにも触れたいと思います。

個人的にとても好きなシリーズなので、この記事をきっかけに原作(洋書)を読んだり、Netflixのドラマ版を観てもらえるとうれしいです。また、読了済み、視聴済みの方にとっては、全体像や細かな設定の復習になれば幸いです。

この記事を書いた人

日本生まれ日本育ちの日本人。外資系歴10年以上、TOEICは対策なしで915(2019年)。英語学習や外資系での経験を、発信・共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。

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Shadow and Bone 暗黒と神秘の骨 とは?

リー・バーデュゴによるYAファンタジー

Shadow And Bone 暗黒と神秘の骨 とは?リー・バーデュゴによるYAファンタジー

『Shadow and Bone 暗黒と神秘の骨』の作者はリー・バーデュゴさんです。彼女はニューヨークタイムズ誌のベストセラーリストで1位を獲得したことのある人気作家で、現在はロサンゼルスを拠点に活動しています。

リー・バーデュゴさんの代表作は、本記事で紹介する『Shadow and Bone 3部作』、『Six of Crows 2部作』、『King of Scars 2部作』で、これらはすべて同じ設定を共有している「魔法師グリーシャの世界 Grishaverse」ものとして人気を博しています。

Shadow and Bone 3部作

Six of Crows 2部作

King of Scars 2部作

魔法師グリーシャの世界 Grishaverseとは?

Grishaverseとは、リー・バーデュゴさんが創った魔法師グリーシャ達が存在する世界のことです。Grishaverseを分解するとGrisha + verseとなり、Grishaは魔法使いグリーシャのこと、verseは「~の世界、~界」という意味があります。

ちなみに、Universe(宇宙)はUni(単一の)+ verse(世界)という単語の組み合わせでてきています。他にもTwitterverse(ツイッター界)と言うこともできますし、例えば個人名Hazel(ヘーゼル)を使って、What’s up in Hazelverse?(ヘーゼルの世界では何があった?=最近どう?)などと使うこともできます。

グリーシャの魔法は炎、水、風などを操ることができ、人間からすると魔法以外の何物でもないのですが、実際には物質をfundamental level(根本的なレベル)で操作するSmall Scienceという設定になっています。

グリーシャは大きく3タイプに分類されるのですが、詳細は後述します。

Netflixドラマ版と原作の違い(Shadow and Bone + Six of Crows)

Shadow And Bone 暗黒と神秘の骨 とは?Netflixドラマ版と原作の違い(Shadow and Bone + Six of Crows)

『Shadow and Bone 暗黒と神秘の骨』のNetflixドラマ版は、『Shadow and Bone 3部作』と『Six of Crows 2部作』をミックスしたオリジナルストーリーであり、原作そのままの再現ではありません。

例えとして適切かはわかりませんが、ハンターハンターの世界に幽遊白書のキャラ達が入ってくるみたいな、夢の共演感がファンとしてはたまらないポイントで、本当にワクワクします。

基本のベースとなるのは『Shadow and Bone 3部作』で、そこに『Six of Crows 2部作』のキャラ達が入ってきます。個人的には『Six of Crows 2部作』のキャラ達が大好きなので、メインじゃないからといって侮らないでくださいね!(笑)正直に言うと、私は『Shadow and Bone 3部作』も好きですが、『Six of Crows 2部作』の方が好きだったりします。

Netflixドラマはシーズン1が『Shadow and Bone 3部作』の1巻に対応しており、2023年公開予定のシーズン2は2巻に、その後シーズン3まで続いてくれれば3巻に対応することになると思われます。

Grishaverseの設定

魔法師グリーシャの騎士団

Grishaverseグリーシャの世界の設定_Grisha 魔法師グリーシャの騎士団

グリーシャは以下の3タイプに分かれ、以下の順で序列もついています。一番強くて偉いのはCorporalki、『Shadow and Bone 3部作』の主人公AlinaはEtherealkiに属しています。『Six of Crows 2部作』の主人公Kazはグリーシャではありません。

  1. Corporalki: The Order of The Living And The Dead(人体を操る)
  2. Etherealki: The Order of Summoners(炎、水、風など自然を操る)
  3. Materialki: The Order of Fabrikators(物質を操る)
Sushi K
「Order」は「騎士団」と言う意味です。

