最近、私は転職をしました。
次の会社で、外資系4社目になります。
転職には慣れているつもりではありますが、私も人間なので、正直、落ちたらどうしよう・・・面接緊張するな・・・という不安な気持ちはありました。
そこで、面接対策のブログや動画を巡回してみたところ、その中から面接必勝法と呼んでも過言ではない作戦が浮かび上がってきました。
それは「面接官の本音から逆算した2+1の作戦」というもので、刺さる志望動機・転職理由・自己PR・逆質問のすべてを含んでいます。
私は今回の転職活動で一社しか応募していないのすが、この作戦を使った結果、人事との1次面接、未来の上司との2次面接、部門長との3次面接をすべて通過でき、勝率は3/3の100%。
少ないサンプル数ではありますが、私はこれを偶然だとは思っていません。
この戦略のおかげで楽に転職できましたし、自分で言うのもなんですが、よくできた戦略だと思います。
と言うよりは、有益な情報を発信してくれた、各ブロガーやユーチューバーのみなさまのおかげです。
この記事では、私なりにまとめた面接必勝法「面接官の本音から逆算した2+1の作戦」をお伝えしたいと思います。
この記事はこんな方におすすめ
- 転職しようか悩んでいる
- 転職したいけど面接が不安
- 面接必勝法を使って楽に転職したい
- 刺さる志望動機・転職理由・自己PR・逆質問を作りたい
この記事を書いた人
日本生まれ日本育ちの日本人。英語力をきっかけに外資系に転職し今年で外資系10年目、4社目。英語や転職をテーマにブログを書いています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。
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転職面接必勝法!2+1の作戦とは?
概要:面接官の本音から逆算!刺さる志望動機・転職理由・自己PR・逆質問のすべてを含む
面接官の本音 x 2
- せっかく採用したのにすぐ辞められたら困る
- 戦力と思って採用したのに、戦力にならなかったら困る
この2つは面接官にとっての最悪のシナリオなので、この2つに不安がある人は絶対に採用されません。
なぜなら、会社は営利企業であり、採用コストを回収できない人材は、会社にとって損失になるからです。
主な採用コスト
- 転職サイトへの求人広告費
- 転職エージェントへの成功報酬(あなたの年収の3~4割)
- 厚生年金や健康保険などの各種社会保険
- PC等の機器
シンプルに、転職サイトに求人広告を出すだけで費用がかかりますし、転職エージェントには数百万単位の成功報酬が発生します。
あなたが面接官だった場合を想像してみてください。
せっかく採用した人に、すぐに辞められてしまったら?
戦力と思って採用した人が、まったく戦力にならなかったら?
どちらも最悪のシナリオですよね。
逆に言うと、これら2つの不安を取り除いてあげれば、
刺さる志望動機・転職理由・自己PRの完成となります。
面接官の本音 x 1
- 面接官は(人は)自分の話を聞いてくれる人に好感を持つ
もう1つ、
多くの場合、面接官は未来の上司や部門長なので、一緒に仕事をすることになります。
これから一緒に仕事をする部下を選ぶわけですから、一緒にいて気持ちがいい人を選びたくなるのが、自然な心情ですよね?
私たち応募者は、この心理を狙って行きましょう。
具体的には、相手に語らせて、それを聞いてあげるんです。
なぜなら、面接官は自分の話を聞いてくれる人に好感を持つからです。
これは「人は~」と言い換えた方が適切かもしれません。
あなたも、自分の話を聞いてくれる人には好感を持ちますよね?
しかもそれが、あなたの成功体験や、仕事に対する熱い想いだったら、さらに気持ちいいですよね?
