英語の発音/訛り(なまり)が気になる方へ。
この記事は、英語ネイティブ、非ネイティブの訛りを動画で紹介し、世界の現実をお伝えするために書きました。
英語ネイティブでさえ訛っていること、
非ネイティブで訛っていない人はいないこと、
そんな発音を一回で聞き取れなくてもあなたのせいではないことを、動画でお示しします。
日本人にありがちな謎の完璧主義は一旦忘れてください。
世界の現実を知ることで、良い意味で開き直り、ポジティブになっていただきたいです。
英語の発音、聞き取りで悩む、全ての人にとどきますように。
この記事を書いた人
今年で外資系歴10年目、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICは対策なしで915(2019年)。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。
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失敗しない英語学習法:基礎・独学・オンライン英会話・コーチング・アプリ x TOEIC
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英語の発音/訛り - 各国まとめ
世界の英語の発音を聞いてみよう
約6分のこの動画に、下記15ヶ国の人が話す英語がまとまっています。
まずはざっくり、世界の英語の全体像を、感じてみてください。
世界の英語の全体像
- 0:00 - アメリカ人の英語
- 0:23 - イタリア人の英語
- 0:53 - 中国人の英語
- 1:27 - イラク人の英語
- 1:50 - フランス人の英語
- 2:20 - スペイン人の英語
- 2:43 - イギリス人の英語
- 3:10 - ドイツ人の英語
- 3:37 - メキシコ人の英語
- 4:04 - 日本人の英語
- 4:30 - ロシア人の英語
- 4:58 - ブラジル人の英語
- 5:20 - インドネシア人の英語
- 5:43 - インド人の英語
いかがでしたでしょうか?
全て完璧に聞き取れたという方は、少なかったんじゃないでしょうか。
外資系10年目、TOEIC 915点の私でも、全て完璧には聞き取れませんでした。
(一回で全て聞き取れなくても、それは普通のことなので、心配しないでください。大丈夫です。)
私はこの動画から以下のことが学べると思います。
世界の英語から学べること
- 英語話者の大多数は英語非ネイティブで、みんな訛っている → 自分の発音/訛りを恥ずかしがるのは損
- 英語ネイティブは少数派 → ネイティブの英語が聞き取れるだけでは世界では通用しない
- 世界の英語の発音/訛りはこんなに多様 → 一回で全て聞き取れなくても不思議じゃない(自分のリスニング力不足を責めるのは損)
英語の発音/訛りで3000万回以上再生されている動画
英語ネイティブの発音でさえ訛っている
これは世界的にバズり、2020年1月現在、3000万回以上再生されている、
世界各国、様々な英語のアクセントをモノマネした、イギリス人YouTuberの動画です。
一人で24種類もの発音をモノマネするなんて、すごいですよね。
(自分が日本語で24の方言をモノマネするのを想像すると、そのすごさがわかると思います)
具体的な内容は下記のとおり。まずは前半の英語ネイティブパートをご覧ください。
ネイティブパート
- 1:00 - Fast London Cockney
- 1:10 - London Street
- 1:20 - Formal RP (Received Pronunciation=容認発音=標準発音)
- 1:32 - Posh Upper Class Accent
- 1:46 - English West Country - British
- 1:57 - British - Northern English - Manchester
- 2:08 - Northern English - Liverpool (Aka the Scouser Accent)
- 2:29 - British - Welsh
- 2:46 - British - Scottish
- 3:02 - Irish (Type 1)
- 3:15 - Irish (Type 2)
- 3:30 - US American - General Accent
- 3:50 - US American - New York / Italian American
- 4:00 - US American - Redneck / Southern
- 4:24 - Australian - General Accent
- 4:44 - 非ネイティブパート(後述)
なんと、ネイティブパートだけで、訛りの数は15種類!
ネイティブの英語がこんなに多様で、こんなに訛っていることに、衝撃を受けませんか?
