この記事を読んでわかること
- 英語メールの結び:最頻出4例文
- 文末の敬具(regards)の使い方
この記事を書いた人
今年で外資系歴10年目、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICは対策なしで915(2019年)。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。
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失敗しない英語学習法:基礎・独学・オンライン英会話・コーチング・アプリ x TOEIC
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英語メールの結び:最頻出4例文
典型的な例文
- look forward to ~ing 〜を楽しみにしています。
- If you have any questions, please let me know. ご質問があればおしらせください。
- would appreciate 〜していただけますと幸いです。
- Thank you for ~ 〜にありがとうございます。
look forward to ~ing 〜を楽しみにしています。
- I look forward to your reply.
- I look forward to hearing from you.
- I look forward to meeting you next week.
ご返信をお待ちしています。
ご連絡を楽しみにしています。
来週お会いできるのを楽しみにしています。
I look forward to ~ing. は、前向きにメールを締めることができて、よく使える表現です。
一方、日本語でよくある「今後ともよろしくお願い申し上げます。」
正直、これは、外国人の英語メールでは、全く使われていません。
少なくとも、私の記憶にはないくらい、見たことがありません。
きっと、日本人的な発想の一文なんでしょうね。
でも、「今後ともよろしくお願い申し上げます。」をあえて英語にするなら
I look forward to your continued support.
となります。
応用ポイント
上記例文は全て主語を「I」にしました。もし会社として、チームとして、と言うニュアンスを出したい場合は、主語は「We」にすればOKです。
If you have any questions, please let me know. ご質問があればおしらせください。
- If you have any questions, please let me know.
- If you have any questions, please feel free to let me know.
- If you have any concerns, please don't hesitate to contact me.
ご質問がありましたら、お知らせください。
ご質問がありましたら、遠慮なくお知らせください。
懸念がありましたら、遠慮なくご連絡ください。
これらも、英語メールの文末の締めでよく使います。
questionsとconcernsはお互いに入れ替え可能で、pleaseは省略も可能ですが、あった方がより丁寧です。
特に一文目の「If you have any questions, please let me know.」は、定型文中の定型文、King of 定型文。
暗記するくらいの勢いで覚えるべきですし、他人のメールであまりにも何度も目にするため、覚えるつもりがなくても、自然に覚えてしまうほどの超典型的な一文です。
ここがポイント
これは、相手への配慮であると同時に、自分を守るためのディフェンスでもあります。この1行を書くことで、もしメールの内容が相手にうまく伝わらなかった時、向こうからこちらに質問する責任が発生するからです。
would appreciate 〜していただけますと幸いです。
- I would appreciate it if you could reply within this week.
- It would be appreciated if you could reply within this week
- I would appreciate any advices you could give me.
- I would appreciate any information you might have.
今週中にお返事をいただけますと幸いです。
今週中にお返事をいただけますと幸いです。
何かアドバイスいただけることがあれば、何でもいたただけますと幸いです。
何か情報をお持ちでしたら、ご教示いただけますと幸いです。
would appreciate ~ もビジネス英語における定型文で、暗記すべきレベルのものです。
以下に説明したとおり、would appreciate ~ はズバリ仮定法過去の表現であり、このメール例文のニュアンスが理解できると、仮定法過去のニュアンスもわかります。
仮定法過去がいまいちよくわからない方は、こちらの例文から考えることで、そのニュアンスがよくわかるかもしれません。
ここがポイント
would, could, mightなど、過去形(仮定法過去)になっている点がポイントです(後半の2文はifの文が省略されています)。仮定法過去(もし〜なら、という控えめな表現)=英語における敬語というわけです。詳しくは、下記の記事にまとめてあります。
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Thank you for ~ 〜にありがとうございます。
- Thank you for your understanding.
- Thank you for your patience.
- Thank you for your cooperation.
ご理解いただきありがとうございます。
お待ちいただきありがとうございます。
ご協力いただきありがとうございます。
全て未来のことについて、先に感謝をしています。
トイレによくある、「綺麗にお使いいただきありがとうございます。」みたいで、少し強制的な感じもしますが、ビジネス英語では普通に使われる表現ですので気にせずに使って大丈夫です。
「for your understanding」は、何か問題があって申し訳ないときの「ご理解いただきありがとうございます」。
「for your patience」も、何か問題がある時、「この状況を我慢していただき(理解してくれて)ありがとうございます」。
ここがポイント
Thank you very much in advance for ~.のように、先に感謝することを明確にしたければ in advance(あらかじめ)、感謝を強調したければ very much を追加することができます。
文末の敬具(regards)の使い方
ここまでは、英語メール本文の、締めの1行を紹介してきました。
ここからは、本当の結び、日本語の「敬具」に当たる Best regardsやKind regardsなどを紹介します。
この記事を書くにあたり、「英語 メール 結び」で検索すると、数十もの表現が出てきて、正直、私は戸惑いました。
以下、少しピックアップしただけでもこんなにたくさん。。。
「Best regards,」「Kind regards,」「Warm regards,」「Regards,」
「Sincerely,」「Sincerely yours,」
「Best wishes,」「All the best,」「Best,」
「Respectfully yours,」「Truly yours,」「Yours truly,」
こんなにたくさん覚えられないし、そこまで細かく使い分ける必要もないのでは?