刺さる逆質問とは、面接官に自慢話や自分語りをさせることなんです。
転職面接必勝法:最重要の2つのポイント
要点①
- 面接官の本音:すぐ辞められたら困る
- あなたの対策:志望動機や転職理由を、会社に定着することが伝わるように組み立てる
要点②
- 面接官の本音:活躍してくれなかったら困る
- あなたの対策:自己PR(特に職務経歴)を、能力・経験・ポテンシャルが伝わるように組み立てる
① 会社に定着することをアピール(志望動機・転職理由)
志望動機や転職理由は、会社に定着する(=長く勤めたい)ことを伝えられるように組み立てます。
なぜなら、それこそが、面接官が聞きたがっていることだからです。
相手の心理に合わせて、志望動機や転職理由を作ることは、嘘をつくこととは違います。
あなたの中にある、様々な想いの中で、どの部分を前に出して相手に伝えるかという、切り取り方の問題なんです。
このように考え、志望動機や転職理由には、会社に定着する感が必ず含まれるようにします。
過去に転職経験がある人は、過去の転職理由についても聞かれる可能性が高いので、同様の観点での再考が必要です。
蛇足かもしれませんが、前の会社や上司の悪口は禁句です。志望動機と転職理由は必ず前向きなものにします。
ちなみに私の場合、今回の転職では、下記の要素を志望動機と転職理由の中に散りばめました。
- キャリアアップしたいこと
- 経験できる業務の幅が広がること
- そんな会社で着実に経験を重ねて行きたいこと
- この仕事が自分に合っていて今後も続けて行きたいこと
- 在宅勤務という働き方が自分の希望に合うこと
- 長く続けることで老後になってもフリーランスとして稼げる力をつけたいこと
注意点
② 会社で活躍することをアピール(自己PR)
自己PRは、会社の戦力になることを伝えられるように組み立てます。
その理由は、それこそが、面接官が聞きたがっていることだからです。
具体的には、職務経歴、あなたの強みと弱み、過去の成功/失敗体験などが、自己PRの場になります。
例えば、職務経歴の場合、事実のとおりに、情報を羅列するのは得策ではありません。
あなたの経験の中から、今回の応募職種に関係がある部分を前面に出して、話を組み立てるんです。
当然、時系列の中で、それぞれの情報が持つ重みづけも変わってきます。
この仕事に関係がある部分を重点的に、それ以外は軽く流すなどの、メリハリが必要になります。
「あなたの強みと弱み」や「過去の成功/失敗体験」も考え方は同じです。
まだ職歴が浅くてアピールできる内容がないよ・・・という方は、能力や経験よりも、ポテンシャルのアピールを前面に出して行きましょう。
私がよく使っていて、他の業界や職種にも汎用性があるものとしては、
- 自主性と協調性の両方がある
- 厳しいタイムラインの中でもやりくりしてきた経験
- ミスしたときの事後対応(隠したり嘘をつかない、速やかな鎮火と再発防止策)
- 英語力
などが考えられます。
転職面接必勝法:たった1つ、最強の逆質問
要点③
- 面接官の本音:自分の話を聞いてくれる人に好感を持つ
- あなたの対策:面接官に自慢話や自分語りをさせ、気持ちよくなってもらう
③ 面接官の成功体験や、仕事に対する熱い想いを語らせる
逆質問は、面接官にとどめを刺すチャンスです。
今までは志望動機、転職理由などで、あなたが会社に定着すること、戦力になれることをアピールしてきました。
この時点で面接官のポイントはかなり稼げていますが、そこで満足せず、最後のとどめを刺しに行きましょう。
具体的には、逆質問で面接官に語ってもらい、気持ちよくなってもらうんです。
面接官に語らせる内容は、面接官の成功体験や、仕事に対する熱い想いなど、自慢話や自分語り系のものが向いています。
例えば、下記のようなものが考えられます。
- ○○さんがこの仕事をするうえで大切にしていることは?
- 今までこの仕事をやってきて大変だったことと、それを乗り越えた方法は?
- ○○という商品(またはサービス)を開発するうえで大変だったことや、それを乗り越えた方法は?
