「How are you?」への返事は「I’m fine, thank you, and you?」でいいのか?
私も含めた、全ての英語学習者が、一度は悩んだことがあると思います。
ツイッターでは度々このような論争が起こっており、
そのことは、この問題で多くの人が悩んだり、それぞれの意見を持っていることの表れだと思います。
そこでこの記事では、まだ誰も言っていない、私独自の新しい主張をしたいと思います。
主張の根拠は、今年で外資系で10年目になる私の経験で、それをサポートするためにアメリカ人12人の返事を抜き打ちテストしたYouTube動画も紹介します。
私の主張は、次のとおり。
「How are you?」には、毎回必ず「I’m good」と答えよう。
記事本文で、その理由を説明して行きます。
「How are you?」問題はこれで完全解決していると、私は思っています。
もし私の主張と理由に共感していただけたなら、
あなたは今後2度と「How are you?」問題で悩むことはなくなるでしょう。
私の考えを熱く語って行きますので、ぜひ記事本文をご覧ください🔥🔥🔥
この記事を読んでわかること
- 「How are you?」にネイティブはどう答えるのか?
- 風邪や忙しい時はどう答えればいいのか?
- 私が「How are you?」への返事を「I’m good」で固定している理由。
- 返事の後で大切な2つのこと。
この記事を書いた人
今年で外資系歴10年目、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICは対策なしで915(2019年)。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。
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How are you?への返事 - ネイティブはどう答えるのか?
私の英語ネイティブ上司 - 毎回必ず「I'm good」
今年で10年目になる私の外資系経験の中で、オーストラリア人(英語ネイティブ)が上司だったことがあり、
彼女の答えは、毎回必ず「I'm good」でした。
たまに「I'm pretty good」もありましたが、
大きなくくりで言えば、このネイティブ上司は毎回必ず「I'm good」
でも、ちょっと待ってください。
毎回必ず「I’m good」って、なんかおかしくないですか?
人間なんだから「good」じゃない日もあるはずなのに、なんで毎回必ず「I’m good」なの?
そこで私は2つの疑問を持ちました。
私の疑問
- 「I’m good」って嘘ついてる?
- 「How are you?」にまじめに答える気ない?
実はこの疑問にこそ、「How are you?」問題の本質が詰まっているのですが、
そのことを頭に入れたうえで、次の動画をご覧ください。
12人のアメリカ人、抜き打ちテスト
アメリカ人が「How are you?」にどう答えるのか、抜き打ちでテストしてみた、という、Junさん(Hapa英会話チャンネル)の動画を貼りました↑
以下はその結果で、第一声に注目してまとめたものです。
(第二声以降の発言は、Junさんの二言目に影響を受けるため、評価対象から除外しています)
結果
- 9/12人:そもそも質問に答えない(「How are you?」に対して、「How are you?」「What’s up Jun?」「Hey Jun」と返す)
- 3/12人:ちゃんと質問に答えた人は全員「I’m good」
- 12/12人:ネガティブなこと(体調が悪い、忙しい等)は誰も言わない。
この結果からも、動画の空気感からも、ネイティブが「How are you?」にまじめに返事しているとは思えません。
毎回必ず「I’m good」で固定している私のネイティブ上司に通じるものがありますよね。
「How are you?」問題に悩んでいる人にとっては、かなり衝撃の結果だと思います。
私も、ネイティブ上司の返事が毎回「I’m good」なことに疑問を持ち、最終的に、「あ、この人まじめに返事する気ないな」、と気づいたときは中々の衝撃でした。
結論:「How are you?」にはまじめに返事しなくていい
私のネイティブ上司やアメリカ人の動画からわかるように、「How are you?」 はただのアイスブレイク、会話のきっかけであって、誰もまじめに返事をしていません。
二言目以降の会話の中では、good, excellent, super, alright, fine が出てきますが、それぞれに細かな使い分けがあるようにも思えません。
私のネイティブ上司もいつも必ず「I'm good」でしたが、そんなの嘘に決まってます。
人間なんだから good じゃない日もあるはずなのに、毎回必ず「I’m good」は明らかに不自然。
なんで毎回必ず「I’m good」なの?
