エストニアの働き方:IT先進国の効率的な仕事とプライベートの尊重【海外の働き方】

エストニアの働き方:IT先進国の効率的な仕事とプライベートの尊重【海外の働き方】

私は日本の大学卒業後、エストニアの大学院に進学しました。

2018年から現在に至るまで、エストニアのタリンに住み続けたかったため、そこで正社員として勤務しています。

仕事の内容は、カスタマーサポート、営業、翻訳、そしてマーケティングなど多岐にわたります。

この記事ではエストニアでの働き方や、その経験を通じて感じたことをお伝えしたいと思います。


この記事を書いた人

エストニアで働いているO様に原案を寄稿いただき、ブログ管理人の私が編集しました。私は日本生まれ日本育ちの日本人、英語力をきっかけに外資系に転職し10年以上、現在4社目です(詳細プロフィールはこちら▶︎)。

海外の働き方、考え方、日本との違い【改革、おかしい、時代遅れ】

2021/9/2

海外の働き方、考え方、日本との違い【おかしい 時代遅れ 改革】

日本の働き方はおかしい、時代遅れ、ということで、働き方改革がさけばれて久しいですが、 外資系歴10年以上の私からすると、まだまだ日本の働き方にはおかしなところがたくさんあります。 コロナ禍においても、相変わらず多くの人が出社し満員電車は続いているようですし、 残業の常態化、取りにくい有給休暇、長期休暇、育休産休、並びに職場でのハラスメントなど。 なぜ日本の働き方改革は遅々として進まないのか? その答えはわかりませんが、日本の働き方はおかしい・時代遅れと言うからには、その根拠を示さないとフェアではないとも思 ...

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マレーシアでの働き方:多文化社会で、それまでの常識・価値観を揺さぶられる【海外の働き方】

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私は現地資本の出版社で2011年末から翌年2月まで雑誌制作に携わりました(ヴィザの問題で退社)。 日本では出版社などで十数年の実務経験がありましたが、他国の出版事情に興味があり、広告で見かけた求人に応募、正社員として採用されました。 この記事では、マレーシア、クアラルンプールでの勤務体験をお伝えします。 この記事を書いた人 マレーシアのクアラルンプールで働いた経験んのあるM様に原案を寄稿いただき、ブログ管理人の私が編集しました。私は日本生まれ日本育ちの日本人、外資系歴10年以上、TOEICは対策なしで91 ...

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韓国の働き方:自由だが困難も多い労働環境【海外の働き方】

2021/8/22

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ドイツの働き方:長期休暇でリフレッシュし最大限の効率性【海外の働き方】

私は2015~18年にかけてドイツの工科大学の環境系研究室でポスドク研究員として働きました。 日本では10年間ほど東京でコンサルタントとして勤務し、2007年に渡豪して、オーストラリアでも計10年間の職歴があります。 この記事では、ポスドク研究員という特殊な仕事ではありますが、そこから感じることができた、ドイツの働き方について紹介していきます。 この記事を書いた人 ドイツで働いた経験のあるM様に原案を寄稿いただき、ブログ管理人の私が編集しました。私は日本生まれ日本育ちの日本人、英語力をきっかけに外資系に転 ...

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ニュージーランドの働き方:家族との時間が何より大切【海外の働き方】

2021/7/27

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多忙な日本の飲食業界に7年間いた私は「もっと休みを自由に取りたい」と心機一転、ニュージーランドへやってきました。 この記事では、2016年から2021年の間に、ニュージーランドのブレナムでアルバイト、正社員問わず 様々な仕事を経験した私が感じたこと、日本との働き方の違いについてご紹介していきます。 この記事を書いた人 ニュージーランドで働いた経験のあるM様に原案を寄稿いただき、ブログ管理人の私が編集しました。私は日本生まれ日本育ちの日本人、英語力をきっかけに外資系に転職し10年以上、現在4社目です(詳細プ ...

