Googleの検索ボックスに「上司 理不尽」と入力すると、次のようなサジェストが表示されます。
上司 理不尽のサジェスト
- 上司 理不尽
- 上司 理不尽 対応
- 上司 理不尽 辞めたい
- 上司 理不尽 退職
- 上司 理不尽 ストレス
- 上司 理不尽 なぜ
これらの結果は、多くの人が「上司の理不尽」に悩みやストレスを抱えていることを示唆しています。
- 上司ガチャで外れを引いた、上司と合わない。
- 上司に理不尽な扱い、叱責を受けた。
- 職場の人間関係も悪い。
- 仕事量や残業が理不尽に多い、休みが取れない。
などでお悩みの方は、大変お気の毒ですし、そのような上司や会社には憤りを感じます。
私も一時期このような問題で悩んだこともありました。
しかし幸運なことに、私は社会人人生のほとんどを、理不尽のないホワイト企業で過ごすことができ、
その経験から、この問題の原因と解決策について思うところがあります。
この記事は、そんな理不尽問題について、原因と解決策をあなたにプレゼンするものです。
その場しのぎの「対応」ではなく、根本的な「解決」を目指しますので、
上司や仕事の理不尽問題でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いた人
日本生まれ日本育ちの日本人。英語力をきっかけに外資系に転職し10年以上、4社目。英語や転職をテーマにブログを書いています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。
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上司の理不尽はなぜ起こるのか?
上司の理不尽:3つの原因
- 仕事の役割分担が明文化されていない
- パワハラ通報窓口がない
- 会社のビジネスモデルに問題がある
仕事の役割分担が明文化されていない
上司の理不尽が起こる1つ目の原因は「仕事の役割分担が明文化されていない」ことです。
- なぜこの仕事を私がやらなきゃいけないの?
- なぜいつも私なの?
- それって本来はあなたの(またはあの人の)仕事じゃない?
という問題は、仕事の役割分担が明文化されていない状況で起こってしまいます。
逆に考えると、すべて明文化されていたら、「ここにこう書いてあるから(または書いてないから)、これは私の仕事ではありません」と、正当な反論することができます。
パワハラ通報窓口がない
上司の理不尽が起こる2つ目の原因は「パワハラ通報窓口がない」ことです。
法律が犯罪の抑止力として働いているように、パワハラ通報窓口は上司の理不尽の抑止力になります。
法律がなかったら無法地帯になってしまうように、パワハラ通報窓口がないから上司の理不尽が横行してしまう。
みんなの前で、または密室ででも、理不尽な扱い、叱責をされるのも、パワハラ通報窓口がないから上司が調子に乗る。
仕事の役割分担とも根底では共通しますが、上司の理不尽問題の本質は、
会社の中にルールがないこと、上司という人間の暴走を抑止する仕組みがないことにあります。
この仕組みがない状況は、いわゆる上司ガチャで、仮に転職しても、転職先の上司ガチャが当たりか、外れかは運次第。
本質的な解決にはなりません。
会社のビジネスモデルに問題がある
上司の理不尽が起こる3つ目の原因は「会社のビジネスモデルに問題がある」ことです。
クライアントからの要求が理不尽で、こんなに多くの仕事量をたったこれだけの短時間で(たったこれだけの金額で)やらされる。
それを断ってしまうと仕事がなくなってしまうから、理不尽な要求を飲み込まざるを得ない。
上司に為す術はなく、クライアントの理不尽がそのままあなたのところまで波及してしまう。
このような状態は、そもそも会社のビジネスモデルに問題があると言えます。
上司の理不尽問題を根本から解決する方法
上司の理不尽問題を解決する方法
- ジョブディスクリプションのある会社に転職する
- 外資系はジョブディスクリプションが当たり前
- 英語ペラペラじゃなくても上司の理不尽は回避できる
ジョブディスクリプションのある会社に転職する
上司の理不尽問題を根本から解決する方法は、「ジョブディスクリプションのある会社に転職する」ことです。
ジョブディスクリプションとは?
