英語メールの書き方:ありがとうの感謝を伝える - 英語のお礼表現集【thank you/appreciate】

【英語メール書き方 Tips】ありがとうの感謝を伝える - 英語のお礼表現集

とんかつ
お礼のメールで感謝を伝えたい時、英語はどう書けばいいんだろう?
Thank you より appreciate や grateful を使った方がいいのかな?
やきとり
Sushi K
この記事はこんな悩み、疑問に、実例とともに答えます。



この記事を書いた人

今年で外資系歴10年目、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICは対策なしで915(2019年)。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。

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英語のメールで感謝を伝える、3つのコツ

「すみません」より「ありがとう」

日本語ネイティブの感覚だと、相手に何かしてもらった時、感謝の意味で、つい「すみません」と言ってしまいませんか?

気持ちは感謝の「ありがとう」なのに、言葉は謝罪の「すみません」。

私の経験上、英語メールで、感謝の「I'm sorry ~」は一度も見たことがありません。

英語のメールで「ありがとう」を伝える時は、「すみません」の感覚を捨てることが大前提となります。

簡潔かつ具体的に書く

簡潔性

感謝されるのはうれしいけれど、メッセージが長すぎると読むのはダルい。

読み手のことを考えるなら、メールは短い方が、Reader-friendly(読み手に優しい)です。

具体性

受信した感謝のメールが、誰にでも使えそうなテンプレート表現だったら、がっかりしませんか?

私はがっかりします。相手にとって、私はその程度の存在だったのかと。

相手にこう思わせないよう、お礼のメールを書くときは、相手の何に感謝しているのか、具体的に書くと、相手の気持ちに届きやすくなります。

TPOを守る

「英語には敬語がない」と誤解されがちですが、私は敬語はあると思っています。

(それを「敬語」と呼ぶかどうかはさておき、丁寧な表現というのは確実に存在します。)

目上の人には「ありがとう」ではなく「ありがとうございます」。

相手に失礼のないよう、TPOも意識できると、より良いお礼メールが書けるようになります。

TPO = Time(時) Place(場所) Occasion(場合)

英語メールのお礼表現 - 基礎10選

Thank you! / Thanks!

原則社内かつ親しい相手に限り、一言「ありがとう」と伝えたいとき、

私は「Thank you!」や「Thanks!」の1行でメールを返すことが多いです。

応用

時間に余裕があって、ちょっと気を利かすなら

Thank you! 🙂 とか

Thanks! :D など

顔文字をつけると、より親密感を出せたりもします。

Noted with thanks.

これは、相手に何かを教えてもらって、「了解しました。ありがとうございます。」と返すときの定型表現です。

フルで書くなら「Well noted with many thanks.」なのでしょうけど、フルで書いてる人を、私は見たことがありません。

私が受信したことがあるのは、「Noted with many thanks.」くらいまでです。

応用

親しい相手には、私はあえてくずして、「Noted, thanks!」としています。

「with」と4文字タイプするより、「,(カンマ)」+スペースの2タイプの方が楽なので。

定型表現から外れていることは知っていますが、ルールにガチガチにこだわらず、自分なりに柔軟性を持ってやっているつもりです。

Thank you for your email.

相手が新規のメールを送ってきたとき、返信1行目はまずこれです。

そのメールの内容がネガティブなものであっても、とにかく1行目は Thank you for your email.

本音では Thank you と思っていなくても、ビジネスのプロフェッショナルとして、人として、まずは Thank you for your email.

Thank you for your (prompt) reply.

Thank you for your 名詞. は感謝の定型表現です。

Thank you for your reply. で「返信ありがとうございます。」

速やかに返信してくれた場合は

Thank you for your prompt(またはquick) reply(またはresponse).

promptとquickはどちらでも問題ないですが、私の経験上、ビジネスメールではpromptを見ることの方が多いです。

replyとresponseもどちらでもOK。私の好みは、文字数節約の観点からreplyです。

応用

Thank you for your ~は、

  • Thank you for your help.
  • Thank you for your assistance.
  • Thank you for your support.

など、いろいろと応用が効きます。

help, assistance, supportしてくれたことが、たくさんあって、その全てに感謝したいときは、”all"を加えて

Thank you for all your help/assistance/support.


さらに具体的に書くなら

Thank you for your assistance. You are very organized!

これは、ちょっと散らかっていた情報を整理したときに、オーストラリア人の元上司が私に書いてくれた英語メールです。

(organizedは整理整頓されている、という意味)

Thank you for ~.だけでなく、その後に、一手間、一言あることで、自分のやったことをちゃんと見てくれたんだな、と思えた経験でした。


いつもお世話になっている相手には、

Thank you for your continuous support.

continuousを入れることで、「いつも」という意味を追加することができます。

continuous helpやcontinuous assistanceでも、文法的に間違いではないのでしょうけど、私は一度も見たことがありません。

Thank you for letting me know.

