メディカルライターへの転職を検討している方へ
この記事を書いている私は、未経験からメディカルライターに転職し、現在で3年目になります。
率直な実感として、メディカルライターは経験がものを言う仕事だと感じる一方、
最初は誰もが未経験者なわけで、未経験からメディカルライターになることも十分に可能だと感じています。
実際、未経験者OKの求人も普通にありますし、私も未経験者からメディカルライターに転職することができました。
この記事の内容
- メディカルライターの仕事内容(と在宅勤務の話)
- メディカルライターの想定年収
- メディカルライターに転職する方法(未経験・文系・薬剤師)
- メディカルライター求人の探し方(転職サイト・エージェント5選)
過去の私のように、メディカルライターへの転職を考えている方に、参考になれば幸いです。
メディカルライターの仕事内容
メディカルライターの仕事は多岐にわたりますが、大まかには以下の3つがあります。
3つのメディカルライター
- 医療系メディアのメディカルライター
- 広告代理店のメディカルコピーライター
- 製薬企業やCROのメディカルライター
医療系メディアのメディカルライター
医療系の出版社やポータルサイトで、医師から一般の人まで、様々な読者を対象に記事を執筆します。
論文を読む、学会に行く、医師に取材するなど、自ら情報を集め、記事の内容を考え、文章を書きます。
今回紹介する3つのタイプのメディカルライターの中では、「ライター」という言葉のイメージにもっとも近いタイプです。
広告代理店のメディカルコピーライター
医薬品、医療機器、ヘルスケア用品などの販売促進を目的としたライティングです。
仕事内容はマーケティング・プロモーションの企画から広告のコピーライティング、カタログやポスターなどのツール作成、イベントの企画まで多岐にわたります。
勤務先は広告代理店が多いですが、医薬品・医療機器メーカーにもこのような仕事はあります。
製薬企業やCROのメディカルライター
治験の実施や新薬の申請に関するライティングをします。
主な仕事内容は、治験薬概要書、治験実施計画書、治験総括報告書などの治験関連文書の作成や、
新薬の申請のために国に提出する申請資料の作成です。
メディカルライターと在宅勤務
メディカルライターは在宅勤務という働き方が可能です
実際、2020年3月ごろからコロナウイルスの問題がありましたが、私は2月の後半から、この記事を書いている現在まで、一度も会社に出社することなく、在宅勤務という形で仕事をしていました。この点、メディカルライターに転職していて本当に良かったと思います。
会社の近くに住んでいることもあり、今までは気分転換も兼ねて出社をしていましたが、今回のコロナで完全在宅勤務で何の問題もないことに気づいてしまったので、今後はコロナに関係なく、完全在宅勤務に切り替えます。
現在、私は東京在住なのですが、プライベートの用事がある程度片付いたら、以前からずっとやってみたかった、京都や福岡にも引っ越してみたいと思っています。
メディカルライターは在宅勤務が可能なので、東京にいなくても何の問題もなし。慣れ親しんだ今の会社を辞めることなく、住む場所だけ変えることができます。
補足
上記は私が所属する外資系グローバル企業の話です。日本企業も少しずつ変わってきているのでしょうが、もしかしたらここまで自由ではないかもしれません。応募する会社の規定がどうなっているかは、転職エージェントに確認してください。
メディカルライターの年収
メディカルライターの想定年収を、前述3つのカテゴリーで紹介します。
メディカルライターの年収
- 医療系メディアのメディカルライター:500万円~900万円
- 広告代理店のメディカルコピーライター:550万円~900万円
- 製薬企業やCROのメディカルライター:450万円~1200万円
医療系メディアのメディカルライター:500万円~900万円
広告代理店のメディカルコピーライター:550万円~900万円
製薬企業やCROのメディカルライター:450万円~1000万円
※上記の求人はすべてdoda(デューダ)公式サイトから

※年収600万円以上からの転職サイトキャリアカーバー(CAREER CARVER)より
メディカルライターへの転職方法
未経験者がメディカルライターに転職する方法
未経験者はメディカルライティングの知識やアピールポイントが少ないからこそ、
個人で企業に応募するより、転職エージェントに推薦してもらう形を取った方がいいです。
実際、私もこのパターンで、未経験者からメディカルライターに転職することができました。

