英語メールの書き方:ビジネス英語の略語【EOB/COBの意味など最重要7つ】

【英語メール書き方 Tips】ビジネス英語の略語、最重要7つ+私がASAPやBTWを使わない理由

とんかつ
英語の略語が多すぎる。最も良く使われるものに絞って知りたいな。
ASAPやBTWは有名だけど、使わない方がいいの?
やきとり
Sushi K
この記事はこんな悩み、疑問に、実例とともに答えます。



この記事を書いた人

今年で外資系歴10年目、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICは対策なしで915(2019年)。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。

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ビジネス英語の最重要7つの略語 - 知らないと業務に支障が出る

COB : Close of Business

COB = Close of Business = 就業時間終了までに

厳密に言うなら、各国それぞれの業務終了時間(USなら5PM)のことを差しますが、私は「その日中」くらいの感覚で使っています。

なぜなら、日本とUSはタイムゾーンが違うので、厳密に「何時まで」を気にすることに意味がないためです。

COB at your local time と、あなたの現地時間でのCOB と明記してあげると、相手に親切です。

文脈から、日本とUSのどちらのCOBを差しているか、わかることがほとんどですが、場合によっては、相手によっては、どちらかに疑問を持つ可能性もゼロではないので。

また、相手が複数、世界各国に散らばっている場合(例えば、US、EU、中国など)、各自のCOBは異なるため、ここでも「COB at your local time」としてあげると、相手に親切です。

EOB : End of Business Day

EOB = End of Business Day は、COBと意味、使い方ともに、完全に同じです。

COBもEOBも業務の期限に関わることのため、これらを知らないと致命的なミスになりかねません。

絶対に覚えるべき超重要略語です。

TBD : To Be Determined

TBD = To Be Determined = 検討中、これから決定する

メール、議事録、進捗管理表などで頻出する表現です。

Toは未来に向かう前置詞 + Be Determined は決定される = これから決定する

というロジックからも、理解しやすい略語だと思います。

TBC : To Be Confirmed

TBD = To Be Confirmed = 検討中、これから確認する

TBDと意味、使い方は同じです。

TBDとTBCの違いは、私はほとんど気にしていません。

「determine=決定する」も「confirm=確認する」も、意味はほとんど同じなので。

あえて違いに切り込むなら、

今後の業務の方向性に関わることは「決定する」感のあるTBD、

ただ情報を確認するだけなら「確認する」感のあるTBC、としています。

NA(N/A, N.A.) : Not Applicable, Not Available

Not Applicable = 該当なし

Not Available = 入手不可

メールはもちろん、管理表、一覧表、報告書、議事録などでよく見る表現。

地味だけど、知っていると細部の理解がスムーズになる、重要略語です。

FYI : For Your Information

FYI = For Your Information = 参考まで

FYI は、メールを転送するときによく使う表現です。

Dear 〇〇 も Kind regards, もなく、ただ FYI だけで転送。

私もよく使っています。

FAQ : Frequently Asked Question

FAQ = Frequently Asked Question = よくある質問

これはビジネス英語の略語というより、一般常識レベルかもしれません。

だからこそ、知らないと業務に支障をきたす、超基本略語です。

ASAP : 私は使わない

ASAP = As Soon As Possible = できるだけ早く

これもビジネス英語の頻出略語と言えるかもしれませんが、私は使わないようにしています。

詳しくは、後ほど、別途見出しを設けて説明していますので、そちらをご覧ください。

ビジネスで頻出する3つのラテン語

以下3つのラテン語はビジネスメールで頻出する基本用語です。

この機会に、これらもついでに覚えてしまいましょう。

e.g.(またはeg)

e.g. (exempli gratia) = 例えば

例: I'm responsible for AsiaPacific countries, e.g. China, Korea, Taiwan, Singapore, New Zealand, Australia and Japan.

(私はアジア太平洋各国、例えば、中国、韓国、台湾、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリア、日本
、を担当しています。)

i.e.(またはie)

i.e. (id est) = すなわち, 言い換えると

例: We covers most of the major regions across the globe, i.e. North America, South America, EU, AsiaPacific, Middle East, and are now targeting Africa.