また、グリーシャはKeftaというローブ(Materialkiが作製、銃の弾丸も防御できる)を着ており、各タイプごとにローブの色と刺繍の色が異なります。

ちなみに、人間の普通の軍隊をthe First Armyと呼ぶのに対し、グリーシャによる軍隊はthe Second Armyと呼ばれます。

1. Corporalki:The Order of The Living And The Dead

Corporalkiは人体に特化した魔法を使うことができます。以下の3タイプがあり、ローブの色は赤(Crimson)、刺繍の色は()内に記載しました。

  • Heartrender(黒):攻撃力最強でグリーシャの中で最も恐れられている存在です。遠隔操作で相手の心臓、心臓、脈拍の動きを遅くしたり、止めて殺すこともできます。さじ加減次第で昏睡状態にすることもできます。ただし、標的は目に見える範囲にいる必要があります。
  • Healer(グレー):負傷した仲間の傷を癒したり、骨を修復することができます。この能力のため、戦場でとても重宝されるグリーシャです。ただし、死者を生き返らせることはできません。
  • Tailor(青):人の見た目を変えることができます。顔や髪型であればメイクアップのイメージです。骨格を変え体形まで変えることもできます。ただし、たいていの場合その変化には有効期限があり、時間が来ると元に戻ります。しかし、グリーシャの能力が強いほど有効期限は長く、場合によっては永遠に続く変化を与えることもできます。

2. Etherealki:The Order of Summoners

Corporalkiは自然に特化した魔法を使うことができます。以下の3タイプがあり、ローブの色は青、袖の刺繍は()内に記載しました。

  • Squaller(銀):空気を操作することで風をコントロールできます。また、嵐を起こしたり、音響を変えたり、場合によっては稲妻を召喚することもできます。
  • Inferni(赤):メタンや水素などの可燃性ガスを召喚することで、炎を操ることができます。ただし、発火には火打石を必要とします。
  • Tidemaker(紫):気温と気圧を操ることで、水を召喚したりコントロールすることができます。空気中の水分の流れを操ったり、空気中から水分を召喚したり、水を氷にすることができます。

さらに言うと、Etherealkiは特別なタイプで、『Shadow and Bone 3部作』の主人公Alina(アリーナ)と悪役The Darkling(キリガン将軍)もここに属しています。しかし、上記の通常3タイプとは異なり、以下の能力を持っています。

  • Sun Summoner(金):太陽の召喚者として光を召喚したり、屈折させることができ、さらには太陽から熱を召喚することもできます。グリーシャの中でも特別な存在ですが、主人公のAlinaは特別扱いされるのを拒み、皆と同じ青いKeftaを着ます。
  • Shadow Summoner(なし):影の召喚者として闇と影を操ることができます。グリーシャのなかでも特別な存在として黒いKeftaを着ています。The DarklingはThe Second Army(魔法師グリーシャの騎士団)のリーダーです(が、善人のふりをしているだけで、悪役[ラスボス]担当のキャラです)。

3. Materialki:The Order of Fabrikators

Materialkiは物質に特化した魔法を使うことができます。以下の2タイプがあり、ローブの色は紫、袖の刺繍は()内に記載しました。

  • Durast(グレー):物質の中でも固体に特化し、グリーシャの防具を創ります。その他に、建築物の装飾もできます。基本的には防御担当ですが、人の体内にある毒物を他者に移すことで攻撃することもできます。
  • Alkemi(赤):物質の中でも化学系に特化し、毒物や火薬を扱います。また、Ravkaの科学者達とも協力することで、軍事力の革新も担っています。
Sushi K
Corporalki、Etherealki、Materialkiの3つの中では最も地位が低いですが、近年は他国の軍事力の進歩がグリーシャの魔法を上回りつつあり、Materialkiの重要性が高まっています。また、『Shadow and Bone 3部作』ではIlya Morozova 、『Six of Crows 2部作』ではBo Yul-Bayurといった、物語の核心にかかわる重要人物は、このMaterialkiなので、決して軽視することはできないグリーシャです。

Grishaverseの国々

Grishaverse グリーシャの世界の設定_Grishaverseの国々

これはGrishaverseの世界地図です。各国は実際の国々をモデルとしており、それぞれ以下のとおりに対応しています。

モデルとなった国

  • Ravka:ロシア
  • Fjerda:スカンジナビア諸国
  • Shu Han:東アジア(特に中国とモンゴル)
  • Kerch:オランダ(首都Ketterdamはアムステルダム)
  • The Wandering Isle:アイルランド
  • Novyi Zem:アメリカ(New World)

魔法師グリーシャの騎士団は、Ravkaに所属する軍隊です。『Shadow and Bone 3部作』と『King of Scars 2部作』はそのRavkaを、『Six of Crows 2部作』はKerchを主な舞台として物語が展開されていきます。