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カタールの働き方:厳しい労働条件の中でも仕事を楽しむ【海外の働き方】

2021/7/24

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私は2017年から3年間カタール国ドーハに住み、フルタイムのCA(客室乗務員)として世界各国へのフライトに乗務しました。 カタールに移住する前は日系の会社で3年ほどCAをしていましたが、語学が得意であったため外資の会社への転職を決めました。 この記事では、カタールでの働き方やCAという仕事についてお伝えしていきます。 この記事を書いた人 カタールで働いた経験のあるA様に原案を寄稿いただき、ブログ管理人の私が編集しました。私は日本生まれ日本育ちの日本人、英語力をきっかけに外資系に転職し10年以上、現在4社目 ...

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エストニアの働き方:IT先進国の効率的な仕事とプライベートの尊重【海外の働き方】

2021/8/22

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カナダの働き方:移民の受け入れが進んだ国は、働き方もフレキシブル【海外の働き方】

2021/7/24

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私は2021年1月~3月まで、カナダのバンクーバーで実習生として薬局で働いていました。 実習生とはいえ仕事内容は薬剤師に近く、調剤、お薬の説明、電話など様々でした。 日本で5年間薬剤師をした経験を海外でも活かしたいと今回の挑戦に至ったのですが、 この経験を通して感じた日本と海外の働き方の違いをお伝えして行きたいと思います。 この記事を書いた人 カナダのバンクーバーで働いた経験のあるP様に原案を寄稿いただき、ブログ管理人の私が編集しました。私は日本生まれ日本育ちの日本人、英語力をきっかけに外資系に転職し10 ...

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イギリスの働き方:個々の幸せを尊重し互いに協力、プライベート優先【海外の働き方】

2021/7/24

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私は2020~2021年にかけて、イギリスのロンドンで働いていました。 1年更新の契約で、業務内容は貿易会社での商品売買のサポートや契約書など関連書類の発行です。 日本でも貿易企業で働いていましたが、結婚に伴いイギリスへ移住し、働くことになりました。 本記事ではイギリスの労働環境について、お伝えしたいと思います。 この記事を書いた人 イギリスで働いた経験があり、イギリス人と結婚されたU様に原案を寄稿いただき、ブログ管理人の私が編集しました。私は日本生まれ日本育ちの日本人、英語力をきっかけに外資系に転職し1 ...

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オーストラリアの働き方:ワークライフバランスに優れた労働環境 海外の働き方

2021/7/24

オーストラリアの働き方:ワークライフバランスに優れた労働環境【海外の働き方】

私は2021年2月からオーストラリアのシドニーのIT企業にてインターンとしてソフトウェア開発に携わっています。 日本では新卒で入社した家具会社で小売業を3年ほど経験しました。 その後、夢であった海外勤務を実現するために渡豪しました。 この記事では、シドニーでの働き方や日本人の仕事観との違いをご紹介して行きます。 この記事を書いた人 オーストラリアのシドニーで働いているH様に原案を寄稿いただき、ブログ管理人の私が編集しました。私は日本生まれ日本育ちの日本人、英語力をきっかけに外資系に転職し10年以上、現在4 ...