(私たちは全世界の主要地域、すなわち、北米、南米、EU、アジア太平洋、中東、をカバーしていて、今はアフリカを狙っています。)

i.e. の前後は ,(カンマ)で挟んで使います。

英語の「すなわち = that is や namely」と同じ使い方です。

etc.

etc. (et cetera) = エトセトラ(〜など)

文中: We prefer a global translation vendor, because they can translate the English original document at the same time to many other languages, such as German, French, Spanish, Chinese, Japanese, etc.

(私たちはグローバルな翻訳ベンダーを好みます、なぜなら、彼らは英語のオリジナル文書を同時に多くの言語、例えばドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、日本語などに、翻訳できるからです。)

文末:We prefer a global translation vendor, because they can translate the English original document to many other languages, such as German, French, Spanish, Chinese, Japanese, etc., at the same time

(私たちはグローバルな翻訳ベンダーを好みます、なぜなら、彼らは英語のオリジナル文書を多くの言語、例えばドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、日本語などに、同時に翻訳できるからです。)

andでつなぐ時は A, B and C となりますが、etc. の場合は、 A, B, C, etc. の形式で、and は不要です。

etcの後に「.」がある点は、少し注意が必要です。文末で使う場合は、「.」がそのままピリオドの役割を果たしますが、文中の場合は、「.」の後に「,」が必要になります。

知っていると便利な略語 - 6選

P.S.(またはPS) : Postscript

P.S.(PS) = Postscript = 追伸

P.S. はメールの本題とは別の話題に触れられる点が便利で、私もよく使います。

P.S. でも PS でも、「.」の有無はどちらでも問題ありません。

P.P.S. (PPS) は 追伸の追伸。本題の他に2つ伝えることがある場合に使います。

F2F : Face to Face

F2F = Face to Face = 対面で

グローバルな環境で仕事をしていると、基本的には、メール、チャット、電話でのコミュニケーションになるので、F2Fという場面は、基本的にありません。

しかし、だからこそ、稀にあった場合、そのことを明確にするために、F2Fと明記することがあります。

THX : Thanks

THX = Thanks = ありがとう

これは、文字から想像がつくかもしれません。

短いメールの最後に一言 THX は、たまに見かける表現です。

しかし、私は一度も使ったことがなく、必ず、Thank you としています。

一応ビジネスなので。

社内かつ、気心のしれた間柄の人とだけで使うのが無難。社外メールに使うのはおすすめしません。

NP : No Problem

NP = No Problem = 問題ありません。

NPは、THXよりさらに出現頻度が低いです。

私は社内の親しい人限定で 「NP, thanks!」と、1行だけのメール返信時に使っています。

w/ : with

w/ = with

これはNPと同じか、もっと、見る機会が少ないですが、一応、頭の片隅には入れておいて良いのかな、というレベルの略語です。

私は、基本は with とフルで書きますが、メールの件名など、文字数を節約したい場合に、使うことを検討します。

w/o : without

w/o = without

w/ とセットで、w/o も、ご参考まで。

私がASAPを使わない理由

ASAP : As Soon As Possible = できるだけ早く

ASAPは、英語の略語を紹介するどのページにも載っている、もっともメジャーな略語の1つですが、私は使わないようにしています。

なぜなら、ASAP=できるだけ早く というのは、自分本位の言葉=相手の立場を軽視している=相手に失礼 だと思うからです。

本当に緊急の場合、私は下記記事で書いたように、別のアプローチで、相手に動いてもらえるような努力をします。

英語ビジネスメールの例文:丁寧な依頼・協力のお願い【緊急時は感情に訴える】
英語メールの書き方:丁寧な依頼・協力のお願い【緊急時は感情に訴える】

とんかつ英語メールでのお願い・依頼は、どう書けばいいのだろう?人にお願いするのって、日本語でも言い方が難しいよね。やきとりSushi K特に緊急の時こそ、相手に失礼のないように気をつけないと。「メール ...

