Significant, Substantial, Relevantの違い・意味・使い方・例文 【重要度のニュアンスが違う】

Significant, Substantial, Relevantの違い・意味・使い方・例文 【重要度のニュアンスが違う】

とんかつ
Significant, Substantial, Relevantはどれも「重要な」という意味があるけど、微妙にニュアンスが違うんだよね。
どれも外資系の現場では必須の超重要単語だから、誤解なく理解したいね。
やきとり
Sushi K
すべての英単語を全力で覚えるのは効率が悪い。Significant, Substantial, Relevantのような超重要単語を優先的に、メリハリのある覚え方をして行こう。

この記事を書いた人

日本生まれ日本育ちの日本人で、外資系歴10年以上、TOEICは915(2019年)です。英語学習や外資系での経験を、発信・共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。

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Significant, Substantial, Relevant の違いを理解するメリット

  • 英語上級者でも違いが分からなくなる単語、マスターすれば「出来る」印象に
  • 英文が一気にプロフェッショナルな印象になる「得する」英単語

Significant, Substantial, Relevantのうち、Significant と Substantialは、実は英語が流暢な人でも曖昧になるくらいの似通った意味で使われています。理解するのが少し難しいかもしれませんが、裏を返せば一気に英語上級者になれます。

また、この3つは知っておくとビジネスの場面でスマートな印象を与える単語でもあります。

例えば「これは私たちに多大な影響を及ぼします」を簡単に英語にするとIt is going to affect us a lot.になり、これでも内容は伝わります。ただ、雰囲気としては学生が使うような、なんとなく稚拙な印象も否めません。

しかしここで、単純にa lotをsignificantに置き換えると It is going to affect us significantly. になり、文章が一気にビジネス級にレベルアップします。

つまり、今回の記事でSignificant, Substantial, Relevantの3つをマスターしたら、同僚からさらに1歩先をリードできること間違いなし!

この記事にはその他ビジネスシーンで活用できる例文をたくさん載せたので、ぜひ参考にしてみてください。

Significant, Substantial, Relevant の意味

各単語の意味

  • Significant : 重要な、意義深い、著しい
  • Substantial : 頑丈な、相当な、実在する
  • Relevant : 妥当な、関連のある

Significant の意味: 重要な、意義深い、著しい

Significantには重要という意味の中に「意義がある」というニュアンスがあり、

データや情報などを「注目に値すべき」「顕著な」と言いたい時に使われます。

例えばimportantと何が違うか比較してみると

  • This is important. →これは重要です。(これだけで完結)
  • This is significant. →これは意義深いです。(何か事情が絡んでいる可能性を示唆する)

つまり、Significantには何かを示唆する要素があるのです。

Significant の同義語には、noticeable(目立つ、注目に値する)、meaningful(意味がある)および suggestive(示唆的な)などもあります。

Substantial 意味 : 頑丈な、相当な、実在する

Substantial は重要の中でも量や数などが多い、という事実をそのまま説明する言葉です。

Significant と似た使われ方をしますが、Substantialのほうが全体的にボリュームを表す表現だと考えると違いが分かりやすくなります。

例えば、クライアントのA社がペンのオーダーを100個から200個に増やしたら、大幅な増量なので

  • Client A has increased their order substantially.(クライアントのA社はオーダーを大幅に増加しました)

となります。

ちなみに、100個のオーダー増加があっても特に製造ラインに影響がない場合は

  • However, there won’t be any significant impact on our production line by this increase.(この増加による製造ラインへの影響は特にありません)

と言うことができます。

逆に、この100個の増加がかなりの影響で、何かしらの変更が強いられる場合は

  • This will impact our production line significantly.(これは製造ラインに相当な影響を及ぼします)

となり、何か対策を取らなくてはいけない状況だということが読み取れます。

Sushi K
簡単な単語に変えてClient A has increased their order a lot. そしてThis will impact our production line very much.でもなんとか意味は通じますが、Substantial とSignificantを使うことによって文章がぐっとプロフェッショナルな印象になります!

話が少しそれましたが、substantialのその他の使用例を見てみましょう。

  • be in substantial agreement with:~についておおむね(本質的に)意見が一致している
  • substantial accomplishment:好成績
  • at substantial risk of:かなり~〇〇のリスクがある
 
substantial accomplishmentと似たようなフレーズで significant achievementもありますが、こちらは「意義のある功績」というニュアンスがあり、例えば一社員のsignificant achievementは、本人、部署もしくは会社などに取って重要な意味を持つ功績である可能性を示唆します。

Relevant の意味 : 妥当な、関連のある

Relevantは「適切な」や「関連している」というのが本来の意味です。

英語で調べるとconnected with what is happening or being discussedなどと出てきます。

  • This change is relevant to sales team too, so we should ask them to join this meeting. (この変更はセールス部署にも関連あるのでこのミーティングに呼ぶべきでしょう)

などの使われ方をします。

そして、文脈として「重要」という意味にも置き換えられる時があります。例えば

  • Your opinion is not relevant to this topic.(あなたの意見はこの話に関連していないです)

という訳を(あなたの意見はこの話題において重要ではないです)という風にも解釈できます。

Is it relevant?と聞かれたら「それって、関係あるの?」という意味になりますが、シチュエーションによっては「それって、いま重要?」という風な受け取り方もできますよね。

言われるとちょっと切ない例文続きですね…

Sushi K
重要レベルでいうとどの位置なのか、と疑問に思われた方がいるかもしれません。基本的にはThis is relevant to … は(これは〇〇に関連した~です)が大元の意味なので、重要度だけで判断するとsignificant やsubstantialよりもインパクトは薄いです。

参考:Irrelevant:Relevantの反対語

IrrelevantはRelevantの反対語で、「もしかしたら関係ない(重要じゃない)かもしれないけど、一応伝えた方がいいような気がする」というシチュエーションに便利です。

例えば、直して欲しいと頼まれた書類をみて、依頼されていない他の箇所も変更が必要じゃないか?と感じた時に

  • This could be irrelevant but does section B need to be modified as well? (関係無いかもしれないけど、セクションBも変更が必要ですか?)