また、地図上にはありませんが、作中で「Suli」と言っていたら、それは「インド」や「インド人」をモデルにしていると思っていただけるとイメージが掴みやすいと思います。

各国ごとのグリーシャの扱いの違い

グリーシャは、Ravkaではthe Second Armyとして貴重な戦力を担っています(人間の軍隊がthe First Army)。

しかし、他の国では人権がなくひどい扱いをうけています。Fjerdaでは魔女として忌み嫌われて魔女狩りの対象となり、捕まると酷い拷問を受けます。Shu Hanでは魔法研究の為の解剖の対象になっていて、まるで動物実験の材料のように扱われています。Kerch(特に商業都市Ketterdam)では金持ちに仕える奴隷として売買され、個人の自由がありません。

つまりグリーシャは魔法が使えるというメリットを持つ一方で、Ravka以外では非常に生きにくいというデメリットを持っています。

Ravka以外の人々はグリーシャのことを良く知らないため、怖くて差別をしてしまうのです。差別の理由として本質的であり、差別ダメ絶対というメッセージを作品に込められる良い設定になっていると思います。

The Unsea : The Shadow Fold 影溜まり

Grishaverse グリーシャの世界の設定__The Shadow Fold 影溜まり

Grishaverseの地図ではThe Unseaに要注目です。ここは実際には陸地で、本当の海The True Seaとの対比でThe Unseaとされています。

The Unseaは別名The Shadow Fold(影溜まり)とも呼ばれ、恐ろしい怪鳥Volcra(ヴォルクラ)が生息しています。地図を見てもかなり怖い絵が描かれていますね(笑)

The Shadow Foldは『Shadow and Bone 3部作』の悪役が創り出したもので、Ravkaを東と西に分断しています。ここは太陽の陽も届かない暗黒地域で、Volcraもいるため、基本的には通過できません。通過を試みるなら命がけになります。

AmplifierとJurda parem

Amplifier

Amplifierはグリーシャの能力を増強できるアイテムです。Ampliferは動物の骨、鱗、歯などの場合が多く、その動物を最初に殺したグリーシャが身に着けることで効果を発揮します。通常はMaterialkiの魔法でブレスレットやネックレスの形へと整えられ、一生使うことができます。

また、極めて稀ではありますが存在自体がAmplifierという場合もあり、例えばThe DarklingはLiving Amplifierです。AlinaはThe Darklingに触れた状態だと能力が増強されます。

1人のグリーシャは1つのAmplifierしか使えませんが、例外もあり、例えばAlinaは3つのAmplifierを使うことができます。実は『Shadow and Bone 3部作』は、各巻がこのAmplifier探しと対応していて、1巻ではStag(雄鹿)、2巻ではThe Ice Dragon(氷の竜)、3巻ではFirebird(火の鳥)を探すことになります。

Jurda parem

Jurda paremはグリーシャの能力を変化させることができる粉状のドラッグです。このJurda paremは極めて中毒性が高く、服用すると急激に体力が失われてしまいますが、この中毒症状と離脱症状を乗り越えると能力が変わり、新たに強大な力を手に入れることができます。

Jurda paremは元々、Shu Hanの科学者Bo Yul-Bayurが、グリーシャの魔法を弱めるドラッグを開発しようと研究していたときに、意図に反してグリーシャの魔法を強めるドラッグとして偶然生み出されたものです。

Jurda paremを使えば各国の軍事力の均衡が崩れ、世界征服が可能になることが予想されます。『Six of Crows 2部作』では、このJurda paremをめぐって各国の思惑が交差し、物語が動いて行きます。

Grishaverseの魅力

ポップとディープのバランスが良い

Grishaverseはポップな表面とディープな中身のバランスが良い作品です。

表面は、まずシンプルに魔法ものとして面白いです。世界観がしっかり確立されていて、作者の想像力は本当にブラボーです。

また、主人公(女性)、幼馴染(イケメン)、善人を装っている悪役(イケメン)の三角関係など、わかりやすい構図もあり、あまり難しいことを考える必要なくシンプルに楽しむことができます。

中身は、グリーシャへの人種差別や敵対国家間を超えた恋愛、未経験のままリーダーになる不安、仕事で犠牲になるプライベートなど、現実世界にも通じる内容が多く、しっかりした人間劇に仕上がっています。

そんなわけで、私は魔法ものとしてシンプルに楽しみつつ、何か現実にも活かせるところがあればしっかり拾って行こうという意識で読んでいます。

表面をファンタジーでコーティングしてるだけで、中身は現実にも通じる内容が多い。Grishaverseのそんなところがおすすめです。

個人的に『Six of Crows 2部作』が超おすすめ

Grishaverseはどうしても『Shadow and Bone 3部作』がメインになりがちですが、個人的には『Six of Crows 2部作』をイチオシとしておすすめしたいです。

