転職心理の罠!現状維持バイアスの外し方・克服する3つの方法【目先の楽に逃げると後でもっと後悔する】

転職の心理学:現状維持バイアスの外し方・克服する3つの方法(目先の楽に逃げると後でもっと後悔する)


現状維持バイアスとは、変化をためらい現状を維持しようとする、心理作用のことです。

これは人間なら誰もが持っているものですが、だからと言って放置していいものではありません。

なぜなら、現状維持バイアスは個人の主観でしかなく、事実や客観性を欠いているからです。

例えば、転職を考えているけど、何ヶ月、何年と、ズルズルと決断を先延ばしにしている。

この判断は、客観的に見て、本当に正しいのでしょうか?

自ら変化するにはエネルギーが要りますから、現状を維持したくなる気持ちはわかります。

しかし、目先の楽に逃げていると、後でもっと後悔することになりかねません。

(例:20代なら転職しやすかったのが、30代、40代、50代となるにつれ転職しにくくなる。)

そこでこの記事では、転職における現状維持バイアスの外し方・克服方法を3つ紹介します。

今の会社に居続けるという判断が、本当に正しいのか?現状維持バイアスの罠にはまっていないか?

今一度、冷静になって、考えてみてください。

この記事を読んでわかること

  • 現状維持バイアスの外し方・克服する3つの方法

この記事を書いた人

日本生まれ日本育ちの日本人。英語力をきっかけに外資系に転職し今年で外資系10年目、4社目。英語や転職をテーマにブログを書いています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。

【脱・失敗】転職・退職の注意点と解決方法【リスク回避】
【脱・失敗】転職・退職の注意点と解決方法

5回転職してわかった10のこと 人生は転職で本当に変わる。 転職先は意外な程たくさんある。 ホワイト企業は普通に存在する。 ダメな会社は優秀な人から辞めて行く。 転職に罪悪感は不要。社員に辞められる会 ...

続きを見る


おすすめ転職エージェントJACリクルートメント300x250バナー



転職における現状維持バイアスの外し方・克服する3つの方法

  1. 現状を整理する。
  2. 絶対に譲れないラインを明確にする。
  3. 第3者に客観的な意見を聞く。

現状を整理する。

転職の心理学:現状維持バイアスの外し方・克服する3つの方法_現状を整理する


まずは、感情や思い込みを排除して、事実を確認してみてください。

例えば、


今の会社にはどんな問題がありますか?

  • 勤務時間、給与水準、在宅勤務不可など、労働条件が悪い。
  • 成果を出したのに、それに見合う公平な評価をしてもらえない。
  • 上司からのパワハラ・セクハラ、同僚からのいじめ・嫌がらせなど、人間関係が最悪。
  • はっきり言ってブラック企業。このままだと心身ともに壊れてしまう。
  • ホワイト企業だけど、ぬるすぎて成長できない。このままだと外では通用しない社会人になってしまいそう。


あなたがこの記事を読んでいるということは、きっと上記のどれかには心当たりがあるのだと思います。

そこで次の質問ですが、世の中の会社は今の会社だけでしょうか?

答えは当然 NO ですよね。

会社は他にもたくさんあります。

今の会社に不満があるのに、我慢して居続ける理由やメリットなんて何一つありません。

世の中には他にもたくさんの会社がある。

これが厳然たる事実です。

絶対に譲れないラインを明確にする。

転職の心理学:現状維持バイアスの外し方・克服する3つの方法?絶対に譲れないラインを明確にする


転職はある種のチャレンジであり、チャレンジに失敗はつきものです。

そこで怖いのは、失敗した時、どこまで落ちていくのかがわからない場合だと思いますが、

逆に考えると、最悪のケースを想定できれば、それ以下はないわけで、ひとまずの安心材料になるわけです。


そこで役立つのが、次の質問です。


あなたが絶対に譲れないものはなんですか?