Thank you for 動詞ing も感謝の定型表現で、これを応用することでほぼあらゆる表現が可能になります。

let 人 know は「人に ~ を知らせる」の定型表現で、文末の決まり文句「If you have any questions, please let me know.」でもよく見ます。

教えてくれた内容まで書く場合は、

  • Thank you for letting me know about 名詞.
  • Thank you for letting me know that S + V ~.

名詞やS+V~を書くのが面倒な場合は、下記のとおり about this が万能です。

  • Thank you for letting me know about this.

参考

以下の類似表現もご参考まで。

  • Thank you for the information.
  • Thank you for the update.

Thank you for contacting us.

自社のサービスに問い合わせがあった場合、返信はこの1行で始まるのが一般的です。

例えば

Dear customer,

Thank you for contacting us.

〜省略〜

Thank you for your concerns.

concernは「懸念」という意味の名詞です。

他者から何らかの懸念が示された場合、それが的を得ていようと、的外れであろうと、返信の1行目は、とりあえずこれ。

その指摘を受けて、その後どうするかは、後続の文で回答することになります。

Thank you for the heads-up.

heads-upは「注意喚起」という意味の名詞です。

例えば「来週水曜日の3PM〜4PMに、至急で対応してほしいタスクがある。」ことを伝える場合、それはheads-upしていることになります。

heads-upする時、私は件名を [Heads-Up]XXX とします。

相手からheads-upを受け取った場合は 「Thank you for the heads-up.」と返します。

「heads-up」と「heads up」、ハイフンの有無は、どちらでも問題ありません。

Thank you for your feedback.

自分が作成した案に対して、メンバーがコメントをくれた場合に使う表現です。

「Thank you for your comments.」としても、どちらでもOKです。

その他 : It was nice meeting you.

Thank you ~系ではありませんが、お会いできたことに感謝する、定型表現です。

私が最もよく目にするのは、転職エージェントからのメールで、

彼らと対面で会った後、以下の1行で始まるメールをよく受け取ります。

  • It was nice meeting you today.
  • It was nice meeting you yesterday.

電話で話した場合は、

  • It was nice talking with/to you today.
  • It was nice speaking with/to you today.

参考:with と to の違い

with と to の違いは文字どおりです。

お互いに話した場合は with 、自分が一方的に話した場合は to を使います。

参考:talking と speaking の違い

speaking は文字どおり「話す」という意味で、それ以上でも以下でもない、中立なニュアンスのため、ビジネスなどフォーマル場では speaking を使うのがおすすめです。

talking は文字どおり「トーク」という意味で、「お互いに楽しくトークした」というニュアンスも含まれます。

あえて親密感を出したい、かしこまりたくない場合は、ビジネスでもtalkingを使って良いと思います。

具体的に感謝する - 3つの定型表現

Thank you for taking your time to the meeting with us today.

「It was nice meeting you.」をさらに具体的にした表現です。

Thank you for 動詞ing to 名詞. というテンプレにおいて

動詞や名詞を変えることで、あらゆる場面に応用が可能です。

Thank you so much for ~. と so much を入れるとさらに丁寧になります。

Thank you so much for giving me this opportunity.

opportunityは「機会」という意味の名詞です。

転職面接の後は、この1行で始まるメールで、この機会を設定してくれた転職エージェントに感謝しつつ、面接を受けた会社にも伝えてくれるようお願いすると、礼儀正しさをアピールすることができます。

もし面接官や人事担当者のメールアドレスを知っている場合は、彼らに直接メールを送るのもありです。

Thank you so much for providing me with such a great opportunity.

provide 人 with 目的語 = 人に目的語を提供する、という意味のビジネス英語頻出表現です。

2つ目の表現と意味はほぼ同じですが、give より provide の方が単語のレベルが高いため、その分かしこまった感じを出すことができます。

ネイティブ上司がよく使っていた、3つの表現

ここからは、私のネイティブ上司(オーストラリア人)がよく使っていた表現を紹介します。

これらは、メールではなく、会議の時によく聞いたものですが、メールに書いても全然問題ないと思います。

お礼や感謝というのは、形式ではなく、気持ちなので。

「お礼の言い方が形式を外れているから、もうあなたとは絶縁だ」とは絶対になりませんし、

形式にとらわれない、本人自身の言葉の方が、感謝の気持ちは相手に響きます。

I am lucky to have such a wonderful team.