『Six of Crows 2部作』は、グリーシャの力を変化/増強させ世界を支配できる薬Jurda paremを巡り各国の思惑が交差します。そんな中、政府が表立ってできない案件を街で一番の極悪人Kazが巨額の報酬で引き受けることになります。その案件とは、Jurda paremを発明した科学者が囚われている難攻不落の要塞the Ice Courtに侵入して彼を救出することでした。

ほぼ自殺行為の究極のミッションをコンプリートするために、性格、特技、目的も違う6人が集結して力を合わせます。各自の特技がずば抜けているところがかっこ良く、悪人にならざるを得なかった不運な過去、チーム内の信頼と絆、無駄な殺しはしない倫理観など、悪人なのに嫌いになれない不思議な魅力があるチームです(表向きが悪人なだけで、本当は善人なんですけどね。善人のふりをして裏で悪いことをしているやつが本当の悪人です)。

また、主人公のKazは、意中の相手InejにWhat do you want?と聞かれ、本当はYouと言いたいのに素直になれず、↓とか言っちゃうみたいなツンデレ要素もあって楽しいです(笑)

To die buried under the weight of my own gold.
自分のゴールドの重さに埋もれて死にたい。

Sushi K
社会に適合できなかったmisfits達が、ありえないオッズをひっくり返す大逆転劇が最高にスリリングです!ぜひ原作(洋書)で体験してみてください!

Shadow and Bone 暗黒と神秘の骨 3部作

Shadow and Bone 暗黒と神秘の骨

あらすじ

『Shadow and Bone 3部作』は、Ravkaを舞台に始まります。Ravkaは世界各国で人権のないグリーシャにとって唯一の安全地帯であるため、世界中からグリーシャが集まってきて、グリーシャの騎士団the Second Armyを形成しています(the First Armyは人間で形成される軍)。

そのRavkaはThe Unsea(The Shadow Fold)で東西に分断されており、東Ravkaに位置する首都Os Altaは西Ravkaの港町Os Kervoと分断されています。

The Shadow Foldは、約400年前、the Black Hereticというグリーシャがより強大な力を求め実験を繰り返していたところ、誤って創ってしまったものでした。The Shadow Foldには太陽の光が一切射さず、今では荒野となり、Volcraと呼ばれる怪鳥が生息しています。Volcraは人間を襲うため、The Shadow Foldの通過は命がけです。

国際貿易の大きな障害となるため、The Shadow Foldを安全に通過する方法を確立すること、またはThe Shadow Foldを消し去ることは、Ravkaにとってとても重要な課題です。

主人公のAlinaは地図製作者、幼馴染のMalは追跡者として、the First Armyに所属しています。2人は田舎の孤児院で育った幼馴染でありお互いに恋心を抱いています。

Alinaはある日、自分がSun Summoner(太陽の召喚者)というタイプのグリーシャで、光を操る能力があることを知ります。Volcraは光に弱いため、この能力があればThe Shadow Foldを安全に通過できるようになります。さらに強大な力を得れば、The Shadow Foldそのものを消滅させることもできると期待されます。

Alinaはその能力を見込まれ、the First Armyからthe Second Armyへ移動となり、幼馴染のMalと離れ離れになってしまいます。The Second ArmyではリーダーでイケメンのThe Darklingから特別扱いされ、三角関係の状態となり、Malとの関係が悪化します。また、グリーシャが暮らすLittle Palaceという宮殿では裕福な生活が待っており、Alinaの生活は激変します。田舎出身の純朴な女の子だったAlinaは徐々に変わって行き、Malもそのことに気づきます。

AliniaはRavkaを救うことができる唯一のグリーシャとして、周囲から期待されますが、まだその能力を自由に使いこなすことができません。そこで、The Darklingはグリーシャの能力を増強することができるAmplifierを見つけようとします。民話で伝わるところによると、AlinaにとってのAmplifierはStag(雄鹿)の角でしたが、そんなStagが本当に存在するのかは疑わしいところです。しかしThe DarklingはRavka軍に指令を出し、Stagの狩が始まります。Malは優秀なTrackerで、この狩に大いに貢献します。

少しずつThe Darklingに惹かれて行くAlinaでしたが、あるときThe Darklingの真の目的を知り、望んでいない戦いに巻き込まれて行くことになります。この戦いは後にRavkan Civil Warと呼ばれ、Alinaは伝説になります。