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エストニアの働き方1:仕事ができていればOK

エストニアの働き方1:リモートワーク、IT先進国

定時退社が基本、柔軟な就労時間

エストニアの会社での労働時間は9時~17もしくは18時が多く、9時~17時30分というところもあります。

企業はチーム(部署)によっては、通院やヘアカットなど柔軟な調節も可能です。

日本とのやりとりが必要であれば朝の7時から働くこともありますが、全体的にはあまり厳しくありません。

残業は合意した場合のみ

基本的に、残業は勤務契約に含まれていません。したがって、残業は上司と部下の双方が合意しない限り違法となります。

残業は1日最大4時間、1週間で最大8時間までしかできません。

成果主義・平等な福利厚生

エストニアには、年功序列制度はなく、どちらかというと成果主義です。

また、同一労働同一賃金なため、パートタイムでもだと、フルタイムのお給料の勤務時間(%)分がもらえます。

フルタイムまたはパートタイムによって、福利厚生が異なることはありません。

仕事はジョブディスクリプションの範囲内

仕事内容はジョブディスクリプション及び契約書に明記されています。したがって、ここに記載されていない仕事には異議を唱えることができます。

期待値は企業によりますが過剰なクオリティーを追求されることはありません。

自由な勤務ファッション

おしゃれをする人もいれば、ジーンズにTシャツの人もいます。髪型や髪色も自由です。

ただし、社外の人と対面するときは、綺麗な服装やスーツを着ることが多いです。

お客様≠神様

お客様はお客様です。対等かといえば、また違うような感じもしますが、

少なくとも「お客様だから偉い、優遇されるべきだ」という捉え方はありません。

エストニアの働き方2:エストニアの休みと通勤事情

取りやすい有給休暇

エストニアの法律では、パートタイム、フルタイム関係なく、1年間の有給休暇は28日です。

夏に休暇を取る方が多く、冬は基本的にみんな仕事しています。

休暇を取ったからといって、裏で何か言われることもありません。

産休・育休は男性も

産休・育休は日本よりはるかに取りやすいです。

Paternity leaveといって、男性が育休を取ることも珍しくありません。

会社に赤ちゃんを連れてくることもあり、特に何事もなく受け入れられます。

満員電車話(通勤はバス・自転車・自動車)

日本のような満員電車はありません。

電車はあるのですが、タリン市内の移動には基本必要ありません。自転車や自動車で通勤する人もいます。

中心地で働く人ほど、エストニアにしては混雑なバスに遭遇するかと思います。

エストニアの働き方3:会社によって異なる人間関係と社内交流

職場によって変わる上下関係の扱い

企業Tでは、弱冠の上下関係が感じられましたが、企業Cではほぼ完全にフラットな環境でした。

個人の性格によって変化すると感じています。

移民からのパワハラ

企業Cでは全くありませんでしたが、企業Tではパワハラとも呼べるハラスメントがありました。

特に根拠もなく、できない社員扱いされたり、個人の理由で突然キレられたり、見覚えのないミスでクビにしようとマネジャーが企んでいたこともありました。

念のため、このマネジャーは外国人で、個人的にはエストニア人はあまりそんなことをしないように思います。

会社のイベントは少な目・参加不参加自由

日常的な飲み会はあまりなく、仲のいい同僚とだけ遊ぶ、といった感じです。

合わない人との飲み会に、強制的に、嫌々参加する、といったことは、そもそもありません。

サマーデイズといって夏に研修を含めたパーティーを開催するところもあります。

エストニアの働き方4:IT先進国として結果を出している

エストニアの仕事は効率がいい

日本にいる友人の話を聞く限り、エストニアの方が効率よく仕事をしてい るように思います。

契約書はIDカードを使ってPCで署名できるし、会社のクレジットカードがあるので決済に困らないためです。

IT先進国なだけに、オンラインサービスをフル活用して効率性を上げています。

リモートワークの浸透

以前からリモートワークが浸透していたため、コロナ禍でもスムーズにリモートワークに切り替えられる企業がたくさんありました。

ワクチン接種も進み、徐々に出社する人も増えていますが、その選択は個人次第です(体感で6~7割ぐらいが出社)。

EU圏内で唯一貧困リスクが低下している国

ヨーロッパは現在(世界的にもですが)経済があまりよくないため、貧困が進みそうな国もあります。

その中でエストニアはEU圏内で唯一貧困のリスクが下がっている国です。

個人の目線で見ても、お給料から次々と税金が引かれることはないし、有給休暇も多く取りやすいので、エストニアで働くことにはメリットが多くあると思っています。

この記事は以上です。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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Sushi GPT

日系企業を3年未満で退職し、外資系10年以上(4社目)。現職はメディカルライターとして、新薬の開発/承認申請に関する文書を書いています。日本で生まれ、日本で育ち、日本で英語を勉強しました(TOEICは対策なしのぶっつけで915@2019年)。帰国子女でも留学経験者でもない、普通の日本人だからこそ伝えられることを、英語、転職を中心に発信していきます。詳細プロフィールはこちら

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