でも、よく考えたら、当然のことだと思います。
なぜなら、日本語にも、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄のそれぞれに、発音/訛りの特徴がありますし、各地方をもっと細かく分けたら、さらに多様な発音/訛りがあるでしょうし。
でも、その全てが日本語ネイティブなんですよね。
そう考えたら、英語ネイティブの発音/訛りが多様であっても、全然不思議ではありません。
私はこの動画から以下のことが学べると思います。
ネイティブの訛りから学べること
- 英語ネイティブでさえ訛っている → 自分の発音を恥ずかしがるのは損
- 英語ネイティブの中でも標準発音(※)は少数派 → 標準発音が聞き取れるだけではネイティブには通用しない
- 英語ネイティブの発音/訛りはこんなに多様 → 一発で全て聞き取れなくても不思議じゃない(自分のリスニング力不足を責めるのは損)
※「1:20 - Formal RP」と「3:30 - US American - General Accent」
英語非ネイティブの発音も訛っている
先ほどと同じ動画です。
ここからは後半(4:44~)の英語非ネイティブパートを見ていきましょう。
彼のモノマネは本当にお見事。すばらしい才能だと思います。
非ネイティブパート
- 4:33 - ここまでネイティブパート(前述)
- 4:44 - French
- 5:00 - German
- 5:13 - Russian
- 5:33 - Italian
- 5:50 - Chinese
- 6:00 - Japanese
- 6:22 - Indian
- 6:38 - South African
- 6:54 - Nigerian
世界100都市を旅し、外資系で10年目になる経験(世界中のネイティブ、非ネイティブと英語で仕事)から、彼のモノマネは各国の特徴をうまく表現できていると思います。
ただ、日本人の英語はどうなんでしょう?
昭和初期とか、サムライの時代とか、この動画投稿者にとってはそんなイメージで止まっているのかもしれません ^^;
メッセージ
聞き取り - 世界で通用する英語力とは?
世界の英語話者数
- 世界の英語話者は17.5億人 (Harvard Business Review (2012))
- 英語ネイティブは3.9億人 (The Statistics Portal (2018))
- 世界人口は76億人 (worldmeters (2018))
つまり
- 英語話者の8割は非ネイティブ (1 - 3.9/17.5 = 0.78)
- 英語ネイティブは全人口の5% (3.9/76 = 0.05)
- 世界人口の95%は非ネイティブ
上記の数値は、下記の実体験とも合致します。
私の実体験
- 世界100都市を旅して話した相手は9割が英語非ネイティブ
- 世界50ヶ国にオフィスをもつグローバル企業で一緒に仕事をした相手は9割が英語非ネイティブ
英語を勉強する理由は人それぞれでしょうが、根底で共通するのは、
「英語で自分の世界を広げたい」という気持ちではないでしょうか。
「世界人口の5%という、ごく少数の英語ネイティブとだけコミュニケーションがとれればいい、残りの95%は自分には関係ない。」 という人は、おそらく少ないと思います。
なのに、英語の話になると、ネイティブに通じるとか、通じないとか、その発音ネイティブに笑われますとか、ネイティブは「I'm fine, thank you, and you?」なんて言わないとか、なんだかピントがずれている。
私はこのことに強い違和感を感じます。
誤解のないように書いておくと、ネイティブの標準発音を学ぶことは悪いことではないですし、むしろ英語学習者としてはぜひやるべきことだと思います。
でも、英語非ネイティブの現実での影響力を考えたら、非ネイティブの英語に対応することは避けて通れないのが現実です。
世界で通用する英語力を身につけるためには、もっと非ネイティブ英語への対応も考えていくべきですし、
世界の英語がこんなもんなんだから、あなたや多くの日本人英語学習者だけが、完璧主義にこだわる理由やメリットもないはずです。
発音/訛り - 正しい発音は誰のため?