- 部門長(または上司やその他の役職)は誰でもなれるものではないと思いますが、○○さんが部門長にまで昇進できた秘訣は?(今後のキャリア形成や日々の業務の中で意識して行きたい)
これ以外にも思いつくものがあれば、それでも構いません。
とにかく相手が気持ちよくなりそうな、自慢話や自分語り系の話を引き出せれば逆質問は成功です。
面接の流れ:転職面接必勝法シュミレーション
最後に、面接の流れを確認し、刺さる志望動機・転職理由・自己PR・逆質問を、どこで発動していくかを確認しておきましょう。
私は過去に10回以上の面接を経験していますが、面接の流れはほぼ間違いなく下記のとおりです。
面接の流れ
- 入室・挨拶・自己紹介
- 職務経歴
- 志望動機
- 転職理由
- その他(強みと弱み、成功/失敗体験など)
- 逆質問
1. 入室・挨拶・自己紹介 ⬅︎ 元気よく簡潔に
入室と挨拶は面接官の目を見て、元気よく簡潔に行きます。
ちなみに、有名なメラビアンの法則では「第一印象は出会って数秒で決まる。情報の重みは視覚55%、聴覚38%、言語7%」と言われています。
言葉の細かな言い回しに気を取られるより、元気よく簡潔に行った方が得策です。
2. 職務経歴 ⬅︎ 戦力になれること
職務経歴では、「募集されているポジションで」戦力になれることをアピールします。
「募集されているポジションで」というのが重要で、過去の経歴を何でもかんでも均等に語るのは得策ではありません。
企業の募集要項から、求める経験・能力や人物像を確認し、そこに合わせた内容を作り込みます。
3. 志望動機 ⬅︎ 会社に定着すること
志望動機では、あなたが会社に定着することをアピールします。
その会社に長く勤める意志があることを、熱意を持って語れるとベストです。
4. 転職理由 ⬅︎ 会社に定着すること
転職理由も、あなたが会社に定着することをアピールします。
転職理由は志望動機と関連するため、相互に矛盾がないよう、一貫性を持たせます。
今の企業や上司の悪口など、ネガティブな発言は禁句です。
5. その他(強みと弱み、成功/失敗体験など) ⬅︎ 戦力になれること
あなたの強みと弱み、成功/失敗体験などは、その他としてまとめました。
これらは聞かれることもありますが、聞かれないこともあります。
聞かれた時に備えて、一応準備しておきます。
職務経歴と同様で、あてずっぽうにアピールするのではなく、募集ポジションにマッチした内容を語ることが大切です。
6. 逆質問 ⬅︎ 面接官に気持ちよくなってもらう
逆質問では、面接官の話を引き出し、聞いてあげることで、面接官に気持ちよくなってもらいます。
人は自分の話を聞いてもらえるとうれしいですし、話を聞いてくれる人に好感を持つためです。
語らせる内容は、面接官の成功体験や、仕事への想いなど、自慢話や自分語り系が効果的です。
想定外の質問が来た時は
ほとんどの面接は上記の流れで進みます。
おそらく、企業は年に何度も面接をするので、面接の流れをテンプレ化した方が、効率がいいからだと思います。
つまり、上記以外の質問は、特殊な質問と言っても過言ではなく、面接官もそのことはわかって聞いているはずです。
ですので、特殊な質問に対しては、無理に即答しようとせず、「その質問は想定外でした、少し考えさせてください」など、正直に言い、想定外の状況にも落ち着いて対応できる感を出して行けばOKです。
(まとめ)転職面接必勝法
面接官の本音から逆算した2+1の作戦
- 概要:面接官の本音から逆算!刺さる志望動機・転職理由・自己PR・逆質問のすべてを含む
- 面接官の本音① すぐ辞められたら困る
- あなたの対策① 志望動機や転職理由を、会社に定着することが伝わるように組み立てる
- 面接官の本音② 活躍してくれなかったら困る
- あなたの対策② 自己PR(職務経歴など)を、会社で活躍することが伝わるように組み立てる
- 面接官の本音③ 自分の話を聞いてくれる人に好感を持つ
- あなたの対策③ 面接官に自慢話や自分語りをさせ、気持ちよくなってもらう
最後に、
これらをすべて抑えることができれば、面接対策としては十分です。
万が一落ちたとしたら、それは他の候補者が面接をよっぽど上手くやったか、もしくは、ずば抜けた能力や経験を持っていたか。
他の候補者のことは、あなたや私にはコントロールできないので、考えてもしょうがないですよね。
そこは割り切って、私たちは自分にできること、やるべきことに集中しましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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