Latest, Valid, Invalid, Superseded, Expiredの意味・イメージ・使い方・例文【バージョン管理の英単語】

Latest, Valid, Invalid, Superseded, Expiredの意味・使い方・例文【バージョン管理の英単語】

とんかつ
Latest, Valid, Invalid, Superseded, Expiredは、どれもバージョン管理で必須の単語。
英語を使って仕事をするなら、死活問題になりかねない超重要単語だね。
やきとり
Sushi K
すべての英単語を全力で覚えるのは効率が悪い。本当に重要なものを優先して、メリハリのある覚え方をして行こう。

この記事を書いた人

日本生まれ日本育ちの日本人で、外資系歴10年以上、TOEICは915(2019年)です。英語学習や外資系での経験を、発信・共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。

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Latest, Valid, Invalid, Superseded, Expired の違いを理解するメリット

  • 文書やファイルの有効性を一目で判断できるため、仕事を円滑に行える
  • 周りに対しても「的を得た」情報を伝えられるので評価アップに繋がる

組織で仕事をしていると共有ファイルや契約書などがどんどんと更新されていき「え、これって一体いつのバージョン?」と困惑した、という経験が誰でもあるのではないでしょうか?

本記事では、バージョンにまつわる5つの重要単語を紹介して行きます。

これらをガッチリ押さえることで、例えば何度も行き来している書類のバージョンを間違える事がなくなったり、

山ほど送られきた同じプロジェクトに関するメールの選別が簡単になったりと、

仕事がスムーズに運べるようになりますよ!

Latest, Valid, Invalid, Superseded, Expired の意味

各単語の意味

  • Latest:最新の、最近の、いちばん最後の 情報
  • Valid:有効な、正当な、効力のある
  • Invalid:無効な、説得力のない、病弱な
  • Superseded:(新しいものとして)(…に)取って代わられた
  • Expired:期限切れ、終了する、失効する

Latestの意味:最新の、最近の、いちばん最後の 情報

Latestとは、ニュースや流行などが最新であることを示す言葉です。

つまり、Latestと記されていたら、それが最も新しいバージョンの書類や情報ということになります。

Latest と Effective

Latest とほぼ同じ意味で Effective(有効な、効力のある)という単語も、ビジネスの場でよく使います。

私のいる製薬業界だと、社内の手順書やテンプレートなどで目にすることが多いです。

例えば、新しい手順が導入されることとなり、そのことが事前に通知される場合、

This new procedure will be effective starting from July 1st, 2021.
(この新しい手順は、2021年7月1日から有効になります。)

というような使い方をします。

シンプルに、手順書やテンプレートのヘッダーやフッターに「Effective: 01 July 2021(2021年7月1日時点で有効になった)」などと記載されていることも多いです。

Latest:その他の使い方

同じLatest でも下記の2種類の使用には注意が必要です。

  • the latest (最新の)
  • at the latest(遅くても)

いつくか例文を見てみましょう。

Can you get the quote by this Friday at the latest?

(遅くても金曜日までには見積もりを貰ってきてくれますか?)

このように頼まれた場合は、金曜日が「期限をそれ以上延ばせない」締め切りになります。

したがって、不測の事態も考えると、金曜日になる前に見積もりを貰っておいたほうがスマートですよね。

もしあらかじめ金曜日が無理とわかっている場合、以下の例文のように返答できます。

I’m afraid we won’t be able to get it by Friday. We’ve been told next Monday, at the earliest.

(あいにく金曜日までは無理です。早くても次の月曜日だと言われています。)

Latestの対義語:Earliest

上の例文にもある通り、at the earliest は「早くても」という表現で、at the latest の逆の意味です。

このフレーズは「どんなに早くても〜にしかできません」という使われ方なので、どちらかというと否定的なニュアンスがあります。

また、それよりも遅くなるかもしれない、という可能性も示唆しますが、その場合はちゃんと

but it could take longer than that
(でも、それよりも長くかかるかもしれません)

のように、一言付け加えた方が誤解がないでしょう。

Validの意味:有効な、正当な、効力のある

Validは、証書やチケットが有効であること(期限が切れていない)を意味する単語です。

また、英語で調べると意味の一部としてLegally or officially acceptable(法律的もしくは公的に受け入れられる)とも出てきます。

身近な例だと、運転免許証やパスポートなどが公的に有効なものとして考えられますよね。

また「意見が正当・妥当である」という使われ方もされるので幅が広い単語です。

例えば That’s a valid point. と言われたら、自分の発言に対して「それは一理ある」や「ごもっともな意見だ」という肯定的な反応だという解釈ができます。

Invalidの意味:無効な、説得力のない

Invalidは、Validの対義語の一つです。

Invalidと記されていたら法的に無効だったり、内容に誤りがある可能性が考えられます。

また、運転免許証やパスポートが切れるとInvalid(無効)になりますよね。

その他、His argument is invalid. という会話があったら「彼の主張は根拠がないです。」や「彼の議論は説得力がないです。」といった否定的な意見であると解釈ができます。

Invalid:注意したい意味

Invalidには、病弱で自身の世話が可能ではない、という状況の人のことを表す言葉でもあります。

これは相手の気分を害す可能性もあるので、自ら使うことはおすすめしません。

どこかで耳にした時、意味を理解できるよう、リスニング用の知識として、頭の片隅にでも入れておいてください。

Supersededの意味:(新しいものとして)(…に)取って代わられた

Supersededは、動詞Supersedeの過去形です。

Supersedeは「(…に)とって代わる」、「(…に)優先する」などの意味があり、過去形になることで「取って代わられた」ほうを指します。

例えば古いほうの書類はsuperseded document(置き換えられた書類)になり、他に「更新された」又は「より良い」バージョンが存在することを意味します。