Sushi K
Alinaは自分を信じられなかったり、うまく能力を使えず苛立ったり、周囲からの期待をプレッシャーに感じたり、現実世界を生きる私たちも共感しやすいです。また、AlinaとMalのすれ違う想いも切なく、思わず感情移入してしまいます。

主な登場人物

主人公:Alina(アリーナ)(とその恋人役Mal[マル])

Shadow and Bone 暗黒と神秘の骨_登場人物_Alina Starkov(アリーナ)とMalyen Oretsev(マル)

AlinaはRavkaの田舎の戦争孤児で、幼い頃からMalとともに孤児院で育ちます。物語冒頭ではthe First Armyの地図製作者として従軍していますが、ある日自分がグリーシャで太陽を召喚する能力があることを知ります。太陽召喚は世界を救うことができる唯一の能力として周囲から期待されますが、突然そんなことを言われても・・・とAlinaは戸惑います。AlinaはMalに恋心を抱いています。

MalはAlinaの幼馴染であるとともに、the First Army内の有能なTrackerです。このTracking能力がAmplifierを探すときに重要な役割を果たします。MalもAlinaのことが好きですが、お互いにすれ違いの日々が続いたことで喧嘩をしてしまいます。

Ravkaの運命とともに、AlinaとMalの恋の行方にも注目です。

悪役:The Darkling(キリガン将軍)

Shadow and Bone 暗黒と神秘の骨_登場人物_The Darkling(キリガン将軍)Aleksander Morozova

The Darkling(キリガン将軍)はthe Second Armyのリーダーです。一見善人を装っていますが、実は世界征服を企んでいる悪役かつ『Shadow and Bone 3部作』のラスボスです。Shadow Summonerとして闇を操る力が強力で、めちゃくちゃ強いです。しかもイケメンで、Alina、Malとともに三角関係を形成することになり、2人の恋の障害となります。

その他の登場人物

Genya:TailorとしてRavkaの女王に仕えているため、他のグリーシャとは別行動をしている。Alinaがグリーシャ達が住むLittle Palaceにやってきてからは、Alinaの外見セットアップ担当かつ友人として近しい存在になる。

Baghra:AlinaがSun Summonerの魔法を使いこなせるようにトレーニングしていたときの厳しいインストラクター。実はShadow Summonerでもあり、The Darklingの母親でもある。子供がダークサイドに落ちてしまったことを憂いている。

Zoya:才能のあるSquallerだけど、性格は傲慢。美人なのでMalをとられるんじゃないかと、Alinaを不安にさせる存在。The Darklingに気に入られるAlinaに嫉妬していることもあり、Alinaとは敵対関係にあります。

The Apparat:Ravkaの王と女王のスピリチュアルカウンセラー。狡猾な策略家で、忠誠心はなく、状況に応じて勝ち馬に乗り換えるタイプ。Alinaを聖人に祭り上げることで自身が率いる民衆の統率力を高め、The Darklingへの反乱を企てている。AlinaにSankt Ilyaに関する本を渡す。

Siege and Storm

あらすじ

1巻『Shadow and Bone』で色々あった後、AlinaとMalは新大陸Novyi Zemで安宿に泊まりながら、旅の資金を稼ぐ仕事をしていました。久しぶりに2人になれたと思ったのも束の間、すぐにThe Darklingと彼のグリーシャ兵士達に捕まってしまいます。

しかもこのときThe DarklingはMerzost(abomination[忌まわしいこと]、magic[魔法]という意味のRavka語)という新たな力を使えるようになっており、そこから生み出されるNichevo’ya(the nothingsという意味)というshadow creatureにAlinaは屈してしまいます。

ちなみに、Merzostは本人の生命力と引き換えに新たな力を創造する能力なため、既存の物質を操作するグリーシャのSmall Scienceとは異なる能力です。

Alinaが目を覚ますとそこは海上の船で、The Darklingは地図の北側に位置するThe Bone Roadに向かっていました。民話やおとぎ話では、そこに2つ目のAmplifierであるThe Ice Dragonが生息していると言われており、The Darklingは狩のため、優秀なTrackerであるMalの能力を必要としていたのです。

一行はThe Ice Dragonを見つけますが、そのとき船の船長Sturmhondが動きます。彼はただの船長ではなく、Ravkaの私掠船(戦争状態にある一国の政府から、その敵国の船を攻撃しその船や積み荷、荷物を奪う許可を得た個人の船であり、海賊船の一種とも言える。)の船長で、グリーシャを含む多くの船員を従えています。彼の目的は一体何なのか?