  • 給料
  • 勤務時間(残業なし、時短勤務など)
  • 勤務形態(在宅勤務)
  • 通勤時間
  • 職場の人間関係
  • 家族や子供との時間


今の会社がこのラインに触れている場合は転職すべきですし、

このラインさえ守れれば、転職で大失敗することはありません。

むしろこれらが実現できたなら、それは転職成功です。


自分の中に、確固たる軸があれば、大失敗することはありませんので、そこを基準に積極的にチャレンジしていってください。

転職前に、絶対防衛ラインを明確にしておくことで、後悔のない転職ができるようになります。

第3者に客観的な意見を聞く。

第3者の例

  • 家族や社外の友人・知人
  • 転職エージェント


現状維持バイアスの「バイアス」とは、「偏り」「偏見」「先入観」という意味なので、

そこへのカウンターは「客観性」になります。

その客観性を得るための方法が、第3者の意見を聞くことなわけです。

家族や社外の友人・知人



身近なところでは、家族や社外の友人・知人が思い浮かぶと思います。

確かに、それも悪くないのですが、1点注意してほしいことがあります。


ここに注意

「仕事が辛いのは、給料が安いのは、どこも同じ。」


という方向の話になる可能性があるわけですが、それは本当でしょうか?

日本にある何百万という会社の中で、あなたと家族や友人・知人が知っている会社は、多くても数十社のはず。

仮に、10➗100万で計算すると、0.0001%。

0.0001%しか知らないのに、何を根拠にそう言っているのか?

狭い世界の思い込みで、変化することを諦めないでください。

転職エージェント




相談相手として最もおすすめなのが、転職エージェントです。

なぜなら彼らは転職のプロであり、あなたが狙っている業界の企業のことを、誰よりも熟知しているからです。

そんな転職のプロに、あなたの今の「年収」「労働環境」「抱えている不満」を聞いてもらうことで、

あなたの本当の市場価値や、不満を改善できる転職先候補を、客観的な視点から教えてもらえます。

これに限らず、転職エージェントのサービスはすべて無料なので、積極的に利用していきましょう。


ただし、転職エージェントと話すときの注意点は、下記のとおりです。


ここに注意

  • 転職エージェントには、あなたに転職してほしいバイアスがある。
  • 理由:転職エージェントはあなたの転職が成功すると、転職先企業から成果報酬を得られるから(これが転職エージェントのサービスが無料な理由です)。

このバイアスの外し方は、上記のバイアスがあることを知っておくことと、自分自身をしっかり持つことです。

転職エージェントに何を言われようと、あくまでも参考としてとらえる。

最後に判断するのはあなた自身。

これさえしっかりできれば、転職エージェントは無料で利用できるすばらしいサービスになり得ます。

自分が現状維持バイアスにかかっているかも?と思ったときは、転職のプロである転職エージェントから、客観的な意見を聞くことをおすすめします。

転職エージェント比較・組み合わせ:リクルート・エージェント、デューダ、ロバート・ウォルターズ
転職エージェント比較・組み合わせ:リクルート・エージェント、デューダ、ロバート・ウォルターズ

Sushi Kこの記事は、下記転職体験談を寄稿してくださったMさんが、実際に利用した転職エージェント3社【リクルート・エージェント、デューダ、ロバート・ウォルターズ】のメリット、デメリット等をまとめて ...

続きを見る


まとめ

現状維持バイアスの外し方・克服方法

  • 現状を整理する。
  • 絶対に譲れないラインを明確にする。
  • 第3者に客観的な意見を聞く。



転職まとめ記事

転職ガイド - 基礎編

初めての転職:進め方ガイド(やり方がわからない初心者のためのロードマップ

2021/7/10

初めての転職:進め方ガイド【やり方がわからない初心者のためのロードマップ】

とんかつ初めての転職で、何から始めればいいか、やり方が全くわからない方へ。この記事は、転職活動のはじめの一歩から、円満退職まで、全体の流れがわかるようにまとめました。やきとりSushi K転職は誰でもやっていることですので、あなたにも必ずできます。細かい話は別記事でするとして、この記事は要点だけに絞って説明して行きます。うなぎ この記事を書いた人 日本生まれ日本育ちの日本人。英語力をきっかけに外資系に転職し今年で外資系10年目、4社目。英語や転職をテーマにブログを書いています(詳細プロフィールはこちら&# ...