Superseded と Replaced の違い

「Replaceとの違いはなに?」と疑問に感じるかもしれません。

Replaceは「置き換える」という意味なので、Supersede(d)のように「改訂バージョン、もしくはベターなものが存在する」というニュアンスとは異なります。

Supersede(d)は変更の度合いに大小はあれど、もとの書類などの主旨自体に変更がない場合に使われます。

一方Replaceを使うと「置き換える」というニュアンスなので、別のもの、前の内容は全て効力を失った、という意味に捉えられます。

Expiredの意味:期限切れ、終了する、失効する

Expiredは、契約や運転免許証などの期限が切れる、満了すること、また食品の賞味期限が切れることなどを意味します。

期限前は有効(valid)だけれど、期限が切れると無効(invalid)になる、という見方ができます。

Latest, Valid, Invalid, Superseded, Expired のイメージ

Latestのイメージ:最新バージョン

Latestと表記された文書やファイルを選べば、最新版であることは間違いありません。

バージョンという単語も使って表現する場合は、Latestと似た以下の表現も覚えておくと便利です。

  • Latest version(最新バージョン)
  • Revised version(改訂バージョン)※最新とは限らない
  • Modified version(変更バージョン)※最新とは限らない

ただし、何回も行き来している書類の場合は、幾つかのRevised version やModified versionが存在する可能性があります。

バージョン管理を任されている場合、最新のものはLatestと記した方が誤解がなくおすすめです。

Latest と Up to date

Latestと似た意味でUp to dateというフレーズがあります。

この二つを比べるとUp to dateが現時点で最新の状態であること、それに対して、

Latestは例えばプロジェクトで行き来している書類の中の最新版(latest=1番最後)のことを指します。

いくつか例文を見てみましょう。

Is this file up to date?
(このファイルは最新の情報になっていますか?)

と聞かれたら、ファイル内の日付やデータなどが最新の状態(例えば2021年7月1日に見ていたらその時点の最新情報)である必要があります。

それに対して下記の例文を見てみましょう。

Is this file the latest version?
(このファイルは最新版のものですか?)

と言われたら、一連のファイルの中の最新版、という意味で、必ずしも現時点の最新情報が反映されているかは保証されていません。

Validのイメージ:(まだ)有効な情報

有効ではありますが、必ずしも最新のものではないかもしれないのでチェックが必要です。

Invalidのイメージ:無効な情報

この表記がある場合、内容に法的な効力がない、内容が古い、もしくは誤りがある可能性があります。

例えばパスワードを間違えている時などもInvalid passwordという表現が出てきますよね。

Superseded:改訂前の情報(最新版が他にある)

最新版は他にありますが、記録の保存としてSupersededという表現が有用です。

例えばどのような変更が過去にあったか調べる時にsuperseded document(置き換えられた・元の書類)があれば一目瞭然です。

Expiredのイメージ:期限切れ

契約や有効期限が終了している、切れてしまっている状態です。

Expiredの類似表現:Run out

Run outというフレーズも「契約が切れる」という表現でよく会話内で利用されます。

下記のような使い方ができます。

Your contract is going to run out next month, so here is a new one for you to sign.
(あなたの契約は来月で切れるので、この新しいものに署名してください。)

Latest, Valid, Invalid, Superseded, Expired の使い方・例文from外資系の現場から

Latestの使い方・例文

例文

  • 英文:Could you get me the latest copy of Financial Times?
  • 和訳:最新のFinancial Times(新聞)を持ってきてくれませんか?

新聞紙や週刊誌などは常に新しいものが出てくるのでLatestというフレーズがよく使われる場面です。

Validの使い方・例文

例文

  • 英文:We have extended the contract with the supplier, which is now valid until the end of next year.
  • 和訳:サプライヤーとの契約を延長したため、来年末まで有効です。

契約が有効かどうか、こちらも仕事をする上でよく目に、耳にする表現です。

Invalidの使い方・例文

例文

  • 英文:The quote we received is now invalid, because we didn’t respond before the expiry date.
  • 和訳:期限までに返答しなかったため、その見積もりは現在は無効になっています。

新しい見積もりが必要になる前=有効(Valid)なうちに、判断が必要ですね。

Supersededの使い方・例文

例文

  • 英文:Most of the desktop computers in the office have been superseded by laptops for convenience.
  • 和訳:オフィスのほとんどのデスクトップのパソコンは、便宜のためノートパソコンに置き換えられています。

リモートが増えたオフィスでの一場面。Supersededという単語が使われていることで「ベターな環境のため」にノートパソコンに変わっていく状態だということが分かります。

Expiredの使い方・例文

例文

  • 英文:We no longer have a partnership with company A as the contract has expired.
  • 和訳:契約期間が終了したので、A社とのパートナーシップはもうありません。

契約が期限を過ぎても更新されなかった場合、期限切れ(expired)のまま関係が終了してしまいます。

(まとめ)Latest, Valid, Invalid, Superseded, Expiredの意味・イメージ・使い方・例文

まとめ

  • Latest, Valid, Invalid, Superseded, Expiredは、どれもバージョン管理で必須の単語
  • Latest:最新バージョン
  • (Effective:Latestとほぼ同じ意味、これを使っておけば間違いない)
  • Valid:(まだ)有効な情報
  • Invalid:無効な情報(古いもの、または誤りを含む)
  • Superseded:改訂前の情報(最新版が他にある)
  • Expired:期限切れ

カテゴリー:外資系で覚えた英語

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Sushi GPT

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年以上(4社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEICは対策なしのぶっつけで915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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