Sushi K
2巻は最初から激動で、個人的には1巻よりさらに面白く、全3巻の中で一番好きです。Netflixドラマのシーズン2は2巻の内容がメインになるはずなので、ドラマ版も益々楽しみです。冒頭から新たな力を手に入れたThe Darklingが強すぎて草、でもAlinaも諦めていません、頑張れ!(笑)

主な登場人物

基本的には1巻『Shadow and Bone』の登場人物達が中心となって物語が進んで行きます。

ここでは、2巻『Siege and Storm』で登場する新キャラや、1巻では目立たなかったけど重要度を増してくるキャラを以下に紹介します。

Sturmhond:Ravkaの私掠船の船長。The Darklingに雇われ2つ目のAmplifierである伝説のThe Ice Dragonを狩りに行くための船を出します。しかし、彼には彼の目的があるようで、それは一体何なのか?

Nikolai:Ravka王の第2子。王宮での裕福な暮らしを好まず基本的に王宮にはいない。the First Armyとして戦い、現場の兵士達に信頼されている。イケメンで、Sun SummonerであるAlinaとの政略結婚を望んでおり、これがAlinaとMalの恋の障害になる。

Tamar:Sturmhondのクルーの一員(女性)。Toylaとは双子関係にある。Heartrender。無茶をしがちで武器としている斧を持っていると落ち着く。

Toyla:Sturmhondのクルーの一員(男性)。Tamarとは双子関係にある。Tamarより注意深い。体格が大きく力が強いが、その大きさゆえに目立つ。学者的な面があり詩を読むことを好む。

King Alexander Lantsov Ⅲ:現Ravkaの王。現支配力はThe Darklingが率いるthe Second Armyに依存しており、王位は盤石ではない。人間的にも問題があり、Genyaにセクハラをしている。

Ruin and Rising

あらすじ

2巻『Siege and Storm』で色々あった後、The DarklingはRavkaの王位を強奪し、AlinaとMalはRavkaの地下を走るトンネルネットワークであるThe White Cathedralに逃げてきたところでした。The White Cathedralは民衆の宗教的リーダーであるThe Apparatの支配下にあります。The Apparat はAlinaを聖人として王位につかせたいと考えていますが、Alinaは彼の操り人形になりたくはありません。

AlinaはMalや他のグリーシャ達と一緒に地上へ出て、Ravkaの王子Nikolaiと再会しようとしますが、彼がどこにいるのか確かな情報はわかりません。また、MerzostでパワーアップしていたThe Darklingに勝つためには、3つ目のAmplifierであるFirebirdを見つける必要があります。The Darklingとの最終決戦に向け、Alina達の準備が始まります。

3巻『Ruin and Rising』では、Sankt Ilya(またはIlya Morozova)にスポットライトがあたり、その伝説の謎が明らかになります。Sankt Ilyaは一体どんな聖人で、誰とどのような関係があるのか?全ての点が線でつながり、3部作は幕を下ろします。

主な登場人物

3巻『Ruin and Rising』も、基本的には既出の登場人物を中心に物語が進むため、新たな重要人物は登場しません。

追加の注意が必要なのは、Sankt Ilya(またはIlya Morozova)だけです。

Sankt Ilya(またはIlya Morozova):グリーシャ誕生期の1人かつ最も力のあるグリーシャ。Sankt Ilyaと呼ばれていることから既に伝説として聖人になっている。Materialkiとして研究に没頭しAmplifierを創った。

Six of Crows 2部作

Six of Crows

あらすじ

Sushi K
『Six of Crows 2部作』は『Shadow and Bone 3部作』の最後から2年後に始まる物語です。しかし、本シリーズは舞台をRavkaからKerchに移し、登場人物達も一新されるため、前シリーズを読んでいなくても十分に楽しむことができます(実際、私は『Six of Crows 2部作』を先に読んで、最高に楽しかったです!)

『Six of Crows』の舞台KerchはThe True Seaの南側に浮かぶ小さな島国。人々は商業の神Ghezenを崇拝しており、国は莫大な富を有する商人達の議会によって運営されています。また、Kerchは国際的に中立の立場をとるとともに、強大な海軍力で海上輸送ルートを守っており、首都Ketterdamは国際貿易のハブとしての地位を確立しています。

Ketterdamは金さえあれば、たとえそれが違法であっても、何でもできる都市です。賭博場や売春宿もあり、世界中から観光客がやってきます。違法行為であるにもかかわらず、グリーシャは奴隷として金で売買されています。アンダーグラウンドの世界では、いくつものギャングチームが存在し、その背後で商議会の有力者と繋がりながら、富と縄張りを巡って対立しています。

