この記事を書いた人
今年で外資系歴10年目、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICは対策なしで915(2019年)。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。
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失敗しない英語学習法:基礎・独学・オンライン英会話・コーチング・アプリ x TOEIC
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英語で「再送します」
例文:「再送します」
- I'm resending my previous email, because I forgot the attachment.
- 添付ファイルを忘れてしまったので、先ほどのメールを再送いたします。
- I'm resending the email (that) I sent you the other day, just in case you missed it.
- 念のためあなたが見逃していた場合に備え、先日お送りしたメールを再送いたします。
ここがポイント
「再送する」はresendで、「再送いたします」はI'm resending~。理由を添える時はbecause~、「念のため」はjust in case。「先日送った」を明確にしたい場合は the emailの後にI sent you the other day(thatはあってもなくても、どっちでもOK)
日本語の感覚で「再送します」を英語にするなら、I'm resending~です。
でも、正直、私は I'm resending~ の英語メールは記憶にないくらい見たことがないですし、私自身も一度も書いたことがありません。
なぜなら、メールを再送している時点で、もう再送していることはわかるので、わざわざ「再送します=I'm resending~」と書く必要はないからです。
では、実際には、どのように書けばいいのか?以降の例文にてご説明いたします。
なお、本記事は、誤送信の訂正、再送、添付忘れ、宛先間違い、Cc忘れなどを取り扱っています。
リマインド、催促については、こちらの記事をご覧ください。
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誤送信の対応:例文とポイント
誤記の訂正/再送
例文:誤記の訂正/再送
Dear all,
Please allow me to correct the previous email. I have found a typo.
(先ほどのメールを訂正させてください。誤記がありました。)
Incorrect: The final version will be available on 01Feb2018
Correct: The final version will be available on 01Feb2019
(ファイナルバージョンは20XX年に入手可能となります。)
I'm sorry for this inconvenience.
(ご不便をおかけし申し訳ございませんでした。)
Thank you.
Kind regards,
Taro
ここがポイント
Incorrect(正しくない)とCorrect(正しい)で箇条書きにし、修正点を赤字にするとわかりやすくなります。
- 「I'm sorry for this inconvenience.」を「I apologize for this inconvenience.」とする。
- 「Kind regards,」を「Best regards,」とする。
添付忘れの再送
例文:添付忘れの再送 > フランクな表現
Dear all,
Sorry. Forgot the attachment.
(すみません。添付ファイルを忘れました。)
Thanks and regards,
Taro
例文:添付忘れの再送 > 丁寧な表現
Dear all,
I apologize that I forgot to attach the file.
〔申し訳ございません。添付ファイルを忘れました(ので添付にてお送りします)〕
Please discard the previous email and see this email.
(先ほどのメールは破棄し、こちらのメールをご覧ください。)
I'm sorry for this inconvenience.
(ご不便をおかけし申し訳ございませんでした。)
Thank you.
Best regards,
Taro
フランクと丁寧、ここが違う
フランク | 丁寧 |
Sorryを使う(比較的軽めの謝罪) | apologizeを使う(比較的重めの謝罪) |
主語を省略する。 例:Sorry. Forgot the attachment. |
何も省略せず、きっちり文章にする。 例:I apologize that I forgot to attach the file. |
なし | 「Please discard the previous email and see this email.」の1行を挿入する。 |
なし | 「I'm sorry for this inconvenience.」の1行を挿入する。 |
「Thanks and regards,」とまとめています。 | 「Thank you.」「Best regards,」とまとめず、1つずつきっちり書く。 |
日本語でも同じですが、言葉を省略するほどフランク(悪くいうと雑)、省略せずにきっちり言葉にしていくほど丁寧になります
宛先間違い、Cc忘れの訂正
例文:宛先間違いの訂正
Dear John,
I'm sorry that I accidentally sent the previous email to you. Please discard.
(すみません。1つ前のメールは誤送信でした。破棄してください。)
Dear Jane,
Please see the following email.
(下記のメールをご覧ください。)
Thank you.
Kind regards,
Taro
その他の表現
- 「accidentally」は「by mistake」とも言い換え可能です。「accidentally」も「by mistake」も、主語の後でも、文末でも、両方で使えます。
- 「Please discard.」は「Please ignore.」や「Please forget.」とすることもできます。
例文:CC忘れの訂正
Dear John,
I'm sorry that I forgot to copy you. Please see the following email.