- 直訳:職務記述書
- 意味:組織内の職位ごとに仕事内容を明文化した文書(年収とも紐付く)
上司の理不尽が起こる1つ目の原因「仕事の役割分担が明文化されていない」は、ジョブディスクリプションのある会社に転職することで解決できます。
ジョブディスクリプションがあれば、上司に「いつまでにこれやっといて」と言われても、
「それは私の仕事ではありません(なぜならジョブディスクリプションに書いてないから)」と秒で却下できるわけです。
これに対し、上司は反論できません。
- 仮に、ジョブディスクリプションにない仕事を、強制的に押し付けてきた場合、それはパワハラ通報ボックス行き案件となります。
- 仮に、上司の理不尽が起こる2つ目の原因「パワハラ通報窓口がない」会社であっても、普通の会社であれば、人事に通報すれば解決します。
さらに言うと、ジョブディスクリプションは、仕事の内容だけでなく、難易度も踏まえたうえで記載されれています。
どういうことかと言うと、あなたのこれまでの経験では難しい仕事を、先輩や同僚のサポートなしで押し付けることも、ジョブディスクリプション的にアウトなんです。
外資系はジョブディスクリプションが当たり前
ジョブディスクリプションは日本では馴染みがないようですが、外資系では当たり前にあります。
ですので、私は10年以上の外資系歴の中で、理不尽な上司に出会ったことがありません。
なぜなら、上司の仕事も、私の仕事も、すべてジョブディスクリプションで明文化されているので、理不尽な上司というものが構造的に存在し得ないからです。
実際は1人だけ、理不尽な日本人おっさん上司がいましたが、彼の評判はすこぶる悪く、みんなで人事に通報することで、上司の理不尽問題は解決しました。
彼はある日から突然会社に来なくなり(クビ)、彼の持ち物はオフィスの雑務を担当してくれる人がダンボールに詰めて郵送となりました。
始業時間と終業時間
さらに言うと、日本の会社は始業時間に厳しく終業時間がガバガバとよく聞きますが、外資系企業は真逆です。
フレックスなので始業時間は各自の自由ですし、会社によるところもありますが、たいてい残業には(特に夜10時以降の深夜残業には)上司の承認が必要だったりします。
部下の残業が増えると上司の管理能力が疑われるので、上司はできるだけ残業はさせないようにします。
何が言いたいかというと、残業問題でも、残業の抑止力になっているのは会社の仕組みであるということです。
上司の理不尽も、残業も、個人の努力じゃなくて、会社としての仕組みで予防する。外資系企業ではこれが常識になっています。
英語ペラペラじゃなくても上司の理不尽は回避できる
1. ジョブディスクリプションのある日本企業に転職する
日本企業の中にもジョブディスクリプションのある会社はありますので、英語が不安、外資系はちょっと、という方は、
ジョブディスクリプションの有無をフィルターにして、転職先の企業を探すことをおすすめします。
ジョブディスクリプションは企業の採用ホームページに載っていることもありますし、転職エージェントを通じて入手できることもあります。
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2. 外資系企業に転職する(ジョブディスクリプションがある前提)
外資系企業は英語ペラペラじゃなくても転職できます。
もちろん、業界や職種によって求められる英語力は異なりますが、全員英語ペラペラというのはまったく事実ではありません。
外資系企業には、日本人以外にも、英語非ネイティブ(例えば、中国人、インド人、ドイツ人などナニ人でも)がいて、彼らの英語は決して完璧ではありません。
大切なのは、英語の流暢さではなく、英語で仕事を遂行する能力(シンプルでいいので、5W1Hや論理が明確な英語)です。
その程度でOKだからこそ、私も含め、世界中の英語非ネイティブは、外資系企業で、英語という外国語を使い、仕事ができているんです。
TOEICで言うと800あればベターですが、最低700あれば外資系に転職してOK。
最初は大変かもしれませんが、TOEIC 700あれば英語ど素人ではないので、あきらめずにやって行けば適応できます。
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3. 社会の変化を待つより、自分が変化した方が早い(英語やれ)
日本企業は、なぜジョブディスクリプションがない会社が多いんでしょうね?
文化の違いと言えばそれまでですが、その文化によって上司の理不尽問題が発生しているわけで、
悪い文化をそのままにしておくのは良くないことだと思います。
日本の欧米化の流れの中で、今後日本企業の中にもジョブディスクリプションを持つ会社が増えて来るのかもしれませんが、それがいつになるかは、あなたや私にはコントロールできません。
それよりも、英語を学んで、外資系に転職する方が、確実に簡単で早いです。
上司の理不尽問題でお悩みの方は、いま現在は大変お気の毒だと思いますが、我慢したり、小手先の対処療法で問題の先送りをすることはおすすめできません。
なぜなら「Work is too short to be unhappy at work(職場で不幸でいられるほど人生は長くない)」からです。
英語も外資系転職も、大変と思うか、楽しいと思うかは、気持ちの持ちよう次第ですし、外資系といっても大したことはなく、ネイティブも非ネイティブも同じ人間なので仕事でミスをすることもあります。
私にとっては、英語も外資系転職も、シンプルに、自分の成長として楽しいし、世界と繋がれるのはうれしいし、年収も上がるし、いいことずくしです。
(まとめ)上司や仕事の理不尽がない会社に転職する方法
上司の理不尽はなぜ起こるのか?
- 仕事の役割分担が明文化されていない
- パワハラ通報窓口がない
- 会社のビジネスモデルに問題がある
上司の理不尽問題を根本から解決する方法
- ジョブディスクリプションのある日本企業に転職する
- 外資系企業に転職する(ジョブディスクリプションがある前提)
- 社会の変化を待つより、自分が変化した方が早い(英語やれ)
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