『Six of Crows』の主人公Kaz Brekkerは、ギャングチームthe Dregsの事実上のリーダーです。KazはKetterdamで最強の極悪人として恐れられていて、金さえ払えばどんな依頼も確実に遂行するやり手でもあります。

Kazはある日、商議会で絶大な権力を誇るJan van Eckから、Jurda paremという新しいドラッグの話を持ち掛けられます。Jurda paremはグリーシャの能力を増強/変化させることができるもので、Jurda paremとグリーシャを組み合わせることで、世界の軍事的均衡状態を突破し、世界を支配することができるようになるものでした。そのため、各国はJurda paremの発明者である科学者Bo Yul-Bayerを捕え、Jurda paremを独占しようともくろみますが、そんなことは表立ってできることではありません。

そこで、アンダーグラウンドの世界で生きるKazに話が回ってきます。Bo Yul-Bayerは今Fjerdaにいて、難攻不落の要塞として名高いthe Ice Courtに幽閉されているとのことで、Jan van Eckは巨額の報酬を用意し、KazにBo Yul-Bayerを救出するよう依頼します。

ほぼ自殺行為の究極のミッションをコンプリートするために、Kazの元に性格、特技、目的も違う5人の仲間が集まります(Kazも含めて合計6人=Six of Crows)。全員が顔見知りの仲良しグループというわけではありませんが、それぞれに異なる性格や特技が合わさることで最高のチームワークが発揮されます。悪人にならざるを得なかった不運な過去、チーム内の信頼と絆、無駄な殺しはしない倫理観など、悪人なのに嫌いになれない不思議な魅力があるチームです。

Six of Crowsは鉄壁の要塞the Ice Courtをどう攻略するのか?社会に適合できなかったmisfits達は、リスクを取り、ありえないオッズに挑みます。

主な登場人物

主人公:Kaz Brekker

Six of Crows_登場人物_Kaz Brekker(カズ・ブレッカー)

17歳の男性で、犯罪の天才。Dirtyhandsの異名を持ち、正当な報酬が支払われれば、どんな案件も引き受け確実にやりきる実力がある。Kerchの首都Ketterdamで一番の極悪人。ギャングチームthe Dregsの2番手(だけど事実上のトップ)。元々弱かったthe Dregsを強くしたのはKazの功績。

過去のトラウマから接触恐怖症で常に黒い手袋をしている。右足が不自由でカラスの頭が付いた杖を持っている(武器としても使う)。

Ketterdamに兄と2人でやって来たとき、Pekka Rollinsに騙されて無一文になり、兄も亡くしたことから、Pekka Rollinsを憎んでいる。

悪役:Pekka Rollins

Six of Crows_登場人物_Pekka_Rollins(ペッカ・ロリンズ)

Ketterdamのギャングチームthe Dime Lionsのトップで、the DregsのライバルかつKazの宿敵。Fjerdaの要塞the Ice Courtに侵入する案件で、Kazのチームと競合する。賭博場のthe Emerald PalaceやKaelish Prince、売春宿the Sweet Shopなどを所有している。

その他の登場人物

Inej Ghafa(16歳、女性):人種としてはSuli人だが、Ravkaのサーカス一家に生まれ、アクロバットを得意とする。小柄かつやせ型で、Ketterdamでナンバー1のスパイとして知られる。異名はWraith(幽霊)。宗教的信仰心も強い。売春宿the Menagerieで奴隷として働かされていたところを、Kazに能力を見込まれ、奴隷の労働契約書indentureをKazとthe Dregsが買い取ることでInejを救出。それ以来Inejはthe Dregsに欠かせない戦力となっている。Indentureの契約が満了すれば晴れて自由の身となり家族の待つRavkaへ帰ることができる。武器はナイフで、名前を付けるほど気に入っている6本のナイフを常に所持している。

Jesper Fahey(16歳、男性):射撃の名手だが賭博癖がある。元々はNovyi Zem出身で、大学へ通うためにKetterdamへ来たが、街の賭博場で借金を抱えてしまう。長身でやせ型。グリーシャだが、捕まったり殺されるのを恐れてそのことを隠している。口が軽くそのことで問題を引き起こしてしまうこともある。武器はピストルで常に2丁携帯している。Wylan van Eckと(同性の)恋愛関係にある。