のように聞くと相手も

  • You are right, section B does need to be modified, thank you for pointing out.(確かにここも変更が必要だね、聞いてくれてありがとう)

もしくは

  • Don’t worry, section B is irrelevant like you said.(君の言った通り関係無いから気にしていで)

と言いやすいですよね。

仮に自分の意見に自信がなくても「関係なかったら(重要じゃなかったら)ごめんなさい」というクッションを入れることで、自分のみならず相手も意見しやすくなる単語です。

ちなみに、Irrelevantは便利ですが、「見当違い」や「ズレてる」というニュアンスもあります。相手に対して使うときに注意をしないとIt is irrelevant.(それ関係ないですよ/見当違いですよ)といった角が立つ言い方になってしまう事もあるので、臨機応変に使いましょう。

Significant, Substantial, Relevant のイメージ

Significant : 重要度が何か示唆している

Significantは、もともとラテン語のsignum(sign、印)とficare(do, make、行う・作る)が語源だと言われています。

動詞のsignifyを調べてみると、意味する、物語る、表明する、などでsignificantのイメージがさらに湧くのではないでしょうか。

Sushi K
ちなみに、significant other は「大切な人」という意味で恋人や配偶者のことを指します。

Substantial : 重要度が量や数、サイズに絡む

Substantialは、しっかりとした、実体や存在感があるなど、相当なボリュームを彷彿とさせる形容詞です。

Significantが何かを示唆している可能性があるのに対して、Substantialは多くの場合サイズや量に絡んだ形容詞です。

ただ単に重要というニュアンスでも使われます。

Sushi K
ちなみに、Substantial minorityは、統計などで合計の半数に及ばない方、すなわち小数者の中での大多数を指します。これとは逆に過半数はmajorityですが、そのうちの大多数、圧倒的大多数はSubstantial majorityです。
Sushi K
また、とある文書に変更を加えるとき、それが誤記の修正や内容に影響のないものであれば、その変更は Not substantial と言います。逆に、その変更が内容に影響を及ぼす場合は、Substantial Change と言います。「量、数、サイズ」とは一致しないように思われるかもしれませんが、その変更に実質的なインパクトが有るか?→ 有 or 無 → 有 = 量として存在する、と考えると、Substantial Change という言い方を理解しやすいです。

Relevant : 重要という捉え方もできる

繰り返しになりますが、Relevantは「〜に関連する、適当」といった意味の言葉なので、重要というニュアンスで使うには少し注意が必要になります。

どちらかというと、話の流れから重要という意味にも捉えられる、という単語です。

Sushi K
ちなみに、Relatedも「~に関連する」という意味がありますが、Relatedに「重要な関係」というニュアンスはなく、客観的事実としての関連性を表現するのみです。一方、Relevantには文脈により「重要な関係」というニュアンスが含まれることがあります。

Significant, Substantial, Relevant の使い方・例文from外資系の現場から

Significant の使い方・例文

例文

  • 英文:The amount of cancellation is going to affect our revenue significantly.
  • 和訳:このキャンセルの量は私たちの収益に多大な影響を及ぼします。

収益がキャンセルによって打撃を受けること、またこの収益への影響がさらに多岐にわたって影響を及ぼす可能性があることを読み取れます。

Substantial の使い方・例文

例文

  • 英文:Our concern is that amount of administrative work will increase substantially in our department, if a new process is implemented at this stage.
  • 和訳:この時点で新しいプロセスが導入されると、それによってこの部署内の事務手続きがかなり増加するので懸念しています。

プロジェクトが大詰めの時に従来のプロセスの変更を伝えられたら「えー!ちょっと無理、無理!」と絶叫したくなるところですが、そんな場面でsubstantialを使ってスマートに「無茶苦茶な仕事の量です!」という内容の反論ができます。

例文

  • 英文:They will need substantial improvement on their performance in order to exceed the target by the end of the fiscal year.
  • 和訳:彼らが事業年度内に目標を超えるためには相当な業績の改善が必要だ。

あまり業績の良くない部署への見解ですね。このsubstantial の使い方は相当な、かなりの、よって「この流れだと達成はできないだろう」といったニュアンスが含まれます。

Relevant の使い方・例文

例文

  • 英文:Presumably this information is most relevant to your department David, what are your thoughts?
  • 和訳:恐らくこの情報は君の部署に一番関連がある(重要である)んじゃないか、デイビッド、君の意見を聞かせてくれないか?

ミーティングを指揮している人物が、デイビッドさんに対し、「これは君の部署の管轄だよね?」とやんわり指摘している場面です。

Relevantを使うことで、ただ「関連している」ということだけでなく、「重要である」というニュアンスも込みで、言いにくいことをやんわり伝えることができます。

(まとめ)Significant, Substantial, Relevantの違い・意味・使い方・例文

まとめ

  • Significant, Substantial, Relevant はどれも「重要な」という意味があるが、それぞれニュアンスが違う
  • Significant:重要度が何か示唆している
  • Substantial:重要度が量や数、サイズに絡む
  • Relevant:本来は「関連している」とうい意味だが、重要という捉え方もできる
  • Relevant を上手く応用すれば言いにくいことをスマートに言えるようになる

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Sushi GPT

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年以上(4社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEICは対策なしのぶっつけで915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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