これが私の正直な感想です。
というのも、私の経験上、英語メールの締めは、だいたい3パターンで事足りてきたためです。
以下、この記事では、様々な表現を網羅的に見た後で、私の結論3パターン(99%の二択と1%の三択目)を紹介します。
ビジネス&カジュアル両用
「Best regards,」「Kind regards,」「Warm regards,」「Regards,」
記載例
Best regards,
Taro
英語メール文末の締め方は、Regards系が鉄板の第一候補です。
迷ったらこれ。英語メール初心者の方に最もおすすめなのもこれ。とにかくこれを使っておけば絶対に大丈夫。
とは言っても、「Best regards,」「Kind regards,」「Warm regards,」「Regards,」と4つもあるわけで、それぞれの使い分けは?
私は「Warm regards,」「Regards,」の2つを捨てて、「Best regards,」「Kind regards,」の2つだけを使っています。
▼「Best regards,」「Kind regards,」の二択にする理由、考え方
「Regards,」は「敬意を込めて」という意味の言葉。
+Warmは、+暖かさ
+Kindは、+優しさ
+Bestは、+最高
WarmとKindの意味、似てませんか? 私は似てると思いますし、正直、どっちでもいいと思います。
(私の経験上、「Warm regards,」より「Kind regards,」の方が、圧倒的に出現頻度が高い)
BestはWarm/Kindより、さらに丁寧な感じがあるので、違うとは思いますけど。
この考え方にもとづき、私は以下のように使い分けています。
「Best regards,」を使う時
- 社外の人が宛先の時
- 社内でもすごい偉い人が宛先の時
- プライベートでも何かすごく重要なことを書いた時
「Kind regards,」を使う時
- 社内の人が宛先の時
- 友人が宛先の時
つまり、最上級に丁寧に書く場合は「Best regards,」、そこから少し緩める時は「Kind regards,」。
この記事のタイトルにもある「99%の二択」とは、「Best regards,」と「Kind regards,」のこと。
この2つで99%の状況に対応できます。
「Best wishes,」「All the best,」「Best,」
記載例
Best wishes,
Taro
「Best wishes,」と「All the best,」は「I wish you all the best.(あたなの幸運を祈ります)」の省略形で、「Best,」はさらなる省略形。
普段の生活で、「幸運を祈ります」なんて言うこと、ほとんどないですよね? 少なくとも、私はないです。
なので、私はこれらの表現は、頭の中から切り捨てています。
普段使いは、「Best regards,」と「Kind regards,」の2つで十分。
もし「Best wishes,」系を使うとしたら、それがふさわしい時。
例えば、転職する同僚の最終出社日の最後のメールとか、友人が何か新しい挑戦をするときとか。
先ほど、「Best regards,」と「Kind regards,」で99%とし、1%残しておいたのは、このためです。
1%は、状況に応じて、柔軟に対応するための余白。
と言っても、以下のようにすれば、最後を「Best wishes,+ファーストネーム」にする必要もないんですけど。
記載例
I wish you all the best.
Best regards,
Taro
大切なのは「I wish you all the best.」という気持ちを使えることであって、ファーストネーム直前の形式ではないと、私は思います。
こう考えると、「I wish you all the best.」が適切な状況でさえ、「Best regards,」で事足りる。
だからこそ、「Best regards,」と「Kind regards,」の二択で99%。
ビジネス用
「Sincerely,」「Sincerely yours,」
記載例
Sincerely,
Taro
または
Sincerely yours,
Taro
「Sincerely,」の意味は、「真心を込めて」ですが、普段の生活で、いや、ビジネスであっても、普通は、「真心を込めて」なんて使わないですよね。
「Sincerely yours,」はもっと違和感あり。「yours, (あなたのもの)」って。。。
ビジネスの定型表現なので、使うことには何の問題もないのですけど、言葉の本来の意味を考えると、私はすごく違和感があります。
英語メールの文末の最頻出表現「Best regards,」と「Kind regards,」を差し置いてまで、あえて「Sincerely,」「Sincerely yours,」を使う理由が、私には見当たりません。
「Respectfully yours,」「Truly yours,」「Yours truly,」も同様です。
いくらビジネスの定型表現であっても、正直、そんなこと思ってないし、思ってもいないことを書くのは抵抗がある。。。
「Best regards,」と「Kind regards,」の二択で十分かと。
カジュアル用
- 「Thanks,」「Many thanks,」「Thanks in advance,」
- 「Take care,」 「Good luck,」「Talk to you later,」
- 「Have a nice day/weekend,」「Have a nice day/week ahead,」
- 「See you,」「Love you,」「Keep in touch,」
結論を先に言うと、これらも「Best wishes,」系と同じです。
大切なのは上記の気持ちを使えることであって、ファーストネーム直前の形式ではない。
なので、下記のようにしてもいいし、
Many thanks,
Taro
Many thanks.
