Whicheverの意味・使い方・例文【最頻出の複合関係代名詞】

Whicheverの使い方・意味・例文【最頻出の複合関係代名詞】

とんかつ
Whicheverの使い方がよくわからない。自分がwhicheverを使いこなしてるイメージがわかない。
一般的な例文じゃなくて、外資系の現場で使うみたいな、リアルな例文で教えてほしい。
やきとり

この記事を読んでわかること

  • Whicheverを理解するメリット
  • Whicheverの意味
  • Whicheverの使い方・例文 from 外資系の現場から

この記事を書いた人

今年で外資系歴10年目、日本生まれ日本育ちの日本人です。TOEICは対策なしで915(2019年)。独学でここまできた経験を、日本人英語学習者のために共有しています(詳細プロフィールはこちら▶︎)。

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Whicheverを理解するメリット

  • 「どちらでもいい」では表現できない、より正確な表現ができるようになる。
  • シュッとした英文が書ける、話せるようになる。

whichever, whoever, whatever, whenever, wherever, however。

これらの複合関係代名詞は、私たち英語非ネイティブには使いこなすのが難しいと思います。

しかし、少なくともビジネス英語の世界では、これら6つの複合関係代名詞の使用頻度は、均等ではありません。

私の外資系で10年目になる経験から言うと、最頻出かつ、覚えることで表現力アップのコスパがもっとも高いのはwhicheverです。

効率の観点から、まずはwhicheverに注力。その他の5つはいったん後回しでOK。

英語の勉強はメリハリをつけていきましょう。

当ブログでは、覚えるべきことと、後回しでいいことを、バッサリ切り分けますので、あなたの英語学習を効率化するためにお役立てください。

Whicheverの意味 = どちらでも

Whicheverのもっともシンプルな使い方に「Whichever is fine = どちらでもいい」があります。

しかし、「どちらでもいい」と言えば、「Either one is fine.」という表現もあります。

この2つの違いは何でしょうか?


「Either one is fine.」には、これ以上の応用が効かず、「どちらでもいい」と言う場面でしか使うことができません。

一方、「Whichever is fine」には、「Whichever is XXX」とする応用形があって、さらなる表現が可能となります。

次の例文で見ていきましょう。

Whicheverの使い方・例文 from 外資系の現場から

例文1

  • 英文:I finish work at 5 pm or when all is done, whichever is earlier.
  • 和訳:私は5pmまたは全てが終わった時、いずれか早い方で、仕事を終わりにします。

一応5pmまで仕事はするけど、やることが終わったら、5pm前でも仕事終了とする。

「I work until 5 pm, but I finish work earlier than 5 pm when all is done.」と書くこともできますが、これだと単語数が多くなり(特に「I」「work」「5 pm」が2回繰り返されて)冗長な英文になってしまいます。

「whichever is XXX」を使うことで、英文がシュッとなって、かっこよくなります。


例文2

  • 英文:The records should be maintained until the day on which the analysis of data is completed or as required by the local requirements, whichever is longer.
  • 和訳:記録は、データの解析が完了する日まで、または各国規制要件が定める、いずれか長い期間、保管しなければならない。

「X or as required by the local requirements, whichever is longer.」は、グローバル企業によくある英文です。

X部分は会社としての規則。一方で、各国の規制要件は様々に異なりますので、それをここに全て記載するわけにはいきません。

しかし、このように書くことで、会社の規則と各国の規制要件を同時に満たす英文にすることができる。

「whichever is XXX」はそんな使い方ができる、便利な表現です。


例文3

  • 英文:The warranty is valid for 18 months, calculated from the date of delivery, or 12 months from date of commissioning, whichever comes first.
  • 和訳:保証は、(商品)納品日から起算して18ヶ月間、または(権利)譲渡日から起算して12ヶ月、いずれか早い方まで有効である。

内容は難しそうですけど、要は、

A or B, whichever comes first. = AまたはBの、どちらか早い方。

ということですね。

文末に「whichever is XXX」またはその類似形を見つけた場合は、その前にA or Bがある可能性が非常に高いです。

このような頻出表現やパターンを優先的に覚えて行くことで、英文解釈(リスニング、リーディング)時の、推測力を高めることができます。


Whicheverの使用例

  • A or B, whichever is/comes earlier/later.
  • AまたはB、いずれか早い/遅い方。

  • A or B, whichever is higher/lower.
  • AまたはB、いずれか高い/低い方。

  • A or B, whichever you like.
  • AまたはB、いずれかあなたの好きな方。

  • A or B, whichever you prefer.
  • AまたはB、いずれかあなたの好きな方。



私たち英語非ネイティブは、メリハリをつけて勉強して行きましょう。

その理由は

  • 知らないことにはキリがないから。
  • 英単語の使用頻度/重要度はそれぞれ異なるから。
  • 使用頻度/重要度が高いものを優先的に学んだ方が効率がいいから。

AからZまで、片っ端から、すべてを全力で、均等に勉強するのは、効率が悪いです。

重要なところを優先的に、メリハリのある英語学習ができるよう、このブログがお役に立てば幸いです。

Whicheverの次に覚えるべき複合関係代名詞

wherever possible

  1. S + V, wherever possible.〔S + Vする、可能な場所では(可能な場合は)〕
  2. S + V, whenever possible.〔S + Vする、可能な時は(可能な場合は)〕
  3. ※言い換え:S + V, if possible.

whichever, whoever, whatever, whenever, wherever, however。

5つの複合関係代名詞の中で、Whicheverがもっとも使用頻度が高いことは、先に述べたとおりですが、

その次の使用頻度を考えると、上記の2つかなと思います。


どちらも同じ意味なのですが、私の経験では、「whenever possible」より「wherever possible」の方が目にする頻度は圧倒的に高めです。

日本語ネイティブの感覚だと、「whenever possible.」の方がしっくりくるのですが、英語では「wherever possible」の方がよく使われているようです。

可能な限り?

「whenever possible」や「wherever possible」の和訳に「可能な限り」が当てられることがありますが、これは良くない和訳です。

なぜなら、「可能な限り」には「as much as possible」があり、両者の意味は全然違うからです。

  • wherever/whenever possible:可能な場合は=可能じゃない場合はやらない
  • as much as possible:可能な限り=全力を尽くす(結果的にできないこともあるかもしれない)

英語は日本語で考えない方がいい、一つの事例だと思います。

英語は英語のまま、英語脳で行きましょう。


まとめ

Whicheverを理解するメリット

  • 「どちらでもいい」では表現できない、より正確な表現ができるようになる。
  • シュッとした英文が書ける、話せるようになる。
  • 6つの複合関係代名詞の中で、最頻出のものを理解できる=英語学習の効率がいい。

Whicheverの使い方(意味・例文)

  • Whicheverの意味:どちらでも
  • A or B, whichever is/comes earlier/later.(AまたはB、いずれか早い/遅い方。)
  • A or B, whichever is higher/lower.(AまたはB、いずれか高い/低い方。)
  • A or B, whichever you like.(AまたはB、いずれかあなたの好きな方。)
  • A or B, whichever you prefer.(AまたはB、いずれかあなたの好きな方。)



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Sushi GPT

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年以上(4社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEICは対策なしのぶっつけで915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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