Nina Zenik(17歳、女性):Ravkaのthe Second Armyに所属していたHeartrenderだが、Fjerda軍のdrüskelle (グリーシャハンター)であるMatthiasに捕まってしまう。その後いろいろあって2人はKetterdamへ流れ着く。NinaはMatthiasを守るために一旦Matthiasを騙さざるを得なかったが、今はMatthiasを救出する機会を伺っている。高級売春宿House of the White Roseに勤めていたところをKazからthe Ice Courtのミッションに誘われる。演技と外国語が得意。

Matthias Helvar(18歳、男性):Fjerda出身のdrüskelle (グリーシャハンター)。大柄で筋肉質。幼い頃にグリーシャによって家族を殺されていることから、グリーシャを恨んでいる。今はKetterdamから離れた孤島にある牢獄Hellgateに囚われていて、Ninaへ復讐したいと思っている(Ninaの真意には気づいていない)。元Fjerda兵士のためthe Ice Courtについて詳しい。

Wylan Van Eck(16歳、男性):爆発物のエキスパート。Ketterdamの大富豪Jan Van Eckの子だが、親に愛されずグレて家を出た。The Ice Courtミッションの依頼主がWylanの父Jan Van Eckであることから、Wylan Van Eckを仲間に入れておけば何かと使えるだろうとKazがthe Crowsの一員に加える。失読症だが、科学、数学、音楽が得意。

Sushi K
ここまでの5人とKazを合わせた6人がSix of Crowsです。

Per Haskell:Kaz達が所属するthe Dregsのリーダー。しかし、もう高齢かつトラブルは避けたいため、the Dregsの運営はKazに任せている。Kazとは親と子のような関係。

Bo Yul-Bayur:Shu Hanの化学者かつグリーシャのMaterialki。彼と息子Kuwei Yul-Boのグリーシャの力を隠すためのドラッグを創ろうとしていたが、失敗してグリーシャの能力を変更/増強するJurda paremを生み出してしまう。その結果、Jurda paremを利用したい各国から身を追われることとなる。

Crooked Kingdom

あらすじ

1巻『Six of Crows』でthe Ice CourtミッションをコンプリートしたKaz達6人でしたが、依頼主のJan van Eckに騙され、報酬を得られなかっただけでなく、メンバーのInejを人質に取られてしまいます。

Inejは脱出を試みるも失敗。KazはInejの能力が役に立つから仲間に入れているだけで、用が終われば捨てられてしまうのでは、助けに来てくれないのでは、と不安になります。一方、Kaz達はInejを助けるために、Jan van Eckの妻を拉致し、人質交換に持ち込もうとします。

何とかInejを救出したKaz達でしたが、Kerchの商議会でも権力を誇るJan van Eckは、Ketterdamの警察と他のギャングチームを味方に付け、Kaz達を追い込んで行きます。Ketterdamの街中が敵=四面楚歌となってしまい、またしてもオッズは絶望的。しかしKazはあきらめません。この絶体絶命の状況を覆し、Jan van Eckにやり返すために策略を練ります。Kazはどんなシナリオを書いたのか?Kaz劇場が始まります。

また、2巻『Crooked Kingdom』では、Kazの過去と、宿敵Pekka Rollinsとの因縁も明らかになります。KazはPekka Rollinsへの恨みも忘れておらず、リベンジしに行きます。

カラス(Crow)は、優しくしてくれた人、そうじゃない人、人間の顔を覚えているそうです。Kazは、後者を許しません。

主な登場人物

基本的には1巻『Six of Crows』の登場人物達が中心となって物語が進んで行きます。

ここでは、2巻『Crooked Kingdom』で登場する新キャラや、1巻では目立たなかったけど重要度を増してくるキャラを以下に紹介します。

Kuwei Yul-Bo:Jurda paremの発明者Bo Yul-Bayurの息子。父と同じく優秀な化学者。グリーシャを拷問するためにもっとJurda paremを創ろうしているFjerda軍によって、the Ice Courtに幽閉されていた。

Jan van Eck:Wylanの父であり、Ketterdamで大きな権力を持つ大富豪。the Crowsにthe Ice Courtの案件を依頼した張本人。利益を最大化し権力を拡大することに興味がある。表では善人のふりをして、裏で悪いことをしている悪人。『Six of Crows 2部作』のラスボス担当です。

Colm Fahey:Jesperの父。Jesperが大学で真面目に学んでいると思っていたが、Ketterdamにやって来て事実を知りショックを受ける。Jan van Eckと戦うthe Crowsをサポートもしてくれる。

King of Scars 2部作

King of Scars

Rule of Wolves

こちらの2作はまだ読めておらずすみません。読了次第コンテンツを追加する予定です。

価格満足度No1
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Sushi K

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年以上(4社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEICは対策なしのぶっつけで915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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