(すみません。CCするのを忘れていました。下記のメールをご覧ください。)
Just in case, I have CCed Jane in this email as well.
(念のため、このメールにJaneもCCしています。)
Thank you.
Kind regards,
Taro
- 「I'm sorry that ~.」を「I apologize that ~.」とする。
- 「Kind regards,」を「Best regards,」とする。
社内の親しい相手など、相手との関係性やメールの重要性から、「Sorry. Forgot to copy you.」の1行だけでも問題ない場合もあります。
番外編:他人の誤記を訂正する
例文:他人の誤記を訂正する
Dear John,
Thank you for your email, but I think 2018 is a typo.
(メールありがとうございます。しかし、2018は誤記だと思います。)
Please confirm my correction as below.
(以下の修正をご確認ください。)
Before: The final version will be available on 01Feb2018
After: The final version will be available on 01Feb2019
(ファイナルバージョンは20XX年に入手可能となります。)
I hope this helps.
(お役に立てば幸いです。)
Thank you.
Kind regards,
Taro
参考:他人の誤記を訂正する
参考1
Incorrect/Correctでもよいのですが、正しくない/正しいという言葉を他人に使うのは嫌味になりかねないので、私はBefore/Afterを使うようにしています。
参考2
ビジネスにおいて「think(思う)」という曖昧な表現は原則として避けるべきですが、私は他人の誤記を修正する時など、例外的に「think」を使い、表現を和らげるようにしています。状況によっては「feel(感じる)」も使えます。
ビジネス英語の定型表現
「I hope this helps.」はビジネス英語の定型表現です。文末に1行入れると、良い感じの流れでメールを締めることができるので、私もよく使っています。
誤送信の対応:付録
誤送信の訂正/再送によく使う英単語まとめ
誤送信の訂正/再送によく使う英単語をまとめました。
英作文時の参考にしてください。
英語 | 日本語 | 補足 |
typo | 誤記(加算名詞) | 誤記が1つの時は a typo、複数の時は typos。 |
correct | 正しい(形容詞)、訂正する(動詞) | 回収する=collectと混同しないように注意(r or l)。名詞はcorrection (可算名詞)。 |
incorrect | 正しくない(形容詞) | incorrection(可算名詞)も文法的には間違いではないが、ほとんど使われることはない。 |
attach | 添付する(動詞) | 名詞はattachement(可算名詞)。 |
ignore | 無視する(動詞) | 誤送信したメールは無視してほしい時に使う。 |
discard | 破棄する(動詞) | 誤送信したメールは破棄してほしい時に使う。 |
previous | 1つ前の、先ほどの(形容詞) | 先ほどのメール(誤送信したメール)はthe previous email。 |
inconvenience | ご不便(名詞) | sorry for(またはapologize) this inconvenienceはビジネス英語の定型文。 |
minor, major | 軽微な、重要な(形容詞) | 軽微な訂正、重要な訂正など、訂正のレベルを表現する時に使います。 |
copy | CCする(動詞) | CCは動詞としても使える(CCedとedをつけると過去形、過去分詞形になる) |
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この動画は、自分の誤記を訂正するメールの書き方を取り上げたもので、ビズメイツさんは文章で訂正するスタイルなんですね。
(私は箇条書きを好みますが、どちらが正しいとかではなく、複数のパターンを知っておくのが大事だと思います)
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まとめ
まとめ
- 「再送します」の英語は「I'm resending~」だけど、実際そういうメールはほぼ書かない。
- 誤記訂正: 「Incorrect/Correct」や「Before/After」で箇条書き(修正点は赤字)にするとわかりやすい。
- 添付忘れの再送: 「I forgot the attachment.」や「I forgot to attach the file.」が定型表現。
- 宛先間違いの訂正: 間違えたことは「accidentally」や「by mistake」で表現できる。
- 誤送信メールを破棄/無視してほしい時は「Please discard/ignore.」と書く。
- CC忘れの訂正: CCは「copy」や「CC」で表現できる。「CCed」など過去形や過去分詞形でも使用可能。
- 他人の誤記を訂正する時は「think(思う)」で表現を和らげる。状況によって「feel(感じる)」も使える。
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