その答えは、次に続く「風邪の時、忙しい時」を考えるとわかりやすくなります。
「How are you?」への返事 - 風邪の時、忙しい時
「言葉は人をつくる」 だからこそ、口に出す言葉はよく考えて大切に。
「How are you?」は、ただの会話のきっかけなので、「How are you?」への返事そのものよりも、その後に何を話すかの方が重要です。
となると、「How are you?」への返事は、ポジティブな言葉の方が良いですよね。
せっかくこれから会話をしようとしているのに、風邪気味とか、怠いとか、体調が悪いとか、忙しいとか、ネガティブなことを言われたら、あなたはどう思いますか?
このことを想像すると、「How are you?」問題の答えが見えてきます。
以下、風邪の時と忙しい時を例に、考えて行きましょう。
風邪の時も「I’m good」
あなたが風邪を引いていて、本当に辛い時は、「I have a cold」などと言ってもいいと思います。
でも、それを言った場合、その後の会話がどうなるか、少し考えてみてください。
今日は本当に体調が悪いから、元気に会話なんかできないし、できるだけ人と話したくない、相手にも風邪をうつしたくない、など、
「I have a cold」と相手に伝えることに、メリットがあると判断した場合は、そのとおりに言うべきだと思います。
でも、ちょっと怠い、ちょっと寝不足、ちょっと疲れてるくらいであれば、それを正直に言うことに、何のメリットがあるでしょうか?
そんなことを言ったって、会話が盛り下がるだけ。
だったら、細かいことは無視して、「I'm good」とポジティブに返事をする。
ちょっと風邪気味くらいなら、そのことは自分の中で処理して、「I’m good」とポジティブな返事する。
その方がお互いにとって気持ちがいいはずです。
忙しい時も「I’m good」
風邪の時と同じで、「I'm busy」と相手に伝えることに、メリットがない限りは、バカ正直に「I'm busy」と言わない方がいいです。
そもそも、忙しいアピールって、ダサいと思いませんか?
逆に、忙しいアピールをされたら、どう感じますか?
さらに、私の感覚だと、海外の人、特に欧米人は仕事を終えるのが早く、ほとんど残業しないので、忙しい=仕事できないやつと思われてしまうリスクもあります。
風邪の時も、忙しい時も、バカ正直に事実を言う前に、それを言うことのメリットとデメリットを考えてみてください。
メリットが上回るなら、事実を言えばいいと思いますが、そうでなければ、たとえ嘘でも、ポジティブな回答がいい。
good, excellent, super, alright, fine などの中から、毎回どれかを選ぶのがめんどうなら、自分の好きなものを1つ選んで、毎回同じ答えをすれば大丈夫。
私のネイティブ上司は、いつも必ず「I'm good」でしたし、私は次に述べる2つの理由で「I'm good」に固定しています。
「How are you?」への返事 - 私は「I’m good」に固定
2つの理由
- 相手に返事しつつ、自分にスイッチを入れる意味で「I’m good」
- 決断は脳に負担がかかるから、決断の数を少なくするために1つに固定
相手に返事しつつ、自分にスイッチを入れる意味で「I’m good」
全く同じ考え方で、How are you? には必ず I'm good と答えるようにしてます😉
人間だからgoodじゃない日もあるけど、それでもgoodと言うことに意味がある、せっかく会話するのだからポジティブな言葉でスタートしたい、相手に言いつつ自分にスイッチを入れる意味でも私はI'm goodで固定しています💪 https://t.co/oItlbYEqSO
— れおん🌏英語と転職 since 2/19 (@Crossroad_Blog) February 23, 2020
英語で外国の人と話をするのは、大変なことだと思います。
特に初心者のうちは、緊張しますよね。
「How are you?」にどうやって返事しよう?