Kind regards,
Taro
せっかくなので、以下に、それぞれの気持ちを日本語で補足します。
「Thanks,」「Many thanks,」「Thanks in advance,」
- 「Thanks,」(ありがとう)
- 「Many thanks,」(manyありがとう[うまく日本語にできません 笑])
- 「Thanks in advance,」(前もってありがとう[※このメールは何かのお願いメール])
「Take care,」 「Good luck,」「Talk to you later,」
- 「Take care,」(お大事に[相手の体調が良くない])
- 「Good luck,」(幸運を祈る[相手が何かにチャレンジする])
- 「Talk to you later,」(後で話そう[後で話すことになっている])
「Have a nice day/weekend,」「Have a nice day/week ahead,」
- 「Have a nice day,」(良い一日を)
- 「Have a nice weekend,」(良い週末を)
- 「Have a nice day ahead,」(この先良い一日を)
- 「Have a nice week ahead,」(この先良い一週間を)
Have a nice day ahead
私の英語ネイティブ元上司(オーストラリア人)がよく使っていました。意味はHave a nice dayと同じですが、aheadがつくと、その一日の残りの時間に重点が置かれます。aheadの有無は、どちらでも良いですが、ネイティブの感覚を知るという意味で、ご参考まで。
「See you,」「Love you,」「Keep in touch,」
- 「See you,」(またね)
- 「Love you,」(愛してる)
- 「Keep in touch,」(いつでも連絡できる関係を維持しましょう[例えば、頻繁に連絡する訳ではない海外の友人と])
Keep in touchと転職エージェント
私はKeep in touchを転職エージェントとのやりとりでよく使います。全員が全員、今すぐ転職したい訳ではないことは、転職エージェントもわかっていますから、私と彼らとのメールは、平常時は、半年に1回くらい。本気で転職したくなった時、すぐ動けるように、私は彼らとkeep in touchしています。転職エージェントへのコンタクトはお気軽に。私のおすすめは英語を活かした転職に強いロバート・ウォルターズです。
▶︎ロバート・ウォルターズ公式サイト
ロバート・ウォルターズとは?
便宜上、上記はカジュアルな表現としてくくりましたが、相手との関係性によっては、ビジネスで使っても問題ありません(「love you,」以外 笑)
結論 - 99%の二択と1%の三択目
すでに結論は述べているのですが、場所が分散しているため、改めてここにまとめます。
結論1:どんな状況でも、最後は「Best regards,」と「Kind regards,」の二択で99%。
結論2:残りの1%は、直前でどんな気持ちを伝えるかという余白(これが三択目)。
誤解を恐れずに言えば、「Best regards,」と「Kind regards,」の二択で100%なのですが、
それだと形式にとらわれて、状況に応じた気持ちの表現ができなくなってしまうので、
それを避けるため、自分への注意喚起として、99%という言い方をしています。
「Best regards,」と「Kind regards,」の二択を前提としつつも、常に心に、1%の余白を。
まとめ
最頻出例文4つ
- look forward to ~ing 〜を楽しみにしています。
- If you have any questions, please let me know. ご質問があればおしらせください。
- would appreciate 〜していただけますと幸いです。
- Thank you for ~ 〜にありがとうございます。
敬具(regards)の使い方
- 数十もある文末の結び方は、全て覚える必要はない
- 「Best regards,」と「Kind regards,」の二択が99%
- 残りの1%は、状況に応じ、どんな気持ちを伝えるかという余白(これが三択目)
記載例
I look forward to seeing you soon.
Kind regards,
Taro
記載例
I would appreciate it if you could reply within this week.
Thank you so much in advance.
Best regards,
Taro
記載例
If you have any questions, please let me know.
Thank you.
Best regards,
Taro
この記事は以上です。
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