ReadMore

転職面接必勝法!面接官の本音から逆算した2+1の作戦【刺さる志望動機・転職理由・自己PR・逆質問】

2021/7/10

転職面接必勝法!面接官の本音から逆算した2+1の作戦【刺さる志望動機・転職理由・自己PR・逆質問】

最近、私は転職をしました。 次の会社で、外資系4社目になります。 転職には慣れているつもりではありますが、私も人間なので、正直、落ちたらどうしよう・・・面接緊張するな・・・という不安な気持ちはありました。 そこで、面接対策のブログや動画を巡回してみたところ、その中から面接必勝法と呼んでも過言ではない作戦が浮かび上がってきました。 それは「面接官の本音から逆算した2+1の作戦」というもので、刺さる志望動機・転職理由・自己PR・逆質問のすべてを含んでいます。 私は今回の転職活動で一社しか応募していないのすが、 ...

ReadMore

転職エージェント比較・組み合わせ:リクルート・エージェント、デューダ、ロバート・ウォルターズ

2023/1/21

初めての転職:転職エージェントとは?【メリット・デメリット・おすすめ紹介】

初めての転職では、絶対に転職エージェントを利用すべきです。 その理由は主に下記の3点です。 転職エージェントの利用は、転職の基本中の基本だから。 転職エージェントなしでの転職活動には、様々な不便があるから。 長い人生かつ令和の大転職時代は複数回転職することになるからこそ、早めに転職エージェントを経験しておいた方がいいから。 そこでこの記事では、 転職エージェントなしだと、何がそんなに大変なのか? 転職エージェントありだと、どんなメリットがあるのか? 転職エージェントの利用で、気をつけるべきデメリットとは何 ...

ReadMore

転職ガイド - 外資系編

外資系転職の手順を解説【英語力・TOEIC・英文レジュメ・英語面接・狙い目の企業など】

2023/1/21

外資系転職の手順を解説【英語力・TOEIC・英文レジュメ・英語面接・狙い目の企業など】

外資系転職に興味があるけど、いろんな不安で一歩が踏み出せない方へ。 この記事は、外資系転職の手順を解説したまとめ記事です。 英語力やTOEICスコアはどれくらい必要? 英文レジュメの書き方は?英語面接はどう対策するの? 狙い目の外資系企業、英語より大切なこと、外資系転職がおすすめな理由は? 私の10年以上の外資系経験から、伝えたいポイントをピックアップしました。 細かい話は個別記事でするとして、このまとめ記事では要点だけに絞って説明して行きます。 外資系転職を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。 こ ...

ReadMore

外資系企業は英語力より論理的思考力!向いてる人・評価される人・必要な能力(ロジカルシンキング)

2023/1/21

外資系企業は英語力より論理的思考力!向いてる人・評価される人・必要な能力【ロジカルシンキング】

外資系転職を考えている方へ。 外資系企業に転職する前は、自分の英語力で通用するか、不安に感じていると思います。 私も、初めて外資系に転職する前は、とても不安でした。 しかし、外資系を10年以上経験して思うのは、 英語力より論理的思考力(ロジカルシンキング)が重要 だということです。 英語なんて、多少不自由でも構わないですし、外資系企業では英語の上手い下手なんて、誰も気にしていません。 この記事では、外資系企業では、なぜ英語力より論理的思考力(ロジカルシンキング)が重要なのか、 その理由を2つに絞って説明し ...

ReadMore

外資系企業への転職をおすすめする7つの理由(外資系で本当に良かった)

2023/1/21

外資系企業への転職をおすすめする7つの理由【外資系で本当に良かった】

外資系企業への転職を考えている方へ。 外資系に転職する前は、自分の英語力で通用するのか、簡単にクビにならないか、色々と不安なことがあると思います。 10年以上前の私もそうだったのですが、今思うとこれらはただの杞憂でした。 今は外資系に転職して本当によかったと思っています。 そこでこの記事では、外資系転職の何がそんなに良いのか、 外資系転職をおすすめする7つの理由を紹介して行きます。 この記事を書いた人 日本生まれ日本育ちの日本人。英語力をきっかけに外資系に転職し10年以上、4社目。英語や転職をテーマにブロ ...

ReadMore






価格満足度No1
  • この記事を書いた人

Sushi GPT

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年以上(4社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEICは対策なしのぶっつけで915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

-基礎編, 転職, 転職ガイド

S