英語の発音って「正しく発音できなきゃ恥ずかしい」じゃなくて「正しく発音できれば相手が聞き取りやすい」と考えられたらいいなと思った。
最初は細かいこと気にせずガンガン話せばいいんだけど、最終的に目指すとこはここ。自分のためじゃなくて、相手のため。
— Im_Very_OK (@Im_Very_OK) 2018年9月9日
これは私の個人アカウントのツイートなのですが、私は今まで、自分目線で英語の発音/訛りを気にしていました。
でも本当は「正しい発音は相手のため」と考えるべきなのだと今は思っています。
英語ネイティブも非ネイティブも、世界中でみんな訛っているので、
最初は恥ずかしがらず、積極的に話せばいいのですが、
「最終的に目指すのはここ」、と、頭の片隅にでも入れておくと、相手に配慮した英語が話せるようになると思います。
「正しく発音できなきゃ恥ずかしい」じゃなくて「正しく発音できれば相手が聞き取りやすい」
この考え方に共感してもらえるとうれしいです。
まとめ
世界の英語の発音/訛り
- 英語ネイティブも非ネイティブもみんな訛ってる → 自分の発音/訛りを恥ずかしがるのは損
- 英語ネイティブは少数派 → ネイティブの英語が聞き取れるだけでは世界では通用しない
- 世界で通用する英語力=非ネイティブ英語にどれだけ対応できるか
- 正しい発音は相手のため=「正しく発音できなきゃ恥ずかしい」じゃなくて「正しく発音できれば相手が聞き取りやすい」
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参考:グローバル企業の雰囲気を感じるなら EFイングリッシュライブ
EFイングリッシュライブとは?
- 一言で言うと:世界でもっとも人気のある英会話スクールのオンライン版。
- 強み:規模のメリットを活かし、ネイティブ講師のレッスンを業界最安値で提供している。
- 実績:今までに、世界150カ国以上2000万人の英語学習者、1500社以上のグローバル企業(マクドナルド、トヨタ、P&Gなど)、数々のオリンピック(1988年ソウル、2008年北京、2014年ソチ、2016年リオデジャネイロ、2018年ピョンチャン)にて語学研修導入実績あり(現在は2020年東京オリンピックに向けても日本人スタッフへ語学研修を提供中)。
- 教材:世界トップクラスのアカデミックチーム(世界の言語学者やケンブリッジ大学、ハーバード大学などの著名な教育機関と共同研究を行なう)が監修。
- 講師:全員が英語ネイティブかつ全員が英語を教える有資格者。
世界の英語を無料で体験するには、EFイングリッシュライブという選択肢があります。
特におすすめなのが、世界最大級のオンライン英会話だからこそのグループレッスン。
世界中の英語学習者が話す、多様なグローバルイングリッシュを体験できます。
(無料体験レッスンで3回経験できます)
このグループレッスンは、グローバル企業の電話会議と多くの共通点があるので、将来外資系転職を考えている方にとっては、良い経験になります。
- 「みんなの発音に訛りがあること」
- 「みんな英語が完璧じゃなくても積極的に発言すること」
- 「人によっては通信環境が悪く聞き取りにくい場合もあること」
など。
グローバル企業での電話会議では、こういったメンバー、環境の中で、話をしていく能力が求められます。
簡単ではないですが、これこそが、世界で通用する英語力。
「ネイティブの英語だけ聞いていたら、世界の現場では全然通用しなかった・・・」
とならないよう、目指すべき場所がどんなところなのか、無料体験レッスンで、ちょっとのぞいてみてはいかがでしょうか。
詳細は、下記の公式サイトまたは私の詳細記事をご覧ください。
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ネイティブのレッスンが最安!EF English Liveの評判・口コミ・料金・無料体験【オンライン英会話】
オンライン英会話にEF English Live(EFイングリッシュライブ)を検討している方へ。 この記事は、外資系10年目になる筆者が、EF English Live(EFイングリッシュライブ)をレ ...
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