私の上司はよく「I am lucky.」と言っていました。

謙虚な性格が伝わってきて、好感がもてますよね。

彼女と一緒に仕事ができてよかったと、今でも思います。

I'm luckyの後に、何に感謝しているのかを、自分の言葉で続けてください。

It is my privilege to work with you.

privilege (特権)も、上司がよく使っていました。

例えば、

It is my privilege to work with you.

意味の本質としては、ざっくり、lucky と同じなのでしょうけど、「privilege (特権)」と言うことで、luckyよりすごそうな雰囲気になって、感謝に特別感が出せます。

Thank you for your teamwork!

これも上司がよく使っていました。

何か問題が起こった時に、メンバー同士が自主的に動き、各自の役割を分担して、見事に乗り切った時に、

Thank you for your teamwork!

この上司は、こういう時が一番ほめてくれたし、一番よろこんでくれました。

この一言で、がんばってよかったな、また次もがんばろう、と思ったものです。

その他のお礼表現 appreciate/grateful 系

I appreciate ~.

appreciateは「感謝する」という意味の動詞で、以下3つの用法があります。

  • I appreciate you.
  • (あなたに感謝しています。)

  • I really appreciate having this opportunity.
  • (この機会をいただけたことに、本当に感謝しています。)

  • I appreciate that you made efforts to this project.
  • (このプロジェクトにご尽力いただきありがとうございます。)

(reallyはあってもなくても良いですが、あると感謝を強調することができます。)

Thank you ~系以外で、appreciateも使えると、表現の幅が広がりますが、

個人的には、以下2つの理由で、あまり使っていません。

  • Thank you ~系であらゆる種類の「ありがとう」に対応できるため。
  • 英語非ネイティブ(世界人口の95%)にはappreciateが通じない可能性もあるため。

私は、例えば以下のように、Thank you~系の後に、一文追加する形で使うことが多いです。

Thank you so much for your wonderful support. I really appreciate you.

I'm grateful for ~.

gratefulは「感謝している」という意味の形容詞で、典型的な使い方は以下の2パターンがあります。

  • I'm grateful for you.
  • I'm really grateful for your help.

私個人の意見では、これもappreciateと同じで、優先順位は低め。

私はThank you~系を優先して使っています。

参考:英語話者の8割は英語非ネイティブ

英語話者の8割は英語非ネイティブであることと、それに伴う注意点について、以下の記事に詳しく書いています。

これは当ブログのキーメッセージの1つですので、こちらもぜひご覧ください。

過去への感謝と未来への感謝

さて、ここまで紹介してきた表現は、いずれも、メール冒頭で使うもので、過去に起こったことへのお礼表現でした。

しかし、英語の1つの特徴なのか、英語には未来への感謝表現があります。

以下、それらを見ていきましょう。

文末でのお礼(未来への感謝)

I would appreciate 系

以下の表現は文末で使い、未来のアクションに対する感謝の表現です。

  • I would appreciate any advices you could give me.
  • (何かアドバイスがあれば、いただけるとありがたいです。)

  • I would highly appreciate it if you could 動詞 ~.
  • (もし動詞していただけると大変ありがたいです。(Iを前面に出す直接的な表現))

  • It would be highly appreciated it if you could 動詞 ~.
  • (もし動詞していただけると大変ありがたいです。(Iを前面に出さない控えめな表現))

参考

これらの表現は、以下のお願い/依頼メールの書き方でも取り上げています。

Thank you in advance 系

文末での未来感謝には、Thank you in advance 系もあります。

  • Thank you (in advance) for your kind cooperation.
  • (ご協力に(あらかじめ)感謝申し上げます。)

  • Thank you (in advance) for your understanding.
  • (ご理解に(あらかじめ)感謝申し上げます。)

  • Thank you (in advance) for your consideration.
  • (ご考慮に(あらかじめ)感謝申し上げます。)

  • Thank you (in advance) for your attention to this matter.
  • (ご注意に(あらかじめ)感謝申し上げます。)

    ※ in advanceがなくても、未来への感謝表現として成立します。

I would appreciate 系 と Thank you in advance 系 を合わせて、私は以下のようにすることが多いです。

前略

It would be highly appreciated if you could complete this task within this week.

Thank you so much in advance.

Kind regards,
Taro

まとめ

お礼/感謝/ありがとうのメール

  • 英語は「すみません」より「ありがとう」
  • 簡潔に、具体的に、TPOを守って書く
  • Thank you ~系の表現であらゆる状況に対応できる
  • 感謝の内容を具体的に書くのが上級表現
  • privilege (特権)を使うと、特別感を出せる
  • メール冒頭では過去へ、文末では未来へ感謝する

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Sushi GPT

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年以上(4社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEICは対策なしのぶっつけで915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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