ネイティブは「I'm fine」なんて言わないのかな?
毎回「I'm fine」でいいのかな?
会話の度にこの問題が気になって、その後の会話に集中できない。
私もそうでした。
でも、これからは、全ての「How are you?」に対し、「I’m good」と言ってみてほしいんです。
「I’m good」と言うことで、自分にスイッチを入れるんです。
「How are you?」への返事なんて、相手も気にしていないので、まじめに答える必要はありません。
私は「How are you?」を利用して、自分にポジティブスイッチを入れています。
決断は脳に負担がかかるから、決断の数を少なくする
専門家いわく、何を着るか、何を食べるか、といった小さな決断を1日中繰り返していると、もっと重要な決断をするのに必要な精神的エネルギーを浪費してしまう。この現象を「決断疲れ」という。
ソース:ジョブズ、ザッカーバーグ……成功者がいつも同じ服を着ているのはなぜ?
Appleのスティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたのは有名な話で、知っておられる方もいらっしゃると思います。
Facebookのマーク・ザッカーバーグやオバマ大統領も同じで、
重要じゃないことで決断し、脳のエネルギーを浪費したくないんですね。
このことからも、「How are you?」に、毎回正直に返事をするのは、デメリットが大きいことがわかります。
あなたが本気で英語を学び、英語を使う環境に身を置きたいなら、もしくは今現在そういう環境にいるなら、
これから何百回、何千回と、「How are you?」 に答え続けることになると思います。
その度に、正直に、その場のアドリブで、事実のとおり、その時の気分や状況を、毎回考えて、答え続けるのでしょうか?
めんどくさくて、やってられなくないですか?
少なくとも、私はやってられません。
だからかどうかはわかりませんが、動画のアメリカ人たちは、誰も真面目に「How are you?」に返事していませんでした。
私のネイティブ上司も毎回必ず「I’m good」
私は脳への負担を減らすという観点からも、「I’m good」に固定しています。
「How are you?」 - 返事の後で大切な2つのこと
- 「How are you?」 = 相手への関心/気づかい
- 「How about you?」 と聞き返そう
「How are you?」 = 相手への関心/気づかい
「How are you?」 = 相手への質問 = 相手への関心 = 相手への気づかい なので、
自分への気づかいに対しては、お礼を返すのが人としての礼儀です。
私のネイティブ上司は、いつも必ず、「I'm good, thank you」でした。
私も必ず、「I'm good」の後は「Thank you」とお礼を言うことにしています。
「Thank you」は「Thanks」でもOKです。
「How about you?」と聞き返そう
もう一つ大切なのが、お礼だけでなく、相手への関心、気づかいも返すことです。
フルで言うと、私のネイティブ上司の返事は、いつも必ず、
「I'm good. Thank you. How about you?」とか、
「I'm good. Thank you. How are you?」とか、
3段構成になっていました。
先の動画のように、友人同士であれば、「Thank you」は省略しても良いのかもしれませんが、友人に対して「Thank you」と言っても、別に問題はないはずです。
友人なので、さらにカジュアルに「Thanks」として、
「I'm good. Thanks. How are you?」
私は相手が誰であっても、「Thank you」や「Thanks」と言って、私への関心=気づかいに対するお礼を言うようにしています。
もちろん最後は、「How about you?」または「How are you?」で、相手へも気づかいを返します。
まとめ
まとめ
- 私の英語ネイティブ上司 → 毎回必ず「I'm good」。
- 12人のアメリカ人、抜き打ちテスト → 全員まじめに答えない。
- ネガティブなこと(体調が悪い、忙しい等)は絶対に言わない。
- 「How are you?」にはまじめに答えなくていい。
- 「言葉は人をつくる」 だからこそ、口に出す言葉はよく考えて大切に。
- 私は「I’m good」で固定(自分へのポジティブスイッチ+無駄な決断はしない)。
- 相手にお礼を言い、同じことを聞き返そう。
この記事は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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