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相手への配慮や、自分なりの努力を全てすっ飛ばして、ASAP。

これは相手に失礼ですよね。相手は、こちらの道具ではないわけですし。

自分が突然 ASAP と言われたら、どう思うかを想像してみるのも良いと思います。

こちらにだって、その日の予定、その日にやろうと思っていた業務があるわけで、あちらの都合で ASAP と言われてもねぇ、となると思います。

私がBTWを使わない理由

BTW : By the way = ところで

BTW も、英語の略語でもっともメジャーなものの1つですが、私は使わないようにしています。

理由は、使うメリットが思いつかないためです。

詳しくは、次の見出しをご覧ください。

原則、略語は使わない

私は、基本的に、略語は使わないようにしています。

「英語 略語」で検索すると、「英語の略語100選」とか「ネイティブが使う略語100個」みたいな記事がたくさんありますが、ただSEO対策で大量に略語を列挙しているだけで、本当に読者のことを考えたサイトだとは思えません。

グローバル企業歴10年以上になる私の経験上、実際に使うもの、見るものは、先に紹介した最重要の7つと、P.S.くらい。

その他の略語は、原則、使いません。その理由は以下の2つです。

略語は雑な表現=丁寧ではない表現だから

私は基本的に「略語を使う=丁寧ではない雑な表現」だと思っています。

極端な例を出すと

  • ありがとうございます。
  • ありがとう。
  • あざす。

省略すればするほど、丁寧ではない、雑な表現になっていますよね。

程度の差こそあれ、言葉を省略するというのは、こういうことなのだと、私は思います。

丁寧な言葉使いが求められるビジネスの場では、原則、略語は使わず、フルで言い切る、書き切ることが、プロフェッショナルな対応というものではないでしょうか。

略語のメリットが、デメリットを上回る時

略語を使うメリットが、デメリットを上回る場合のみ、私は略語を使うことにしています。

例えば、

  • エクセルの狭いセルに入力する時
  • メール内で箇条書きしてる時
  • ビジネスで常識化している略語で、フルで書くことで冗長になる時

先に紹介した最重要7つの略語は、これらの場合に該当します。

明らかに、メリットがデメリットを上回るため、私も躊躇なく使っています。

これらがビジネスの場で常識的に使われているのには、このような実務的なメリットがあるからなのだと思います。

英語非ネイティブがその略語を知っているとは限らないから

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詳しくはこの記事に書いているのですが、この世界は英語非ネイティブが圧倒的な大多数です。

上記記事で紹介した、以下の数字をご覧ください。

  • 世界人口の95%は英語非ネイティブ
  • 英語話者の8割は英語非ネイティブ
  • グローバル企業の9割は英語非ネイティブ

このような状況で、略語を使って、100%相手に通じる保証はどこにもないですよね。

あなたがこのページを見ているのは、略語について知りたかったから(知らなかったから)であり、それは世界中の非ネイティブにとっても同じこと。

そう考えると、自分が知っているから略語を使う(相手が知っているかどうかは知らないけど)、というのは、あまりにも自分本位な考え方で、ビジネス英語うんぬん以前に、人としてどうか、という問題ではないでしょうか。

なので、多くの場合、略語を使うメリット(情報を早く的確に伝えられる。自分がタイプするのが楽。)が、デメリット(雑な表現になる。非ネイティブの中にはその略語を知らない人がいるかもしれない。)を上回るとは、思えないんですよね。少なくとも私には。

仮に「BTW」を使ったからといって、「こいつは失礼だ」、「もう御社とはビジネスしない」とは絶対にならないですけど。

「自分本位なメールを書かない」=「相手のことを最優先に考える」という気持ちにもとづいて、私はBTWやその他の略語を使わないことにしています。

キーメッセージ

英語話者の8割は英語非ネイティブであることと、その注意点は、私がこのブログで伝えたい、キーメッセージの一つです。

こちらの記事もぜひご覧になってみてください。

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まとめ

ビジネス英語の略語

  • COB : Close of Business (就業時間終了までに)
  • EOB : End of Business Day (同上)
  • TBD : To Be Determined (検討中、これから決定する)
  • TBC : To Be Confirmed (検討中、これから確認する)
  • NA : Not Applicable (該当なし), Not Available (入手不可)
  • FYI : For Your Information (参考まで)
  • FAQ : Frequently Asked Question (よくある質問)
  • 言葉を省略するのは、雑な表現であることに要注意
  • その略語、英語非ネイティブには通じないかもしれないことに要注意
  • 略語は、メリットがデメリットを上回る場合に使う

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Sushi GPT

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年以上(4社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEICは対策なしのぶっつけで915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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