これも私の転職パターンで、転職エージェントから「こちらは(未経験歓迎とか書いてないけど)未経験者でも応募できますよ。チャレンジしてみませんか?」と紹介していただいたことがきっかけでした。
明記の有無にかかわらず、求人には未経験歓迎から即戦力期待まで様々な濃淡があり、その求人が現実的にどの辺りを求めているかは、転職サイトを眺めているだけではわからないですよね。
それでわかれば転職エージェントの存在意義はないわけで、私たちと企業の間に入って、そのニュアンスを伝えてくれるからこそ、転職エージェントは頼りになると私は思っています。
このような情報はGoogle検索では見つけられないので、未経験者こそ、積極的に転職サイト・エージェントを利用するべきです。
(前述のとおり、会社ごとに在宅勤務の規定が異なるはずなので、この点を質問できるのも転職エージェントを利用するメリットになります)
メディカルライターは未経験からでも十分に転職可能。
実際に未経験者OKの求人もありますし、私自身も未経験者としてメディカルライターに転職しています。
未経験であることを理由に、メディカルライターへの転職をあきらめる必要はありません。
文系出身者がメディカルライターに転職する方法
理由は、翻訳の場合、原文で内容が固定されているため、内容検討の負担がないという点で、文系出身者でも始めやすいことにあります。
翻訳をしながら医薬学の知識を学び、自分がメディカルライターになった時どんな文書を書くことになるのか、実務を通じて学んでしまうんです。
メディカルライターの求人が即戦力を求めている場合、文系出身者かつ未経験者は、一律で全員応募不可となる可能性が高いですが、翻訳経験があれば文系出身という不利を挽回できるアピールポイントになります。
参考までに、翻訳会社の求人としては、以下のようなものがあります。
例:翻訳会社の求人案件 @ doda(デューダ)
薬剤師がメディカルライターに転職する方法
薬キャリなどの薬剤師限定の転職サイトは、「薬剤師」しか登録できず、登録後に求人を探すと、非公開求人を含む様々な求人が出てきます。
薬キャリとは?
- エムスリー(ソニーのグループ会社)が運営する転職サイト。
- 求人数57000件以上、薬剤師登録数No.1。
薬剤師の資格は転職時に強みになりますし、薬剤師としての知識は転職後のメディカルライティング業務に活かすことができます。
薬キャリは1分で登録でき、すぐに非公開求人を見れます。

メディカルライター求人の探し方
おすすめ5選
- doda:国内最大手の強みを活かして幅広くアプローチ
- 薬キャリ:薬剤師資格の強みを活かす
- キャリアカーバー:高年収を狙う①
- JACリクルートメント:高年収を狙う②
- ロバート・ウォルターズ:外資系転職を狙う
転職サイト・エージェントへの登録方法
登録例:このような入力画面から、30秒〜1分程度で登録することができます。
※細部は各社ごとに異なります
doda:国内最大手の強みで幅広くアプローチ
年収のセクションでも紹介したとおり、医療メディア系メディカルライターから広告代理店系メディカルコピライター、製薬企業・CRO系メディカルライター、翻訳会社系メディカルライターまで、幅広い求人を取り揃えています。
未経験者、文系、薬剤師にかかわらず、とりあえず登録はマストの転職サイト・エージェント。
薬キャリ:薬剤師資格の強みを活かす
薬剤師の資格を持っている方は、それだけで有利。メディカルライターは医薬系の文章を書く仕事なので、その強みを活かさない手はありません。薬キャリは薬剤師登録数No.1の転職サイト・エージェントなので、既に登録済みの薬剤師の方もいらっしゃるかもしれませんね。
薬剤師資格を持っているけれど、まだ薬キャリに登録していない方は、今からでも登録マスト。
キャリアカーバー:高年収を狙う①
キャリアカーバーは、リクルートが提携したハイクラス・エグゼクティブ限定の会員制転職サイト・エージェント。直近の年収が600万円以上の方向けのため、使えるかたは限られてしまいますが、年収600万円以上の求人数が6000件以上あり。
条件に合う方は、キャリアカーバーから高年収を狙うのもあり。
JACリクルートメント:高年収を狙う②
JACリクルートメントも高年収を狙う方向けの転職エージェントです。日本および海外で30年以上の歴史を持つ大手転職エージェントで、利用者の93%が「友人・知人に紹介したい」と回答。日系企業だけでなく、外資系企業や海外転職にも強いのが特徴です。
キャリアカーバーとは違い現在の年収は問いません。
ロバート・ウォルターズ:外資系転職を狙う
ロバート・ウォルターズは、外資系・日系グローバル企業への転職に強い転職エージェントです。1985年に英国ロンドンで設立された後、現在では世界の主要都市にオフィスを構えています。日系国内狙いの人には不要ですが、外資系・日系グローバル企業への転職を狙うなら必ず登録すべき定番中の定番。
英語力を活かした仕事をしたい方は、登録マストの転職エージェントです。
(まとめ)メディカルライター転職ガイド
まとめ
- メディカルライターには主に、①医療系メディア、②広告代理店系、③製薬企業・CRO系の3つがある。
- メディカルライターは在宅勤務ができる仕事。
- メディカルライターの想定年収は、450〜1200万円。
- 未経験からメディカルライターに転職するには、転職サイト・エージェントを利用すべき。
- 文系出身者は、翻訳会社からアプローチするのがおすすめ。
- 薬剤師資格を持っている方は、薬剤師限定の転職サイト・エージェントも利用できる。